釧路Ｂ級グルメ、泉屋本店再訪、いちばん好きな「ピリ辛泉屋風（スパゲッティー）」（10/12）

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９月中旬から釧路で始まったミンククジラの調査捕鯨は、１０月末までの期間に去年までは60頭、今年は日本の調査捕鯨に反対する国際世論に配慮して51頭を上限に捕獲することになっていた。

釧路では毎年調査捕鯨が始まると副産物の鯨肉が出回り、１度も冷凍していない生クジラが楽しめる。

３月まで釧路勤務していたから、去年まで毎年生クジラで一杯やるのを楽しみにしており、今年は４月に旭川に転勤になったが調査捕鯨の季節には生クジラで一杯やりに釧路に行こうと決めていた。

１０月４日土曜日に釧路に行く計画を立てていたのだが、体調を崩してしまい延期して、１０月１２日日曜日に釧路へ行った。

釧路で宿まで取って泊まりで行ったのだが、馴染みの店に行ったら何としたことか「今年はもうクジラ終わっちゃって冷凍しかないですよ」などと言う。

例年は雨や霧で視界が効かなかったり、波が高くて船が出せない日が多かったりして捕獲上限まで達する年は少なく、したがって１０月下旬まで調査捕鯨が行われる年が多かったからまだ大丈夫だと確信していたのだが、あろうことか今年は天候に恵まれ早々と上限の51頭捕獲してしまったらしい。

痛恨の風邪になってしまい残念だが間に合わなかった、生クジラを楽しみにしていたのに冷凍モノをわざわざ食べる気にもならず、親父さんに「旭川から来ちゃって残念ですが生クジラがないんじゃ諦めます、また来年来ます」と伝えてお店には入らなかった。

さて、どうしよう。

日曜日は釧路の市場は休みだから当日水揚げされた新鮮な魚はない日だし、ザンキ発祥の店「鳥松」は定休日だし、困ったときの赤ちょうちん横丁を覗いてみたが「喰道楽」もやっていない。

こうなりゃしょうがないな、鉄板スパゲッティーを食べちゃうしかないだろうと「泉屋本店」へ。

この日はお昼に訓子府（くんねっぷ）でカツ丼を食べているから、さすがに夜もとんかつが乗った釧路名物「スパカツ」は辞めておこう。

それなら、釧路勤務時代「泉屋」でいちばん気に入っていたメニューの「ピリ辛泉屋風（820円）」を注文。

釧路の洋食屋で「〇〇（店名）風」と言えば塩味のスパゲッティーのことで、「ピリ辛バージョンの塩味スパ」ということである。

スパカツなどミートソース系は盛りが減った本店だが、看板メニュー「泉屋風」は相変わらず豪快である。

フチの赤い安っぽいハムがディープ感を引き立てており最高である。

おっといけねー、釧路にいた頃は忘れたことはなかったが、久しぶりだったこともあり苦手な「椎茸抜きで」と頼むのを失念してしまい、椎茸入りが来てしまった。

しょうがない、椎茸は噛まずに飲み込む。

「ピリ辛風」は輪切りの鷹の爪が入っているが全然辛くはなく、それよりも薄切りのにんにくが追加されていて旨いのだ。


そして、釧路では当たり前だが熱々の鉄板に盛られているから、後半は底にあった麺は焦げてパリパリになってきて、これまた旨い。


完食、もうお腹一杯で満足した。

旭川にはまともな鉄板スパゲッティーの店がなく、久しぶりに本場・釧路で食べることができて落ち着いたな、ジャンキーで旨かった。