四年前に読んだ小説。
コリイ・ドクトロウ 『リトル・ブラザー』
http://goo.gl/DiZ06F #bookmeter 金子浩訳 早川書房 2011年3月刊。2011年4月10日読了。
米国で2008年に発表された小説。
舞台はサンフランシスコ。
主人公、コンピュータやゲームの好きな17歳の高校生マーカス・ヤロウは爆弾テロの容疑者として国土安全保障省に拘束されてしまいます。
主人公が高校生なので、米国ではヤングアダルト向けの作品だったのかもしれませんが、56歳の私でも一気に読み通してしまう物語でした。
「「読みたい文章があるんです」とぼくはいった。「短い文章です。
"政府は、統治される人々の合意に由来する正当な権力にもとづいて、人民のうちに樹立される。
いかなる形態であれ、政府がこの目標に反するようになったとき、人民は、政府を改め、または廃して新たな政府を樹立し、もっとも安全と幸福をもたらしてくれそうな原理をよりどころとし、もっとも安全と幸福をもたらしてくれそうな形で権力を組織する権利を有する"」
ミズ・ガルベス [社会科教師] が満面の笑みを浮かべた。「なんの引用だかわかる人はいる?」
何人もが声をそろえて答えた。「独立宣言」」p.199
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