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2017年03月22日16:32

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やったことないゲームに触れようとすると

新システムより古ゲーの系譜に手を伸ばそうとする感じになるやつ。
(T&Tはこないだ出た完全版だそうですが)

土曜日はニルヴァーナ、私GM。大真面目に千葉繁の声を入れ込まないとこのゲームのウリが出せないの巻。
日曜日はT&T完全版、悪太郎氏GM。生姜の場所が┗(゜ω゜ )┛ワカラン\(゜ω゜ )/ワカランの巻。
月曜日にバンパイアザマスカレードとちょっとT&Tの巻。なんだ蛇萌えはやってんのかの巻。



ニルヴァーナは数年前に騾馬さんがGMでやってくれたのをPLでやったきりなんですが
当時結構好きだったのを覚えていて

・「ギフト」という神業や奇跡みたいなブレイクスルーシステムがある
・「ギアス」というキャラクター信条を設定し、これを守ってないとギフトが使えなくなる
・かっこよくギアスを破ってもいい。ギフトを使って派手な演出をしたなら、なおさらかっこよく破ってもいい。
・GMはギアスを破らせるシナリオを作ってもいい。その場合は、ギアスが「変わる」演出を入れてもいい。

と、
天羅の因縁やゼルギアのダーザインを簡素化したようなシステムがあり、
これ色んな演出できそうで楽しいシステムだなと思ってたんですが、


それどころでなく敵がつええ。

PCが少なかったこともあるのですが
そういう問題じゃなくつええ。


このゲームを「演出ゲー」にできるかどうかは
GMの難易度低下の腕にかかっていると言って過言でないレベルでした。


1シナリオ目、
中ボスと大ボスのギフト総量がPCの五分の四くらいなんですが、
「全て攻撃に使用すること」と書いてあり、
多分それを忠実に守るとPCは防ぎきれず倒れます。

止めを刺さない限り、
「戦闘不能」の人間がいくら出ても死人が出ないという部分もあるので、
それを加味して……ということなのかとも思いましたが、
それにしちゃ硬い。
推奨されているサンプルキャラ達五人の、「ギフト込みの一ターンの火力期待値」の1.5倍くらいHPあります。
「全員無事なら二ターンで倒せるかも」というくらいですが、
敵が動くたびにバタバタ倒れてちゃ二ターン目にはPCは半壊、三ターン目は多分誰も生き残ってはないだろうみたいな攻撃力が備えられており。


というわけで、
PCも三人だし、と思い
上記の部分を念頭に入れつつ、HPを減らしたりギフトの数を減らしたりしたんですが、


どちらかというと「行動回数」がこそ、難易度を跳ね上げる要因であることに気づくべきであった。


こいつ「ダメージリソース切れば戦士系でも即死できるかも」「リソース切らなくても魔術師系なら即死できるかも」
という火力を持っていながら
一般のPCより早く四回まで行動してくるように見える。


これはつまり、「人数」というPC側のリソースを削る回数が早くて多いということで、
つまりPC人数が少ないときにここを据え置きにしちゃうと
大変なことに。


ひとまず私は敵ギフトの数をほぼ半分ほどに減らしたんですが
(私のスキル選択ミスもありまして……申し訳ない)
PCたちみんなヒィハァ。
この上ヒロイン助ける演出だすのにギフトもう一つ必要となると……
(それでも、ヒロインを助けるエンドまでは持って行ってもらえましたが……)


さて
このゲーム、一応世界観的なネタバレをどうしても避けてほしがっているデザインになっているのですが

とにかく前文句としては、
「世界は“大崩壊”の危機に飲まれたが、人類は滅んでいなかった」
という「世界設定」そのものを売りとしたゲームで、

実はこの段階では
PCは「超常的な力におぼれることなく」「誇り高く(ギアス的に)したたかに生きていく」以外のやるべきことがほとんどフワっとしており、

シナリオに参加し、ある“世界の秘密”に触れることで初めて、
自分の持つのと同じ超常能力を持つ敵群が存在し、
彼等とは違う力の使い方を模索し戦っていくというモチベーションが生まれる

という、
「シナリオに挑む前には何をもって売りと呼ぶのかいまいち説明しづらい」という部分が
“隠された秘密”というウリでありながら弱点であるという構造であり。


そうなると、
「最初からその辺のネタ明かして、それに挑むつもりで来てもらったほうが……」
になりかねない部分があり。
うん、ここネタバレ状態で「是非それやりたい!」って言ってもらった方が
GMがやって欲しいことと、PLがやりたいことが明確になるものね。


なぜそうなってないかというと、
狙いとしては「初めての参加でびっくりしてもらいたいから」ということなのかなぁ
とは思うのだけど


このデザインまで汲んでちゃんとやるとなると、
「質のいい吟遊詩人GM」が求められてしまう、ということにならざるを得ない。


というわけで、ちょっと頑張って
「世界の秘密とは!」みたいな感じで、
千葉繁朗読っぽいナレーションを入れ込んでいくなどして
「ここがこのゲームのキモだよ」みたいな部分を押そう、みたいな手段論が出てきます。

ので、中ボスが敵対集団の話をバラしていくタイミングで
ナレーションカットインを入れるしかない。
良し悪しはわからない。頑張る。


相手や発表者の話を聞くこと自体が楽しい、娯楽になる、みたいな参加者構成じゃないと
なかなかできるもんじゃないですが……

初めて参加する人がいる限りこれやらなきゃいけないんじゃないだろうかこのゲーム。



お話そのものは

荒野のオアシス村が、「水を生む“遺産”」によって出来上がっており
その資源が人命と生活の確保どころか直接利権にかかわりかねない世界なので
これを欲しがる連中がどんどん悪さしてくる中、
“遺産”は“継承者”が頑張って命削って起動する者であり、
たった一人の少女という継承者がやせ細りながら皆の幸せを支えている現状と
村と皆を守らなきゃいけない立場の防衛隊長兼村の代表さん、
利権問題を嫌いすぎて(背景が背景だからそうじゃないと喰いつくされるんですが)閉じてしまった村、
運用はできても根本的な修理などができない“遺産”に頼り切りという未来への不安

という構造に、
遺産を個人運用できているPCたちのような力強いものが
一石を投じられるか
みたいなお話。

あっこれかなり原発村感のある……


ただ、道筋は「世界の秘密」がそこを悪用して来ようとしているというのを紹介するための筋なので
必須と用意された「PCのやること」は、それほど多くはなく。

その分、
最初から「何らかの秘密」を持っているようなライフパス構成になったPCが、ゲームそのものに用意されている「秘密」とリンクしていく形状をグイグイやってもらったり
働きすぎのヒロインを攫ってみるなどのジュブナイルなことをして見せたPCが、「私がいないとあの職場回らないの!じゃない村のみんなが困るのよ!」なんてお叱りを受けて
同情を禁じ得ないPLたちを阿鼻叫喚に落とし込んだり、
利権を分捕りたいデブチン金持ちに雇われてるPCがオープニングからしてうなぎの入ったタライ……じゃないヘンな虫や蛇なんかを水路に投げ入れて、金持ちによる水路保護をお勧めしてきたり(三匹が斬る)、
「新鮮な水だぁ」と村を襲うヒャッハーたちと普通に自主的に提携しに行ったり、

割と自由に中盤に味付けをしていってくれます。
サンプルシナリオはいかに中心を見失わずに
しかし書いてあること以外を楽しく起こせるか、起こしてもらえるかというのは
醍醐味だと常ごろ思うところ。
このあたりはGMとしても大変楽しませてもらったんですが

それを上回って、
終了時に「デザイナーの想定する敵のバランスがわかんねえ!」という感想一色に染まる敵の強さがやはり問題……。


次回もう一シナリオやってみるつもりですが
劇的に弱くなってるということはないでしょうし
どうバランスとっていこうかな!





日曜トントロ(トンネルズ&トロールズ)、
私はPLとしても全く初めて。
ド初心者のころをソードワールドを長期間やって慣らしてきた口なので
それ以前あたりを期限にするゲームにはあまり触れていないのでして。


GMの「キャラシーはたくさん刷ってきたから沢山死んでも大丈夫」というお話に
ほうそう言うゲームかと思いもしましたが


現代日本の地下鉄に
突如ファンタジーダンジョンへの入り口が多数接続された。
危険区域と都市部の直接接触に加え、未知の知性種族の流入のタネに日本政府は法の整備を急ぎ
地下鉄は治安の維持のため武装集団を組織し
帰化法や金銭為替法、ダンジョン内治外法権などの整備が整った今では
ダンジョンの存在はある種人々の日常と化し、
日々のルーチンワークに命の価値を見出せなくなった現代人が
電車に乗って望みのダンジョンが出ている地下鉄駅に向かい
「冒険」にでて行方不明になるなどの社会問題と直面する段階に至っている。

PCたちは
法整備前に冒険に出て日本円有利な為替法ができる前にダンジョン内資材で大もうけした
「開拓者」と呼ばれる世代の大家さんが経営するマンションの住人だ。
冒険者を支援するこの集合住宅は
日本円では家賃が高く、ダンジョン内通貨ならお値打ち価格。
安い家賃で楽して生きるため、命を懸けてダンジョンに潜るのだ。


足洗屋敷のイメージしかわかない。

となるとちょっとPCを死なせるのにも躊躇してしまう(いやどんなゲームでもしないことはないですが)。

映画監督を目指す女子高生ギィちゃん(バラエティドキュメントレポーターみたいな言動が多くネットリテラシーが低い若者。すぐyoutubeにあげちゃう)
売れない芸人、だんじょんずの木橋憲明(相方はいない。いても読みにくいだろう”石梨貴武”は。T&Tなのに「とんねるず」じゃない部分はお察し)。
ダンジョンによって分断された地下百貨店で出会ったニッポンの食べ物に惚れ込みつつもドワーフの食文化を忘れないダンジョン発帰化人、もぐもぐ子G(氏族の個体名を可愛いと思う日本語に直訳してG族であることを付け加えた。ドワーフの好物である緑のお粥を人に勧めてくる)。



次の日も併せて都合3シナリオ。

一つ目は「生姜を取ってこよう」。
TtTマガジンかな?書籍のサンプルシナリオで、
巨大かつ暴れまわる危険な野菜が沢山棲息している島に赴き、
依頼人ご所望の巨大生姜をとってこようというのが冒険のメインですが、

御徒町に発生したダンジョンターミナル「鍵の神殿」の外縁部に
日本の地下街にできた新需要と治外法権地帯に
冒険者用の露店が並んでるとか
利権をかぎつけた裏社会勢が「非」指定暴力団として(治外法権地帯だからね)鉄道警備隊と日夜睨み合いながら
「非」でい続けるためにダンジョン地域から外に出ることもできないとかいう生活をしている、
(ギィちゃん「ちょっとオヤブンさんの取材、いいっすかね!?」)
といった
今回GMが用意したワールドをよく表す描写が行われ
その辺を味わうのにもすっかり時間をかけてしまいます。
野菜島いくだけならワールド要らんしね!

色々世界観の不思議さを味わった末、
オークの笑い声がする分かれ道などに行くか行かないかちょっと議論し
木橋さんが「わからーん、わからん」と歌いだして、もぐもぐ子が踊りだしたあたりで
警備オークがなんか怪しげな魔法でもうとうとしてんのかと警戒して近づいてきたあたりで
ダッシュで目的のダンジョンへ。


知性・器用度に限界のある連中が組んだパーティだったもんで
ワープ先の小舟から降りて、いざ島に向かおうとするときに
なんか野犬の群れがパチャパチャやって船を岸から流してしまおうとするところに気づくのがおくれたり
目的の野菜がそもそもなかなか見つからなかったりしましたが
失敗してキャラ死ぬたび、その冒険に合ったキャラ作り直して合流するとかのほうが効率がいいゲームなのかもしれない……。

ともあれしかし、きちんと死を恐れつつ、初めてのゲームのバランスに手を触れつつ
最初に会った野菜はグリーンジャイアントコーン。

あっ勝てそうにない逃げろ……

お次はワサビ。
GM「魔法を撃つぞ、ねんねんころり。ドワーフのもぐもぐ子さん、君知力と魅力と魔力の合計は」
もぐ「30ないくらい」
GM「君は寝た」
もぐ「えっあっ。スヤァ」
PCたち「こっちの戦闘数字半分くらいになったけど」

あっ勝てそうにない(ry

呪われたひまわり。
PCたち「ここの水飲むと全快するらしいし挑む分にはノーリスクなのでは(2回目以降は効かないという情報を知らない)」
ひまわり「種をショットガンのように飛ばす」
PCたち「!?パーティが半壊した……!?」
辛勝。

本命の生姜はなかなか見つからず。
何度か調査判定を繰り返してようやく見つけた個体は
巨大な地上部分の茎を積極的に振り回す生姜の中でも一番強い生姜。
PCたち「今の状態じゃ勝てないぞ」「引き返して回復する?」「その時間はないなあ」「さっきわさびさんと和解したように(和解した)交渉で分けてもらえないだろうか」「生姜を崇めよう」「┗(゜ω゜ )┛ショウガ\(゜ω゜ )/ショウガ」
GM「生姜は警戒して茎鞭をふるってきます」
PCたち「だめだどうしよう!」

和解したわさびさんにヒマワリを提供して魔力点を回復してもらい、かつ生姜の一部を譲ることで、
こちら一人の攻撃ダイスを3倍にしてもらう魔法を使ってもらい、短期決戦で一気に決着をつけるというバクチに出ざるを得ない。

しかしおかげで何とか最初の冒険は達成できそうです。
わさびを崇めよう。
┗(゜ω゜ )┛ワサビ\(゜ω゜ )/ワサビ

しかし、島を出ようとしたとたん、
PCたちが戦闘で振り撒いた敵意や悪意を吸って狂暴化した島の植物が
我々を逃すまいとして伸び生え、我々を捕らえようとしてきます。
絡みついてくる触手をおぼつかない速度や器用の判定をしかしなんとかしのぎ、
小舟に乗り込むのですが、
海にまでその触手を伸ばして来ようとする始末。
先ほどの野犬など襲われています。

もぐ「おなかすいてるからあばれるんだよねぇ。これを分けてあげよう(例の、ドワーフの大好物・洞窟苔のお粥という緑色の何か。他種族は触れたくもないらしい)」
GM「水面に広がった緑色が植物のつたに到達すると植物は枯れます。犬は助かりましたよ」
もぐ「なんで……。犬は拾うけども」


いくつか消費はあったとはいえ
しかし無事帰れればこれか!
というくらいには報酬をいただき
そこそこ装備を整えられたPCたち。
何だろうこのかんじ。
あっ最近だとガラコだ。
古き良き感覚が残ってんだなあ今のゲームにも。


犬が「自分は魔法で姿を変えられた王子だ」とか話し始めた時点で次の冒険へ。



以下は分割、次回記事で。
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