昨日、水戸から日立へ引っ越しをした時のダンボール箱で、
まだ開封していたかったものを開けてみたら、
昔、撮った写真などがポロッと出てきました。
デジカメがなかった頃に外国で撮ってきたもので、
ネガやポジ・フィルムから四つ切りに引き伸ばして現像したものです。
出来栄えに満足できなくて、額装してもらえなかった可哀想な写真です。
これは90年ごろ、香港にフラッと行った時のものです。
まだ学生でした。もちろん買い物やグルメが目的ではありません。
宮本隆治氏の写真集をみて衝撃を受けた
「魔窟」と呼ばれた九龍城砦がみたかったのです。
取り壊されるという話を聞いていたので、その前に行きたかった。
怖いところなので、できるだけ現地の人に同化できるような格好に着替え、
所持していたものはカメラのみ。ジャンバーの中に隠し持ちました。
怪しい人、不審な人がいっぱい。ずっとビビっていました。
部屋の中の生活感も丸見え。マージャンをしている人がいました。
中華マフィアに因縁をつけられたら日本に帰れないかも…と思っていました。
だからカメラを持って写真撮影をするような雰囲気じゃないので、
唯一、撮れた写真がこれだけなのです。
現像して、意外に普通だったのでガッカリw。
この時、使っていたカメラはペンタックスMEsuperでした。
上の画像を、画像処理してセピア色に変えてみると、
すこしは「魔窟」の雰囲気がでましたw。
これは94年ごろ、エジプトへ外遊した時のもの。
仙台空港からシンガポール経由でカイロに入りました。
エジプトの再奥の地にある遺跡は本当に遠かった。
アブシンベル神殿とアスワンのナイル川に浮かぶ小島にあるイシス神殿。
引き伸ばしてみると、観光写真っぽくてガッカリして額装しなかった。
この時に使っていたのはキャノンのEOS10。
デジカメは本当に便利ですが、
パソコンで見るだけで現像さえしなくなっています。
現像してしみじみ眺める楽しみをしなくなちゃいましたね。
フィルム時代は構図を考えて一枚一枚丁寧に撮ったのに、
デジカメでは何枚も撮って、一枚イイのがあればいいや
というあまり考えない撮り方になってしまいました。
しかし、撮った写真をネットにUPすることで
たくさんの人と画像を共有できることは悪くないと思います。
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