新入生さんから

学ばされることがある日々。

土曜日はダブルクロス、翡翠丸氏ＧＭ。霧崎町の霧崎通りに殺人鬼現る……そりゃ現るわそんな町名じゃｗの巻き。


というわけで
新入生の人たちと卓を囲む機会が訪れたのでした。

経験のある連中相手なら普通に普通っぽいＰＣをただホイっと入れるのもナンなので
トンチキなキャラも出そうものですが
さすがに今回は
わかりやすい正義の姉御で参加。
ブレイク・ザ・ロウなんて何年ぶりに使っただろう。
悪太郎氏とごぜんぜうな氏あたりで２ndやってたころ以降使ったっけ？

一回Rue氏の卓で使ったか。でもそんくらいだ。ナツい。


今回の敵は、今のところどこの組織にも未補足なジャーム。
個人で暴走し、連続殺人事件をおこしているので、こいつを止めるというのが趣旨。

ヒロインを守るＰＣ１と、
妹を守れず死なせてしまい、復讐を決意するＮＰＣを止めるＰＣ５で日常側を演出しつつ、
ジャームによる殺人現場の目撃や、調査中のナゾの出会い、支部長からの依頼でもって
直に事件にかかわったりジャームにロイス取ったりするＰＣ２〜４。

という構成でしたが

調査側のＰＣ２〜４が、
リーズン氏､ヴァリィ氏､幻素院河博氏と、新入生の人たちでば〜っと希望していかれてしまって、

日常側のＰＣ１と５を
私とハルク氏で分け合う羽目に。

いいけど、（とりわけドラマゲーで）調査系って
ちょっと難しいぞ。


まあともあれ、

・「現代の切り裂きジャックか」なんて言われる、女性を狙った殺人事件が連続する
・現場に、切り裂きジャックフリークっぽいナゾの少年がうろうろしては、ＰＣに助言を残していく
・妹をヤツに殺されたという少年が、（オーヴァードの知識はもちろん無いまま）復讐を誓い、事件にかかわっていってしまう
・ＰＣ１のヒロインが、ＵＧＮの情報上、危険度の高いと考えられる場所に赴いてしまい、案の定ＰＣ１に助けを求める連絡をしてくる


という形で、
まあ時間も限られていた関係で、
合流→情報の共有とＮＰＣとの会話→クライマックス、といった程度のサラっとした流れで
シナリオは進行。

結局、情報をくれるナゾの少年の別人格というか
レネゲイドウイルスによって抑えきれなくなった衝動が
彼自身に殺人を犯させていた、ということだったのですが


すると、
・敵ジャーム
・ナゾの少年

この二種類のロイスを持つＰＣ，
まあＰＣ２と４だったんですが

ＦＥＡＲゲーでよくある
敵にロイスとか因縁とかコネ取ると
ラスト戦闘で相手が死ぬので
エンディングで絡むＮＰＣがいなくなりがち

みたいなところに新入生さんが突き進む形になっちゃうのでして
まあ、他のＰＣとか支部長からのねぎらいの言葉とか
そんな感じのエンディングは出来なくはないんですが。


という中、
ＰＣ２のヴァリィ氏が、
エンディングで敵についてもう少し調査したいと提案。
何しろ、もともとどんな人で、
どんな理由からああした凶行に走ってしまったのか、知りたかったというのです。

というわけで、エンディングは、
ボスがジャームになってしまう前に通っていた高校なんかに伺って、
当時のボスの友人などの口から、

周りからの期待の重圧に耐えかねていたところがあった、とか、
あいつ、今頃どこで何してるか、アンタ知ってるかい？

なんて言葉を聞けまして。

返してＰＣ２も
「……いえ、……私は、何も存じ上げません……。どうも、ありがとうございました……。」
と唇をきゅっと結びながら答えてend、という大変素敵なシーンになりまして（だって自分で殺してきたトコロだもんなそのボス）。



……「死んだ人間と絡む」方法というのはいくつかあると思いますが（墓立ててやるとか）、

その背景設定をわざわざ聞きにいく……っていうか「調査する」というのは、
特に時間が無かったりした場合に、
シナリオの裏に埋もれてしまいがちな「裏設定」みたいなものを、
シナリオ内でちゃんとＰＣにチェックさせてあげることが出来るワケで、


実のところ、
エンディングでまだ絡みたいと思えるキャラが
ＮＰＣどころかＰＣに大してだっていくらでも考え付いてしまう（こちらはリーズン氏の同意を得ました）
そういう「会話してるとうれしくなっちゃう勢」に属する人間だと、
ちょっと思いつきにくいものでして。


こうしてわざわざ「エンディングでまで情報を調査する」というのは、
ＧＭにとっても言う機会を逸しかけていた話を聞いてもらえるという、まあこの上なく嬉しいことにもなりますしねえ。

ちょっと目からうろこが落ちた感じ。

まだまだ学ぶことは多いなあ。