毎回楽しみに観ている『 プレバト！！ 』（TBS：毎週木曜１９時）だが、特に面白いのが「 俳句の才能ランキング 」のコーナーだ。私はもともと国語が得意科目で、『 ペケ×ポン 』の「 お詠みなさい 」川柳コーナーを一緒に考えるのが大好きだった。自慢じゃないが、出演者より正答率はずっと高かった。ヒント映像を手掛かりに「 正しい一句 」を導き出すペケポンも楽しかったが、『 プレバト 』の俳句コーナーは出演者が笑いを狙わずに真面目な俳句を詠む本格的なもので、最後に俳人・夏井いつき先生の解説と添削が入る。これが凄い。夏井先生の容赦ない指摘と修正によって、凡人の句がみるみる姿を変えていく様には感動すら覚える。最終的に出演者は「 凡人 」「 才能ナシ 」「「 才能アリ 」にランキングされるが、私の自己採点では当分「 凡人 」の域を出られそうにない。悔しいと同時に、新たな挑戦意欲がわいてくるのだから愉快だ。五七五、十七音に映像的な表現を織り込める俳句は、本当に面白いよ。
ちなみに、出演者の中ではフジモン（名人二段）の才能が傑出していると思う。前々から、彼の笑いには注目していたが、俳句で見せる文学センスを見て、あぁ、やっぱりなと納得した。頭の回転が速く、豊富なボキャブラリーの中から適切な言葉を選び出す能力とセンスがあるのだ。現時点のランキングでは名人五段の梅沢冨美男が上だが、フジモンの俳句に対する謙虚さは好感がもて、私はずっと高く評価している。
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