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2014年12月25日07:10

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宗谷・南稚内B級グメ、小料理「月うさぎ」(12/17)

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12月16日火曜日はクルマで幌延→豊富→猿払→稚内出張だったが、北海道はこの日の夜から数年に1度の暴風雪に警戒せよと盛んに報じられていたから、多少無理してでも旭川まで戻ってしまった方がいいことは分かっていた。

しかし、稚内までつるつるの雪道を330km運転して疲れており、日が暮れてからさらに250km雪道を運転して旭川まで帰る余力などなく、翌日は大変な天気になることは分かっていながらも南稚内に泊まった。

翌日予想通り暴風雪になり、稚内から旭川まで帰る国道40号は通行止にはならなかったものの、宿の窓から見える南稚内の街中ですら時折ホワイトアウトしているような状態で、そんな真っ白い世界の中を延々と運転して行くのはしんどいので、12月17日水曜日は帰るのは辞め、もう1日稚内にとどまり様子を見ることに決めた。

前日泊まった南稚内の宿に連泊することにして、夕飯は付けずに宿のすぐ裏にある稚内随一の歓楽街・オレンジ通りに繰り出し稚内らしい海の幸で一杯引っ掛けることにした。

フード付きジャンパーに手袋までして完全武装で吹雪の中オレンジ通りへ。

ところが、さすがに吹雪には慣れているはずの稚内ではあるが、「外出は控えろ」などと報じられている猛吹雪の日に、オレンジ通りで営業している店はスナック3軒しかなかった。
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午後から稚内空港より先、宗谷岬方面が通行止になったりしており、従業員が帰れなくなる前に店じまいすることにしたのか、牛丼すき家やコンビニ・セイコーマートでさえ夜7時半には営業を取りやめており、オレンジ通りで居酒屋や焼肉屋もやってないんじゃもはや夕飯を食べられない可能性が出てきた。

正直焦ったが、どこか営業している店がないか吹雪の中探したところ、オレンジ通りから路地を曲がった先に看板の電気が灯っている店があった(写真1)。

外から見たんじゃ居酒屋なのかスナックなのか雀荘なのかよく分からない店だったが、砂漠のオアシスも同然、ほかに選択肢などない、その「月うさぎ」の戸を開けてみる。

カウンターにおばんざいが並べられており、どうやら小料理屋のようだ、よかった、少なくとも夕飯にはありつける。

ホッとしながらまずはハイボールを飲みながら、お通しに出された卯の花をいただく(写真3)。

さて、何か稚内らしいものでもないだろうかとお品書きを見ると、何と「オオナゴ」なんて書いてあるではないか。

ちりめんじゃこの小さな魚、小女子がなぜか宗谷地方では25cmくらいまで成長し、それを「オオナゴ」と呼んでいるのだが、今年は極端な不漁で平年の何10分の1しか獲れなくなってしまった上、地元生産者と飲食業界が仲違いしており、稚内まで来てももうオオナゴは食べられなくなってしまったと諦めていた魚である。

「今日はオオナゴあるんですか?」と尋ねたら「干したのがまだ残ってます」とのことだったので、1人前注文。

オオナゴにしてはかなり大きなサイズが3匹盛られて出てきた。
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脂が焼けたような独特のクセがあるが、これこそオオナゴの味、もう食べられないと思っていたオオナゴに再会できて感激である。

さっきまで牛丼屋やコンビニまで閉まってしまい夕飯すら食べられないかも知れないと不安になっていたところで稚内ならではのオオナゴを食べられ安心した。

これ以上の稚内ならではの魚なんてない、もう欲張る必要はない、無理して海産物を欲張ることもないだろう、旨そうだったので「鶏カラポンズ」を食べちゃおう。
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これは特に北海道らしいというものでもないが、普通においしい。

そして、シメにじゃことわかめのおにぎりを1つもらったら、さらににしん漬けとそばがサービスで出てきた。
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雪まみれになって靴の中はびちゃびちゃでほうほうの体で飲んでいたが、これでひと通り飲み食いできたからこのくらいでいいな、会計したらハイボールは2杯飲んで3000円だった。

猛吹雪で牛丼屋もコンビニまでも営業を終了してしまい、欠食になる恐れもある中ほかに選択肢もなく唯一営業してくれていた「月うさぎ」、思いがけずオオナゴも食べることができ当たりだったと思う。

ホントに助かった。
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