mixiユーザー(id:4324612)

2012年10月14日09:45

2434 view

「チロルの秋」演出メモ10/03-14




ハマとステラとアマノの関係を考えている。 #チロルの秋(10月03日)

俳優座公演ではハッキリした答は出さなかった模様。僕は、アマノとステラは異父兄妹の関係だと考えている。 #チロルの秋(10月03日)

ステラ「あたしのお母さん、長崎で生まれたの。ハマっていう名」…このセリフから、 1.ステラじしんは長崎で生まれていない。 2.ハマは生涯を長崎で過ごしたわけではない。 ということが分かる。そして明らかにアマノはハマを知っている。知っているが… #チロルの秋(10月03日)

ステラが初めのころに長崎の話を振ったとき無反応だったことから、アマノじしんが長崎に長く住んでいたという感じはしない。住んでたのはハマだけ。これは1920年の話だから逆算するとハマは少なくとも明治の10年代までには長崎で生まれている。 #チロルの秋(10月03日)

ここで、ステラとアマノはそれぞれ何故、流浪しているのだろうという問題にも触れる。一次大戦のさなかに女ひとりでオーストリア辺りを何年も旅するというのも、関東大震災からふた月と経たぬ時期に日本人がアルプスにいるのも、ワケなしってわけにはいくまい。 #チロルの秋(10月03日)

ステラが白人の、アマノが日本人の父を持つとして、ステラの父はどうして長崎と関係があるのか。時代状況からいちばん考えやすいのは「船員」だ。ステラはなぜシシリイに向かうのか。ステラの父はシシリイの船員だったのではないか。 #チロルの秋(10月03日)

ステラは喪服を着てますね。死んだのは誰ですか。父ですか恋人ですか、それともヨーロッパですか。喪に服しながら流浪する?もしかして帰る家がないんですか。 #チロルの秋(10月03日)

ふつう、船員の海外でのゆきずりの情事だと、結局は女は置き去りだ。だがどうやらハマは男と日本を出奔してる。どこかでステラを産んでいる。だがステラはいま父母と暮らしていない。そのことはたぶん大戦と関わりがある。 #チロルの秋(10月03日)

置き去りにされたのは、おそらくアマノの父だ。そしてアマノの流浪はおそらく、ハマの出奔によって崩壊した家庭の事情と関係があるだろう。アマノは何故、ステラといっしょにシシリイに行くと言い出すんですか。 #チロルの秋(10月03日)

ハマの情人はシシリイの人だと、アマノは聞かされて育ったんじゃないですかね。妹と巡りあって彼女がシシリイを目指すと分かった以上、そこにハマが、あるいは母を奪った男がいるだろうと思った、てことですよね、これ。 #チロルの秋(10月03日)

アマノにとっては、初めただ惚れてただけの女が、急にそんな複雑な妹になってしまった、てときの揺れはすごかっただろうな。ステラはもうほぼ口説かれてしまってるので(笑)アマノとしてはもっと口説いてもいい立場。微妙な芝居になるなぁ。いったんとめます。 #チロルの秋(10月03日)





あーーーっ、分かったーーーっ!!!((((;゜Д゜))) #チロルの秋(10月04日)

アマノの演出が分かったーーーっ!!! #チロルの秋(10月04日)

いや…でも…待てよ…、そんなことが可能なのか…? #チロルの秋(10月04日)

明日は13:00から夏希と初稽古です。アマノの演出もつかめたし、今夜ひとりでディシプリン♪ #チロルの秋(10月06日)

初稽古おわり。たぶん見たことないような演出になれたと思う。 #チロルの秋(10月08日)

原台本だと、ステラが妹だと分かった途端にアマノは冷めてしまい、以後は恋愛ものでなく、ある社会派?みたいな感じに移行する。でもそれじゃつまんない。人の感情というか業はそんな都合よく割り切れるもんじゃない。ベッタベタな色事がまずできてナンボでしょう。 #チロルの秋(10月08日)

真相に近づいてなお恋情が高まる、もうやめにしましょうと言う口の先から体は相手を求める、というダブルバインドがアマノの後半だ。正直俳優として僕だと役不足だけど、まあ現状やるしかない。なるべく繊細な流れを。 #チロルの秋(10月08日)

僕じしんは恋愛ものを書かない作家なので今めずらしいことに取り組んでる感じ。舞台で身体知をつむぐためにはメロドラマから入るのが近道なのは当然なので不自然な感じにはならないと思う。濃すぎる感じにはなるかもしれないが。 #チロルの秋(10月08日)

そうなると「桜美林の三人姉妹」はやっぱ今回の規範というか模範になるなあ。マーシャの必然に並ぶステラの必然を見つけだす作業。まだ、ただ情熱があるだけで、必然のキモは見えてこない。夏希がそういうことを言語化するタイプの俳優なのかもまだ分からないし。 #チロルの秋(10月09日)

あ、彼女の二十歳という年齢や、脱スタニスラフスキー的発想を進めること考えると、ステラの必然はむしろ言語化されない方が面白いんじゃないか、とは実は思っています。^^ #チロルの秋(10月09日)

でもまあとりあえず自分だな。ええおっさんがひたすらかき抱いて恋情をうったえ続けるとか危ないわw も少し(というかだいぶ)細かい芝居をしないと相手にすまない。自主練します…。 #チロルの秋(10月09日)

当初僕のアマノは代役の筈だったんだけど、例によって男日照りでこのまま僕がやる勢い。でもまあ最小規模でやるのが体調的には安全ではある。女の子ふたりの逆キャスver.てのも到達目標くらいにしておいて手堅くいこう。 #チロルの秋(10月09日)

身体知と言うより「空間知」と呼ぶ方が的確な気がしてきたぞ…。(10月09日)

身体知と言ってしまうとなんか対人関係ぽいが、俳優は人間とばかり向き合っているわけではなく人間を含む空間ぜんたいの画竜点睛になるのが仕事だ、というのが十代いらいの僕の演技論なわけで。ただ空間知って言葉、身体知以上にキザなんだよね(苦笑)。(10月09日)

車んなかでひとり、女の子を口説く稽古してる。これたいてい誰でも落ちんだろ的レベルになってて危険物すぎるw #チロルの秋(10月09日)





色んな仕事しとくとどこかで役に立つもので、東京で唯一コルチナ料理が食べられるクチーナ「三輪亭」は前職のお客である。鹿食べに行こう鹿!http://e-food.jp/blog/archives/2008/03/_miwatei.html #チロルの秋(10月09日)

代表的なチロル料理。http://www.jtc.at/site/index.php?catid=378&pageid=426 #チロルの秋(10月09日)

次回からの稽古メシで鮎とカモシカと栗で何か作るわけだが、意外と肉料理がいちばん簡単そう。ベリーソースでミディアムレアに焼けばいいはず。栗はお菓子だろうけど、鮎が分からん。鮎の前菜って??? #チロルの秋(10月10日)

あ、マリネか!鮎を素焼きしてアップルビネガーで南蛮漬けとか。野菜はなんだろう。アルプスの10月か…。 #チロルの秋(10月10日)

目的を持ってレシピ見ると勉強になるなあ。 『稚鮎のマリネ ディルの香りで』 - フードコーディネーター・ゆうきの美味しいレシピ集+α - Yahoo!ブログ http://blogs.yahoo.co.jp/yuzu802/32874944.html #チロルの秋(10月10日)

鮎のマリネはふつう稚鮎を使うものらしいが、ここではゲルマン料理の武骨さと日本人のアマノが好む点から、成体で頭つきで素焼きしてから白ワインビネガーのマリネにしたものであろうと推測。大戦後の物資不足の折、材料はあるもの中心で控え目に。うん、方針できた!\(^o^)/ #チロルの秋(10月10日)

日本人的にはやはりこうなるw旨そうだなおい!\(^o^)/ 「鮎のマリネ!!」 http://amba.to/UFUnXU #チロルの秋(10月10日)

背ごしだ(驚) 「和歌山県産 天然鮎のマリネ」 http://amba.to/TtYN2u でもこれは上品すぎるかな…。(10月10日)

できましたん。つかもう食い終わった。夏希大歓喜♪\(^o^)/(10月10日)

鮎マリネミッションコンプリート。食いきれないぶんは夏希がおみやで提げてったw やっぱこうでなくちゃね平原演劇祭♪\(^o^)/ #チロルの秋(10月10日)





コルチナはこういう景色のところです。写真多数。 http://4travel.jp/traveler/4nobu/album/10196031/ #チロルの秋(10月10日)





今日は特種食材屋2軒と友人のイタ飯屋2軒にカモシカ肉が入手できるか打診しました。併せて、ベリーソースの作り方を習い中です。 #チロルの秋(10月11日)

ちなみに、エリザの叔父から警戒されているはずのルナアトがなぜこの宿屋に出入りできるかというと、彼がイタリア兵で、カモシカ肉を初め何かと物資調達の便宜をはかっているからだと思われますな( ̄▽ ̄)b #チロルの秋(10月11日)

き、キター!(*≧∀≦*) カモシカの肉はとにかくうまい! http://www.524do.com/puro/iti/zakki/kamosika.html(10月11日)

くそう食いたいなあ…・ω・ 「カモシカ料理!!!!!!!」 http://amba.to/T7nzjQ(10月11日)

しかし一歩間違えば犯罪…・ω・ http://www.524do.com/puro/iti/zakki/kiji.html(10月11日)

夏希はトマトが食べられないんだって。これはあれだね、コルティナはイタリア料理圏ではないことを明確にするための天の導きだね(笑)。ゲルマン料理、あるいは大航海時代以前のヨーロッパ料理を思うことで視野を広げよ、という。(*^^*) #チロルの秋(10月11日)

岸田國士がどのくらい優れた作家かは知らないのだが、少なくとも夕食の「鮎・羚羊・栗」という提示は僕のインスピレーションを著しく刺激した。つまり、狩猟採集、ということだよね。食の中心に農耕テクノロジーがない、という提示。これはすごいことですよ。 #チロルの秋(10月11日)

2006年に「シュールストレミング開缶会(かいげんえ)」というイベントをした時、そのあまりの不味さに、ノルウェーとか言ってるけどこいつら海洋民じゃねえや、と直感した。ニシンを発酵させてここまで不味くできるとは!と。(続) #チロルの秋(10月11日)

フン族に押されて北海にたどりついたノルマン遊牧民が食の中心を変えないままヴァイキングになったのが、例の塩漬け肉と壊血病のあほらしくも悲惨な関係だ。そこにビタミン補給食品としてのベリージャムの揺るがぬ価値がある。農耕以前の智恵。 #チロルの秋(10月11日)

肉にジャム、という感覚は、豊富な草に囲まれている東南アジアの僕らにはなかなか分からない。樹木と生肉からのみビタミンが補給できる、という高地や極地の生活。ここで提示された「羚羊(カモシカ)」にはそれだけの背景がある。 #チロルの秋(10月11日) @

だから僕はカモシカ料理(手に入らなかったら近いジビエで鹿肉)にはベリージャムかベリーソースをどうしても使いたいし、パンは登場させたくない。「狩猟で暮らした我らの先祖」を思いたい(あの小説はつまんなかったけどw)。 #チロルの秋(10月11日)

イタ飯屋の友人から返答、結論、洋食業界ではカモシカ肉は「流通していない」。((((;゜Д゜))) むー、発想を変えてみるか。アメ横センタービルの中華食材屋とかにないかね…。 で、11月から鹿メニュー始めるのでモモ肉分けてくれると。やったー!\(^o^)/ #チロルの秋(10月12日)

イタ飯屋の友人「鹿は煮るの?」 俺「いや付け焼き刃で煮込みは無理なんでロースト」 友「赤ワイン煮が旨いけどなあ。ローストならシンタマで、1分おきにオーヴンから出したり入れたりしてじっくり火を通すのが僕のよろこびだね」 俺「うまそうだなオイ!」 #チロルの秋(10月12日)





おおおおお!いま岸田國士がみずから語る文章を読んだんだけど、これ、俺と目指すとこ同じじゃん!演出方針、正しかった! http://www.aozora.gr.jp/cards/001154/files/44419_21778.html #チロルの秋(10月12日)

要約すると、自分は詩劇として書いたのに初演の新劇協会はリアリズム劇として上演したために、ちぐはぐで無残な仕上がりになってしまったと。うーむ。気の毒ではあるけど、でも1923年の日本にはアベイ劇場のメソッドはまだ届いておらず、詩劇上演は無理だったのでは…。 #チロルの秋(10月12日)

対して僕は今や詩劇の演出家だ。そして今回の企画は文字どおり「詩とは何か」との同時上演だ。よくならないはずがない。うあー、作者に見てもらいてえー!(亡くなってます←) #チロルの秋(10月12日)

僕が東京のウソくさい演劇に見切りをつけていっさいの関係を断ち切ったのが1992年だからちょうど20年前。賢治劇とマダン劇だけを8年やり、2000年に劇団活動を再開。空間知と詩劇に関してはちょいと経験と実績がありますぜ♪`▽´/ #チロルの秋(10月12日)

神楽とお能は便宜上何人かの登場人物に別れているが実はひとりでもやれる。対立構造がない。ステラとアマノもまた、実はひとつの人格だと言って間違いではない。そういうことだな、新劇的上演との違いは。 #チロルの秋(10月13日)

口説かれてしまうステラと口説くのをやめてしまうアマノ、ということが便宜上書かれているが、本質的にはこの人たち終始同じ感じで居るのがいいんだろう、ということね。なんかまた単調な芝居と評されかねないが(笑)ドラマは対立から生まれるとは僕は思ってないわけで。 #チロルの秋(10月13日)

お能は単調だよね(ドヤ) #チロルの秋(10月13日)

イエーツ「鷹の井戸」はフィッツジェラルドが英訳したお能「隅田川」の構造に準じてるらしいが、発想が西洋人なのでクフーリンと老爺が対立関係になってしまっている。ワキがシテの台詞を一部担当したりはしない。僕は翻案にあたり同じ研究室の学生と教授に置き換えるつもり。(続) #チロルの秋(21時間前)

岸田國士はおそらく「三人姉妹」の構造で本作を書いているが、そこはさすが日本人、結局、ステラとアマノの台詞なぞどっちがどうでも構わない、ただ言葉に言葉が重なって空間が濃密に深まっていく、という夢幻能(=詩劇)のスタイルが踏まれている。…と、いう風に演出します(笑)。 #チロルの秋(20時間前)

稽古案その1: 夏希と僕の役を逆にしてやってみる(笑っちゃいけません、僕の女役は定評あるのだw)。 稽古案その2: R.D.レイン「好き?好き?大好き?」を読み合わせする。 #チロルの秋(15時間前)
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2012年10月>
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   

最近の日記