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2017年06月29日05:45

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丸谷才一『男のポケット』新潮社 1976年4月刊

昔読んだ本。
丸谷才一『男のポケット』装幀・イラスト 和田誠 新潮社 1976年4月刊。

https://bookmeter.com/books/398446
https://www.amazon.co.jp/dp/B000J97DVQ

新潮文庫 1979年5月刊 カバー・カット 和田誠 解説 粕谷一希
https://www.amazon.co.jp/dp/4101169039

『夕刊フジ』1975年4月〜8月連載のコラム100篇。

「…男のポケットにはまだほかに、冗談や雑学や世間話もはいつてゐる。」[まえがき]

「目黒三田に住むことにした一番の動機は豆腐だつたやうな気がする。豆腐は大の好物で、夏なら冷奴、冬なら湯豆腐、目がないのだが、困るのは、近頃はろくな豆腐屋がないことである。
 … 
目黒三田なら恵比寿が近い。恵比寿ならヱビス・ビール。ビールの工場がある。ビールを作るには水が肝心。とすれば、あのへんは水がいいにちがひない。水がよければ、きつと、いい豆腐屋があるだらう。どうです、整然たる論理の展開でせう。」
p.18 われ発見せり

「和田誠 丸谷才一さんとの仕事の上での出会いは1970年、『女性対男性』文藝春秋 で装丁と挿絵を担当した時で、翌年が『大きなお世話』朝日新聞社。次が『夕刊フジ』の連載エッセイ「男のポケット」の挿絵になる。丸谷さんのご指名だった。前の二冊で合格点をいただいたのだろう。

『夕刊フジ』の連載は百回にわたって毎日続く企画。ぼくは新聞連載小説の挿絵を描いたことがない。百回もデイリーで描いたのは「男のポケット」と、やはり『夕刊フジ』の丸谷さんの連載「軽いつづら」1992-93 だけである。

「男のポケット」の頃から丸谷さんの著作の装丁や連載エッセイの挿絵など、ほとんど全部ご指名を受けるようになった。『楽しみと冒険』など、丸谷さん企画のシリーズものの装丁も。」
和田誠『Black & White in Wadaland 和田誠モノクローム作品集』愛育社 2010.8 p.638
https://bookmeter.com/books/866660
https://www.amazon.co.jp/dp/4750003840

読書メーター 丸谷才一の本棚(刊行年順)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091201
の登録冊数は121冊です。

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