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2016年12月23日04:49

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さかき葉にそのいふかひはなけれども神に心をかけぬまぞなき 法印成清

さかき葉にそのいふかひはなけれども神に心をかけぬまぞなき
 法印成清
 八幡宮の権官にて年久(としひさ)しかりけることを恨みて、御神楽の夜まゐりて、榊に結びつけ侍りける
 新古今和歌集 巻第十九 神祇歌 1887

「榊葉に、木綿(ゆう)のように歌を結びつけて祈っても、そういうには足りない、しがないわたしだけれども、それでも神に心をよせてお祈りしない間とてございません。」『新日本古典文学大系 11』p.550

八幡宮 石清水八幡宮。
権官 権別当。正官(別当)に昇進しないのが悲しくて不満なのである。
いふ 願いを「言ふ」と「結(ゆ)ふ」「木綿(ゆふ」との掛詞。「木綿」は「榊葉」の縁語。かけ 「榊」「木綿」の縁語。
石清水八幡宮関係の詠。

紀成清(きのじょうしょう 1129-1199)法印大僧都。石清水別当。
千載集初出。新古今一首。


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