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2016年12月28日18:14

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クリスマスプレゼントに妹がもらえる

というパワーワードが発生していたが
去年だって「せっかくのクリスマスなのでホモ」とかいう強力なアレはあったしな。
そういう時期だっと思って厳かに過ごそう(?)。


日曜日にBoA3、悪太郎氏GM。元ネタの多そうな妹の巻。


ヒロインの沢山つくこと恒例化してきたウチの美少年剣士PC
去年あまり回数出られなかったのですが
クリスマスともなればと毎年呼ばれている流れもあり
今年も御多分に漏れず及ばれ。


と思ったら
(地元では、剣士君をドレスアップしたりリボンをつけて張りぼてケーキと一緒に自分にプレゼントしようとする着せ道楽なお姉さんたちが、狂気めいたパーティを着々と準備しているので、半ば逃げるように)、
招待を受けたので出かけて行った、
地主の娘さんちの側にある温泉湧いてるところで、
「妹」を拾いました。


いや、
なんか温泉の底に何かあると見て取って
手を伸ばしたら
黒い髪の(結構タッパのある)女性が揚がってきて
抱き着いてくるのです、「お兄さん」って。

一見ホラーかもラッキースケベかもしれませんが、
いやいや、
自宅内の絶対侵入不可能な浴槽内から
前段の雰囲気づくりたっぷりしたうえで出てくる、とかじゃない限り
意外と怖がってる余裕もないもので。

だってただのおぼれてる人かもしれないでしょ!

同じ理由でドキドキしてる余裕もありません。
冬山やで。
すぐにお湯拭いて布かぶせんと死ぬで。


とはいえ、確かに登場があまりに不自然。
加えて、PCを脈絡もなく「兄」と呼ばう妙な反応と、

その他NPCの、「妹さん」に対するすんなりとした受容。

いわく、
「来ていたなら言ってくれれば」
「ずっとくっついていて、仲がいいんだね」
「何言ってんだ、お前の妹だぞ?(父親の言葉)」
と、
”最初から彼女がPCの妹であった”ことをずっと知っていたような口ぶり。


魔術的な現象にそこそこ慣れてもいますが、
どうも「周囲の人間の認識をいじって、”妹になろうとする”」ものであるようです。
僕より背ぇ高いのに…。



一方、
そうしたクリスマス遠出とは舞台を変えてケルバー市内では、
少女の行方不明事件が相次いでいます。
調べていくだに、
「昔妹を神隠しかなんかで失ったと主張する男が、”悪魔”の力を借りて妹を取り戻そうとしてる」
と悪魔本人から聞かされます。
ただ、
「むこう」に消えた人間を追うのは悪魔でも難しい。
希望者が望んだ力を与えはしたが、それをどう使おうとしてるのかは悪魔にはわからないそうです。


そうこうするうち、
着々と「妹」に浸食されていく少年剣士側の環境。
ターン毎の希望判定に失敗でもしようものなら、そのシーンの間、PC本人ですら「横のこれが妹である」と信じて疑えなくなります。
そのうちに、
「赤い格子窓」が見えるようになり始めます。
「向こう側」との境目。
これが、本来ありえないはずの壁に、天井に、見えるのです。
その奥には、
人の体のパーツが、ぎゅうぎゅうにひしめき合って詰め込まれています。


ああ、なるほど

「向こう」の妹を取り戻すために
反対の口から、条件に会いそうな少女たちを詰め込んでいって
妹を現世に押し出したのか。

なんともシンプルかつおぞましいやり口。


他PCからの報告もあり、
ケルバー方で行方不明事件が広がっているということを聞いて放っても置けず。
一度パーティの場を後にして、
ケルバーに事態の収拾に向かいます。

人の命のかかわる目下の脅威は、
「妹を取り戻そうとする兄」がまだ少女をさらう気か(妹が顕界したのを知っているかどうか)
何ともなれば会せてやって止められないか
そういったことを考えつつ


「妹」の方は不気味なほど正体がつかめません。

実際に、
「向こう」の神隠しに会ってしまった「妹」さんが、兄との再会を望むだけの怪物に代わってしまったために、周りの人の認識まで狂わせる権能を持ってしまったのか、


それとも、

そんな「妹」は最初からいなくて、


「こうしてたまに顕界しては、対象者の精神と環境を”妹”で染めていき、ある日その”妹”がいなくなった喪失感で、兄にも”向こう側”への道を歩ませる」、
そうすることで、”向こう”側に人を取り込んでいく、
ただの「何か」なのか……。

識者や、異界のものを看破できる「目」を持つ人々に聞く限り、
彼女の正体を聞く限り
そんな女性の姿などではなく
モザイクを必要とするくらい混沌とした「何か」の姿が目に映るそうで……

(アルミホイルを頭に撒く呪術師NPC。それは毒電波防げるかもしれませんけどニトロプラス系の怪物は防げないのでは)


結局、

「妹」をこちらに押し出すために詰め込んだ少女たちを救う方法を知る呪術師を探し、
「自分以外に”妹”を知っている人間は必要ない」という恐ろしい意見を述べてくる「兄」と戦う、
「妹」が剣士に焼き付けた「彼女を妹として扱う、周囲に扱わせる」という強力な因縁操作の能力を無効化する、
といった各種対策の流れは出来上がってしまうのですが、


それほどまでに「妹」を望んでいた「兄」は、全身余すところ生体部分のない、「誰かが作ったクレアータ」でした。
おま…
じゃあ、なんなんだ。
じゃあ、なんだったんだ!(この混沌とした読後感が狙われたものであるに違いない)


「いもしない妹」を追い続ける兄の物語が元ネタにあるそうですが、
elonaの妹とか、沙耶とか、いろんなものが想起はできます。


さて、
この「妹」、元の世界に帰りたがるでもなく、
なにか強制的につけてきた因縁を解くこともでき、
さりとて野放しにできるわけでもなく、

結局、
ウチで面倒を見ることにはなりましたが……

「妹」ができました、が……

どうしたもんですかねこの人。



メモ

剣士「あっ希望判定また失敗しちゃった」
GM「君は覗いていた格子に吸い込まれたような感覚を受ける。
  …とても狭い。身じろぎも難しい。君を閉じ込める壁の外には、狂気めいた含み笑いの声が響いている」
剣士「ま、まずい。壁を壊すなどしてこう、飛び出せませんか」
GM「壁は存外にもろい。大きく弾みをつけて、君はその狭い空間から飛び出す。」

剣士君をおもちゃにすべく狂気めいた準備をしていたお姉さんたち「……うおお!?なにこれ!ケーキから剣士君が出てきた!クリスマスプレゼント!?ありがとうサンタさん!?」
剣士「えっええ……ええ……!?」
GM「君に妄執ともいえる因縁を持つものによって、君は現世に引き戻されたようだ」
剣士「ああ、……うわあ……ありがとうございます……」



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