昔の漫画→アニメ化ではなく、最近の優れたアニメは原作をライトノベルに頼っているものが増えた。
それもかなりリアリティのあるSFにファンタジーの要素を織り込み、加えて現実社会…政治、文化、経済の状況まで盛り込んでいるから、大人も楽しめるものが数多くなっていると思う。
今回取り上げるのは「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」である。
昔あった半村良の小説「戦国自衛隊」に近いのだが、設定が異なるため、全く違ったストーリーに仕上がっている。
まず、異世界との門が東京「銀座」に開いてしまう。
そこから、蛮族と思しき十字軍時代の軍隊が乱入してしまう。
そこに居合わせたのが同人誌マニアでやる気の全くないオタク自衛隊員。
日頃のトレーニング成果を発揮し、一般人を数多く救い、この進行を食い止めたことから英雄にまつり上げられる。
首都の繁華街を蹂躙された日本…自衛隊の異世界への逆襲が始まる。
ただ、そこに居合わせたのは中世の人々がエルフや獣人やドラゴンといったファンタジー世界に暮らす罪なき人々と愚劣な特権階級の人間だった…
ドラゴンを撃退し、焼け出された人々に救いの手を差し出す自衛隊はいつのまにか、異世界では緑の人と呼ばれ、そこの実質指導者であるオタク主人公は救世主とも思しき存在となり、魔法使い、エルフ、神の使い、王族からモテモテとなる。
そんなストーリー。
その中で敵の帝国元老院議員から出た言葉が凄い。
<ちょう ちゃく>
使われ方は
「かの兵士は、王子をチョウチャクしたというではありませんか。」
何だその語彙は?
調べた。「打擲」と書くらしい。意味は人を殴ること…意味は合っている。
問題は東洋のノーマル感じではないこと。
良く口語で使ったな…と違う意味で感心した。
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