今年は夏に「あたまがコんガらガっち劇場」(ユーフラテス著・小学館 2009年)の続編「あたまがコんガらガっち劇場「りりりりりりりりり」の謎」が出たので、今年の本の個人的ナンバーワンは決まったようなものなのだが、この続編は仕掛けが多すぎてやや散漫な分だけ最初のものに劣る。四コマ漫画に徹した最初の「あたまがコんガらガっち劇場」の方が好き。ここ10年くらいの漫画でいちばん好きかもしれない(といっても最近の漫画はほとんど知らないのだが・・・笑)。
この「あたまがコんガらガっち劇場」というのは朝日小学生新聞に連載されているらしい。僕は小学生のときに朝日小学生新聞を取っていたのだが(というか親が勝手に取った)、活字の記事なんかほとんど読んだことがなく、新聞に載ってる漫画ばかり読んでいた。
数ヶ月に一度、朝日小学生新聞で四コマ漫画のコンペがあって、小学四年前後の頃に僕はそれに7回連続で入選して、そのたびに新聞に漫画が載った(結局僕が投稿したものはすべて入選した!結構な倍率だったのだ。この時代が僕のピークか。笑)。自分が書いた漫画が印刷されたのを見るのはいつも不思議な感覚だったものだ。入選は事前に知らされないで、あるとき突然新聞紙上で発表される。ドキドキしながら新聞を開いてそこに自分の漫画を発見したときは本当に嬉しかった。のちに某漫画雑誌の漫画新人賞で佳作入選したことがあったけど、小学生のときの入選の方が嬉しさは大きかった。
ところで、今年はあまり新刊本を買っていない。どういうわけか昔の名作文学(古典となっているようなもの)ばかり読んでた。なんかそういう気分だったのだ。今でもそれは続いている。中学生のときによく読んでた「O・ヘンリ短編集 1〜3」(新潮文庫)なども内容を覚えてないのでまた読んでおきたいのだが、昔買った文庫本は字が小さすぎて老眼では読むのがつらくて読む気にならずにいる・・・(新しい版は字が大きくなってるのだろうか?)。
本屋に行くたびに新刊本の中に読みたいと思うものがあるんだけど、その場で買わないものはだいたい片っ端からその存在を忘れていく。買うか買わないかはその場の気分で決まる。中には絶対に買っておいた方がいいだろうというものまでスルーしてしまうこともあるのだろうが、こればかりは運なので仕方が無いと思っている。本当に必要なものであればまたいつか出会うだろう。ちなみに最近スルーしたのは「オリエンタル・ピアノ」というレバノンの作者が描いた漫画。まだ買おうかどうか迷っている。
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