mixiユーザー(id:465506)
日記一覧
- 冬のホタル
- 2019年12月28日11:13
 |
冬のホタルを見た。 散歩がてらコンビニへ買い物に行った帰り道で。 せっかく立派な家をお持ちなのに、中では吸えないので、寒空の下、玄関の前あたりをうろうろしながら、たばこの灯を点滅させていた。 十軒以上離れたお宅だから面識はないけど、貴
- ナイトメアちゃんのベッドサイドストーリー��
- 2019年12月23日15:54
 |
雨の深夜、ほとんど灯が消えた総合病院の前に、ぽつんとひとつ、白い服の女性の姿が浮かんだ。 車通りがほとんど途絶えた通りを、タクシーが一台やってきた。 女性は小さく手を挙げ、止まったタクシーに乗りこんだ。 「どちらまで？」 女性は、聞こえ
- ナイトメアちゃんのベッドサイドストーリー��
- 2019年12月22日08:12
 |
おじいちゃんに、くだんの話を聞いた。 人の頭と牛のからだで、「件」という字を書く。 予言をして、それが当たると死んでしまうという、変なばけものだ。 おじいちゃんは、おとうさんもくだんになるかもしれないという。 「あいつはな、酔っぱら
- ナイトメアちゃんのベッドサイドストーリー��
- 2019年12月21日11:22
 |
雨の日に、おかあさんと、おばあさんのお見舞いに病院に行って、帰りに食堂でカレーを食べた。 食べていると、外から、裸の変なおじさんが這いこんできた。 膝元へ来て、「すいません、それぼくの皿なんで、返してください」という。 おかあさんは、相
- ナイトメアちゃんのベッドサイドストーリー��
- 2019年12月21日08:33
 |
放課後の学校のトイレで、花子さんが、だれか来ないかと待っていたら、天井のほうから声が聞こえた。 「赤い紙が欲しいか、青い紙が欲しいか？」 「どちらもほしくないわ。 赤巻紙・青巻紙・黄巻紙なら、十二回連続でいえるけど。」 「それはすごい。
- ナイトメアちゃんのベッドサイドストーリー��
- 2019年12月20日13:00
 |
夜道で、マスクをした女の人に出会った。 塀ドンされて、「ねえ、おねえさん、きれい？」と訊かれた。 とりあえず「うん」と答えたら、「これでも？」とマスクを外した。 おちょぼ口の、平凡な顔だった。 なのに、「ねえ、ねえ、きれいでしょ？ 」
- ナイトメアちゃんのベッドサイドストーリー��
- 2019年12月19日18:22
 |
あくまの子どもを壜に入れて、飼っていた。 水も空気も食べものもやらなくていいけど、あくまだから、ときどき呪いのことばを壜の口から注ぎこまないと、元気がなくなる。 しけんの点数が悪くて、お母さんにしかられてしょんぼりしてたら、キイキイ声で
- ナイトメアちゃんのベッドサイドストーリー��
- 2019年12月19日10:25
 |
聖夜にうちへ来てくれたサンタクロース、どこか挙動がおかしいので、よく見るとゾンビだった。 毛布をかぶって息を殺していたら、そのうち出て行った。 靴下にプレゼントらしいのが入っているんだけど、こわくて触われない。
- キャビアの味
- 2019年12月16日10:10
 |
SF者のはしくれのつもりでいたのに、シオドア・スタージョンをほとんど読んでなかった。 それってたぶん、六甲おろしを歌えないくせに、阪神ファンを自称するみたいなものだよね。 （私、歌えないので、自称しません。） で、あせって、スタージョン作
