mixiユーザー(id:1219102)

2016年05月05日12:21

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まるむ邸で考えたこと…

2年ぶりにまるむ邸にお邪魔した。
まるむ邸に車で行くことはあり得ない…かつ、お邪魔したらこれまでは100%泊りという私には
コーヒー代わりに酒が出る。
考えたら持参する土産も酒だから、当然と言えば当然か…

加えて超高級オーディオが、入念にチューニングされた音が出てるにも関わらず、ほとんどセンターでは聴かない。

酒が置けるテーブルを前にして、後ろ向きに聴いていることが多い。

何故か?

このお宅はオーディオの高級化は副産物であり、基本おっかけにも等しい頻度で好きなアーティストのライブに足繁く通う音楽好きの到達点、かつ酒飲みの究極だからだろう。

スピーカーが並ぶ部屋のどこで聴いても、ほぼ音の印象は変わらないから、センターだろうが端だろうが、意図した音はどこでもわかるし、何よりベースの音階(低音)がハッキリと相当下まで聞き取れる。

何より重要なのは、ライブ感が半端ないこと。
録音の良いソースであれば、アーティストの細かい仕草やニュアンスまではっきり聞き取れるし、仮に録音はそんなでもないソースであっても目の前にアーティストがいて語りかけるよう。
その録音会場に自分が存在している感覚になる。

面白いのは、メインシステムとサブが同居していること。
もっともかなりのマニアの家では、このサブとて高級メインなのだけれど…この家では、あくまでサブ…全部30〜40年前の製品。レストア又は改良されて、長寿を誇っている。
40年前のBBCモニタースピーカーの名器LS3/5Aの旧仕様(15Ω+バナナプラグ埋込)が、こんなにも歌っているのを聴いたことがない。

我が家にも3桁のロットナンバーの同じスピーカーがあるのだが、こんな歌い方を聴くのは初めての経験だ。

かつてまるむ氏が、このスピーカーは良く歌うから面白い!と鳴らしていたディナウディオの小型スピーカーは、このLS3/5Aと比べられ、片隅に追いやられていた。

かたや、この10年前後の超高級品(大型)、一方は30〜40年前の当時の高級品(小型)だが、鳴ってる音の基本は変わりない。
違いはレンジの広さ、再生空間の広さ、情報量と差はあるのだが、サブで何ら不満がないどころか大満足が得られる。

ならば、耳と感性のみ音楽に向け、酒を味わいながら楽しめば良いと思っている。

金子飛鳥さんのガイアクワトロに参加していたピアニスト”Geraldo di Gusto”氏のソロアルバムは、タンゴテイストのあるRichie Beirachと評したが、録音も良いし、意外なほどECMライクな雰囲気を感じる。
私より一つ年上のオッサンではあるが、感覚は若く、ジャズよりもクラシックの現代音楽を得意としている気がした。

続く

写真はMeridian製MCD Proとその時代のプリとメインであるMLPとMPA。まるむ邸のものは塗装をフェラーリ・レッドに塗り替え、相当手が加えられている仕様。因みにMPAはブリッジ接続で高出力で鳴らしている。30年前のアンプで現役で鳴っているのは、英国本土を含め、そうはないと思う。

もう一点は、まるむ邸と同じ時期のRogers LS3/5Aの背面。この後、埋込から突起型のねじ込みとバナナも刺さるもの、そして業務用のキャノン・プラグにもなった。
前面は金メッキに”Rogers”と書かれただけの小型プレートから”Rogers LS3/5A”と書かれた、倍サイズになり、最後はプラスチック製の型ものになる。
音は15Ω時代でも皆異なり、初期のものほど、レンジは狭いが音楽の浸透性は強いと感じる。
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