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2013年01月09日17:25

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はむすたゲーを

シナリオに転化する日々。
ラクなんだよ……あの人のゲーム掴みも泣かしも構成も分量もちょうどいいから……。

木曜日にBoA,私GM。ハイデルランドに雪だるまキックを流行らせてやる……!の巻き
日曜日にBoA,悪太郎氏GM。なにがプリュッフング芸だw!の巻き。


ちょっと急だったので
前半は
最近やった表題作者のフリーゲーム、ざくざくアクターズから。
後半は同作者の作品らんだむダンジョンから。


寒さに覆われたハイデルランド。
しかし、そうしたハイデルランドの山のふもとながら、
風向きの関係で、毎年の冬にもさほどの雪に見舞われない村がありました。

しかしそんな村が、異例の雪に見舞われています。
道の脇には雪かきされた末に生まれた白い雪の壁が立ち、
子供が作ったのか、村のいたるところに雪だるまが林立。


この雪が、何者かの仕業である!
というのが村の主張。
PCは調査を請負い、雪山に挑むことになるのだが、

村をたつその前に、大変な光景を目にします。
村を覆う白いものが降ってきた、その瞬間を目にするのです。

大きな雪だるまが、山のほうから。高速で。




道をふさぐ雪だるまを崩し、道の脇に寄せていく作業は、村人の働きの手を奪う一方だ!
雪だるまを投げつけている相手を何とかしろ、PC!






後半……というかもう1パートは
らんダン装備品「リレイズアシスト」のエピソードから。

はるかな昔のこと。
夜な夜な村人の生き血をすすりに来る怪物に対し、
ある村の人々がすっかりと生きる希望をなくしつつあった。

そんな折に通りがかった、古より生きる強大な魔術師に、村人は対処をお願いするが、
依頼する村人の口からは、戦うとか、村をうつるとか、そうした自分たちの痛みを前提とした言葉は出てこなかったので、

なんか萎えちゃった古の魔術師が取った対処は、
「夜の間、村人が生きてなければ、怪物もエサがなくなって死ぬでしょ」
という古くてよこしまな魔術。

かくして、
夜の間村人は死に、
日が昇ると再生して、人の営みを再会する、
そんな村が出来上がったのでした。


と言う
そんな魔術さえもはるか昔に効果切れになったおとぎ話的な村が
どうしたわけか現代に復活し
PCはその村に迷い込んでしまいます。

とめてもらった宿も布団も
夜になると灰と朽ちるので
雪の中必死にビバークする羽目になってた。




……

雪だるまを飛ばしていたのは
現代では考えられない魔法的な力を使った「雪だるまキック」なるスポーツに長けた少女だったのですが
なんでも雪山に迷って、それ以上移動できない台地に来てしまったものの
ふもとに村が見えたので
そこに向かって雪だるまを蹴り飛ばし続け
自分の存在をアピールしていたのだとか。
人に当たるかもって?私のコントロールをなめないで下さい!


そんなスポーツどこにあるのかと聞けば、故郷ではめっちゃはやってたとか。
故郷とはどこかと聞けば、

聞けば聞くほど千五百年前に滅んだ、ある大国の出であるようにしか思えないのです。

そんな彼女を救助し、時代のギャップを教え、
「独りぼっちになってしまった」と泣く彼女の、
出身地をせめて探してやろうかと旅を共にし始めた辺りで、PCは異変に気づきます。

このこ、夜になると死ぬのです。
それはもう朽ちかけた骨に。

朝になると普通に起きてくるのですが。



……


有体に言って、「夜になると死ぬ村」の出身なので、
パート別のPCたちが合流することで彼女をもとの村に返してあげられますが、
問題は
そんな邪悪な魔術が何故今になってよみがえったのかと言うこと。


1500年前に、彼女の村が属していた魔術大国は滅び、
朝になるとよみがえってこれる魔術も電池切れ。
村の人達は、何も判らないままに、ある夜いつものように深すぎる眠りに付き、あくる朝に起きてこなかった
そのまま1500年
ということであったようで、


昨今頻繁に活動する闇の勢力の影響や、
ある程度の文明の発達から行われるようになった、古代の遺跡の発掘の影響などで、
どうやらわずかな魔術干渉を起こし、
この村の人々を「毎朝起こす」装置の電源が、一時的に復活したのではないかと言うこと。



……
この装置がある限り、村人の魂は転生もせず、訪れない朝をこの地で待ち続けることになる。
電池もそのうち、再び切れる。
村人の魂を救うには、装置を破壊するしかないが。

勿論、その瞬間に、村人たちは、何もわからないまま死ぬことになるでしょう。


まあはるか未来の時代に、村ごとひょっこり復活したのでは
混乱を生むだけ、ではあるのですが……。
雪だるまキックも流行ってないし。



と言うこの辺を、
PCたちは∵再生∵と∵封印∵を
ちゃんと余らせて装置破壊に成功し、

∵再生∵を村人の「今生の命」を救うことにもちい、
∵封印∵を「村自体の物理的再建と、しばらくの間の不可視化」に用いて、
今の時代に彼らが徐々になれ、そしてその生を全うするまで生きられるようにしてくれました。
まさに奇跡のような。


いうても苦難の道でしょうけどもね……
雪だるまキックも流行ってないし。




日曜日は
ちょっと前の悪太郎氏のシナリオの
続きと言うのではないですが時系列のつながったお話。

障碍者などが「捨てられる」森は、
人の法が及ばないという意味で
社会的な人権を失った人々が迷い込んだり逃げ込んでくることもある場所でもあるのですが、

その地でも特に恐れられた、記憶を失い殺人を繰り返すばかりの殺戮者が、
森での前回のごたごたをきっかけに森の外に出て、

森に来る以前の記憶を断片的に取り戻し、

・腕が立つ兵だったこと
・領主の娘と身分違いの恋をしたこと
・領主が、前王へルマンに対する反対勢力であったこと
・ヘルマンの暗殺に、自分が抜擢されたこと
・それに失敗していること
・各一大スキャンダルに、自分の生存自体が大きく影響し、領主はそれにおびえ、愛した娘は幽閉されていること
・彼女を迎えに行くという約束


などを不完全に思い出して、

王侯貴族然とした人間を、辻斬りしたり(プリュッフング家の物である、貴族PCの私の父!……の物真似をして日銭を稼ぐ大道芸人さんとか。)、

件の領主宅に乗り込んで領主を殺害しようとしたりと、
半分前後不覚のまま、各記憶に対するモチベーションを部分的に、或いは混同しつつ、
一つずつ決着を付けていくような足取りを見せるのです。


「悪を滅ぼし、姫を救う」。
自分の腕はそのためにあり、
そして、

悪とは、誰だったか。
彼の人生において悪と呼ばれ、あるいは悪だと思えた人物は、
ヘルマン王と、
怯惰から娘を苦しめた領主と、

そして、殺戮に身を任せてしまった自分自身。

領主を手にかけ、娘のもとに参じた彼は、
「姫の前に現れた邪悪な殺戮者」として、PCたち聖痕者に自身を倒してもらうという舞台を作り上げます。


……
領主が娘さんを幽閉した経緯がちょっと複雑なのですが、

・ヘルマン王暗殺の「首謀者」の情報は、表向きバレていないこと
・つまり、それが公になればこの家はとりつぶしになること
・実行犯であり、その辺りの証言が可能な「殺戮者」の生死は、不明であること
・二人の仲を引き裂いた負い目などから、「もし暗殺者の男が生きていれば、娘に会いにくるに違いない」という想像が易かったこと(実際そのとおりになりました)
・その辺りのごたごたが、暗殺事件の全てを明るみに出しかねないこと
・なので、仮に暗殺者が生きていたとしても、「娘には絶対に会えない」という諦めを得させなければならないこと


ややこしいんですが、
娘さんもまた貴族の娘、
己の処遇に文句など言わず、粛々と幽閉生活を送っておいででした。

不思議なものです。
「森に捨てられた者たち」と比べて、
彼女に人権があったのでしょうか?

人の社会になじめず、「森」を終の住処としたものも多かったようですし、
幽閉と言う待遇に、娘さんも特に文句を持たなかったようですから、
彼らを救うべきだろうかーとかそういう善悪論はそもそも別の議論になっちゃうわけですので脇に避けときますが、

その在り様に、ちょっとした数奇さを感じずにはいられないという限りのことではございます。
どこにいても、人のあり方など、さほど変わりはしないものだ……
というマトメもちょっと強引でしょうか。
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