mixiユーザー(id:17423779)

2015年07月01日05:06

798 view

君がせぬ我が手枕(たまくら)は草なれや涙の露のよなよなぞおく 光孝天皇御歌

君がせぬ我が手枕(たまくら)は草なれや涙の露のよなよなぞおく
 光孝天皇御歌
 久(ひさ)しうまゐらぬ人に
 新古今和歌集 巻第十四 恋歌五 1349

「そなたなしの独寝の手枕は草枕ででもあるのか、涙の露が毎夜毎夜置くことだ。」『新日本古典文学大系 11』p.395

仁和御集「更衣ひさしくまゐらぬに、御文たまはせけるに」、五句「よなよなにおく」。
手枕 多くは相手の手を枕にして共寝することであるが、ここは自分のひじ枕で独寝の場合。
草なれや 歌語「草枕」を踏まえ興じていう。露は草葉に置くもの。
「露に寄す変る恋」。

光孝天皇(こうこうてんのう 830-887)第58代天皇(在位 884-887)。「仁和の帝」「小松の帝」とも呼ばれた。古今集初出。勅撰入集十四首。小倉百人一首 15 「君がため春の野にいでて若菜つむわが衣手に雪はふりつつ」
http://goo.gl/JdGQVm https://goo.gl/fvGSxs

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する