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2016年08月31日14:24

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各種夏イベというか

甲甲甲乙で水無月にも26にもアクィラにもウォースパイトさんにも会えたマン。
スパさんのなんだあの発音の良さ。
旗艦にして演習してるだけでみるみる耳が英語に慣れていく!(英会話教室風)

朝雲と親潮と春風にはあえてないんだけどね!


TRPGの方は夏なのでかどうか知りませんがしっかり怖い話。
土曜日はゴーストハンター02、悪太郎氏GM。ホラーで、かつゲームで、をやろうとすると?の巻。


ゴーストハンターというゲームは、
アクションホラーというジャンルでとらえるとわかりやすい部分があります。
つまり、
クリーチャーがPCたちに恐怖を与えるが、それをのり越えるために武力を用いることができ、
これが結構有効。

同じホラーゲームであるクトゥルフなんかと比べても、
「ラスボスを戦闘で解決し、勝利によってカタルシスを得る」形状はより色濃いところでしょう。


それだけに、
精神的、生理的恐怖以上に、
「生命の危機を与えてこようとする」物理的で具体的な恐怖を想起させるクリーチャーが多い。
牙や爪や刃物、血や肉や骨。
「おぞましさ」よりは「危険さ」。何をされるかわからない未知よりは、何をされるかわかりやすいヤバさ。
ホラーの方向がスプラッタ寄りであることは、PCの、戦闘へのモチベーションを高めるのに有効です。


しかし、
こと「ホラー」という銘が打たれている中で、
それだけではもったいないというのも事実。

実際、ゲーム名は「ゴースト」ハンター。
生命力、HP以上に、精神力、MPを消費リソースとして運用することに優れたシステムであり、
精神にクる描写が、比較的シビアなデータ的脅威として
毎シナリオでコンスタントに襲ってくる部分のルール的・ゲーム的まとまりは、
それこそクトゥルフなどのホラーゲームに比べてかなり現代向きによくできてるはずなんじゃないかなと考えます。

「精神耐久力の低い人が4〜5回怖い目にあうともう発狂しかねないが、恐怖判定一回ごとに4分の1ほどの確率で入手されるMP回復手札をPC同士で与えあえる」、
「一回の発狂ではキャラロストにはならない」
「シナリオ毎に全快」

つまり、「PCの次回への持越し」を含めた精神力運用でなく、
シナリオ1回一発で正気と発狂の間を彷徨える(彷徨ってもいい)ようにデザインされている。

ある種の危機感は、「戦闘」だとかといった直接の命のやり取り無しでも持てるわけです。
(まあ、ゴーストにしても、スプラッタな事件への怨恨で生まれたゴーストなんかだとやっぱりスプラッタ攻撃してくることも多いですけども)



さて、今回の悪太郎GMの曰くでは
「ちょっとゴア系に寄った描写が多いので、今回はちゃんと”ホラー”を強めにしようと思って」とのこと。


お話は、1930年代アメリカ、移民労働者にしてカメラマンのホセが
そういう人がス鎮目になって暮らしているアパートから家族ぐるみで追い出され、
イエローな雑誌面を飾る冒険家PCを頼って訪ねてくるところから。
マフィアが経営するスラムのアパートが、なにやら人手に渡った関係で、
土地の利用法が変わるらしく住人が皆追い出されつつあるのだとか。
ひとまず見に行ってみると、追い出し業を託されたマフィアが、住民からの反対運動の火消しに立ちまわっており、
発砲事件にPCが巻き込まれさえする鉄火場。
そんな中、群衆に紛れてその様子をコッソリ監視している人間が数人います。


調べて回ってわかること。
このアパートを購入したのはユダヤ系の若き資産家。
近隣の老婆(ネイティブ系)曰くでは、あのアパートはマズく、あの住民には手製のお守りを配っている。
住人の少年の体に、妙な斑点が浮かんでいる。

アポが取れたので、その資産家にお会いしたところ、
遠回しな会話から、彼自身もゴーストハンターであることが分かります。

あのアパートの建築者は、悪魔崇拝者であったこと。
建物を作る前に、その土地に何か邪悪な儀式アイテムを埋め封じたこと。
世界の様々な邪悪儀礼をちゃんぽんで行う拠点であったこと。
結果、異次元に通じる、どこへでも行けてどこからでもはいれるアパートができたと
当時のオカルト雑誌などに応答していたこと。
彼本人は、建物のダストシュートに突っ込まれた状態で死んでいたこと。
「どこか」とつながったアパートは、
「どこかのなにか」と交信しうる場所になってしまったこと……

ミスティックマンションかな?
(ウェブ漫画。あそこ数年越しで更新再開しつつあってビックリする…)

加えて、世界各地の魔術結社が、この建物に注目しつつあること。
とりわけ、黒魔術結社の手に渡してはまずいこと。


有益な情報を得られ、
準備のためにひとまず自宅に戻ったPCに、

ホセの娘マリアは、
自分が今まで暮らしていたアパートの情景をお絵かきしてみせます。
一緒に暮らしていたみんな。
父、母、兄、自分、「お友達」。

子供の自分よりずっと体が小さく、しかし頭だけが人の胴体ほどもありそうな、真っ赤な何か。

「猫が好きなんだって。おいしんだって」



ううむ。
とにかく、「どこかからきたなにか」がいるんだね。

ホラー感が極まってきましたね。
不安の種っぽい。


残念なことに、土地権争いの関係で昼間はとても入れないこの建物、
夜に行くしかないという恐怖。

扉を開けて入るなり、
その廊下の奥、L字に曲がった角の向こうに、
誰かの足が引きずられていくのが分かります。
その向こうからこぼれてくる明かりが、
長く伸びた何かの影を私たちに見せます。
小さな体、それよりずっと大きな、人の胴体ほどもある頭…。



詳細な部屋の調査もする暇も有らばこそ、
誰かの危機の可能性も考え、とにかくそちらに行ってみると、
しかしついていたはずの明かりはなく。

シェア用の(では本来なかったはずなのだけど、入居者が勝手に壁作って安値でシェアし始めた)大部屋。
少し奥まで見てみようかとしたところで、
大きな音を立てて入ってきた扉がしまり、
二か喚いた粘液でその扉の隙間がネッちゃり埋められています。

バンバンと、大きく扉をたたく音。
「俺をここから出せ」の声。

暗くてよく見えませんが、ああ、すると、
外からでなく、我々のいる部屋の内側から扉をたたいている奴がいる。
懐中電灯を閃かせると、

その扉の下側に、
背から下腹にかけて斜めに半分にされた男が、
切断面を床につけ、仰向けのまま扉をバシバシと
苦悶の表情でたたいている。



これはスプラッタですね。
襲い掛かってきますし、
「一歩間違うと今後我々がどうなるか」を示唆するタイプの奴です。

ただ、
どっちかっていうと扉と壁の隙間を埋めてる粘液が問題。
これは何だかわかりません。
どうも上の回からしみだしているように見える。

これがガッチリかたまったのだろうと思われる非常に硬い結晶が、
4階から1階までを貫いているダストシュートの投げ口あたりをふさいでいます。
見回ってみれば、ほかの部屋も似た感じでふさがれている。

「建物ができる前に埋められたもの」を探すつもりなので、地下への道をチェックしたかったのですが、
これはどうにも見つからない。
粘液のこともあるし、上階に何かあるのだろうかと歩を進めると、

2階ではニアミスですんだ「猫の頭の蟲の群れ」にフロアを埋め尽くされます。

3階では「縄跳びをする少女の亡霊」が、解体作業で崩れた端部屋に現れたのが遠目に見つけられ、
そちらの部屋に向かい扉を開ければ、反対側の端部屋にいるのがまた見当たる(建物全体がL字型なので、反対の端が見える)という不思議な有様。
二手に分かれればその姿はなく、あきらめて上階に上ろうとすると、涼やかな笑い声とともに、ボーリングの球より少し小さいものが足元に転がってきます。もちろん、少女の……

崩れた壁から覗けた「外」は、
いつものアメリカの町並みのように見えるのだけど、
どうも…道行く人が違う気がする。
目を凝らしてみてみると、
見当たる限り、どれほど遠くにいる人も、

こちらを見ている。

全員、止まっている人も歩いている人も、こちらへ向いた人も右へ左へ向かう人も、ここから遠ざかろうとする人も、
「顔はこちらを見ている」。


最上階の4階はほとんど階段部分しか残っておらず、そこには先ほどの粘液を滴らせる何か生物質の袋が天井からぶら下がっており、
中にはおなじみ人の頭ほどもある口だけお化け「デッドリースポーン」が育っており……(戦闘)。



なんだこのアパート、本当にいろんなものすんでるぞ……
というか我々のいる空間はすでにアメリカではない。
とりとめのなさがやばい。


邪悪な気配はダストシュートから上ってきているんですが、
3階までの投げ入れ口は全て粘液で固まっており、
最上階から降りるしかない状態。
ロープなど用意してきてよかった。

ダストシュートの奥に、どうしたわけか”どこかに通じる扉”があり、
そこからつながる地下への階段の奥には、
柱二本の異様な儀式場と、
逆立ちして背を向けている裸の女が3体。

もはや、混沌とした悪夢めいてきた情景をしり目に先に進もうとしたところで、
ついてきてくれていたカメラマンのホセ、
急な体調不良を訴え、体に黒い斑点が浮かび、そこからあの粘液がしみだして、彼を包んで一回り大きな人型を作り、
その腹に開いた大きな口でPCをひとのみにしようとします。


ネイティブのおばあちゃんにもらったお守りの力で彼を行動不能にしつつ、
心理療法の類で彼のMPを+にしてやったところで、何とか元の姿に戻ってくれますが、

そうか、この建物内で狂気に陥ると”ああなる”のか。
最初の「半分の男」しかり、自分の狂気にかかわるイメージが体の外に染み出してきて、自分をクリーチャーに変えてしまうわけだ。


しかし、ここまで来れば最奥は目前。

歩を進めて、確かに邪悪極まりない、柱めいた邪悪なモニュメントと、
そこへ至る道を仰ぐようにはさんだ、
生贄としてささげられたのだろう子供の身体パーツが入り混じった肉の列が我々の前に姿を現します。

この「柱」の魔術的稼働を止めれば、異世界とのつながりも切れるはず。
子供の肉柱の攻撃を退けながら、それに着手したところで、

黒魔術結社の人間が、「よくぞ我々をここまで導いてくれた」とお決まりのセリフを言い、
この柱の制御権を奪いにやってきたので、

科学者の「援助」によって得られたハンドレールガン「イレイザーユーディット」を
切り札リソースを切りクリティカルヒットさせて、なんとかミンチよりひどくしてやります。
B級オチ?
いえ、すごいエフェクトのビームでたから80年代のハリウッド級だと思う。


何度か顔見知った黒魔術師が戦闘の後に新しく姿を現しますが、
形勢が形勢ですので、今回はこの柱を無制御状態で放置できないという同一目的にだけ注力するということで、
柱の封印を手伝ってもらいます。

エジプトの魔術師PCと邪悪な黒魔術師NPCに次元トンネルの制御を任せなければならない合衆国の明日はどっちだ。


何とか片付けて帰宅。
件のアパートは一応取り壊して魔術的調査を極秘裏に行った後、
すっかり綺麗に建て替えられるそうで、もともとの住民は戻ろうと思えば戻れるとか。
ホセの家族をどうしようかとおもって、マリアに声をかけてみると、

今度は前のアパートじゃなく、
世話になったPCのおうちのお絵かき。

父と、母と、兄と、自分と、世話になったPCと、「お友達」。

あ、
そういえば「コレ」そのものには、逢わなかったな。
んーと。アパートに住んでるわけじゃないというか、
立ち退き要求とかで住民が出てきたんだから、
「こういうの」もアパートを通して出てきてるかもしれないのか。
で、今どこにいるかっていうと、



…………………



いい感じに
アクションホラーと不安の種を行ったり来たりするお話でした。
異次元系だと、不条理系ホラーというか、
謎な部分の謎さそのものがホラー化するところもあり、
あいつら一体何だったんだとか、
ここはどうなってたんだみたいなのがちゃんと全部怖く、
もちろんスプラッタというか生命の危機描写も中盤やっぱり強いんですが、
最後はおちょなんさん的END…
…勝つとか負けるとか、そういう次元じゃないヤツと因縁が切れないという恐怖になっていったあたり、
なかなかおなか一杯にホラーでした。


夏ですもんね。良いヨイ。
しかし、
「夏だからホラー」の流れをここ数年ちゃんと意識しては得てない気もするな。
本か映画かなんかのスレか、暑さが消えないうちに何か見ておこうかしら。
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