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日記一覧

平峰花と猫(?)のオリオンは、コンビで人の心の傷を治す活動をしている。悪夢の中にある傷の素は、夢見る本人が食べるととても美味しく、食べることによって傷を癒す事ができるのだ。それぞれの傷を治す過程も様々で、ただ、どの傷の素もたいへん美味しそう

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本日16時から小倉城庭園和室で開催された、桂九雀さんの落語会に行ってきました。雨降りだったため、開場前にもかかわらず九雀さんが和室に入れてくださって、会場設営まで拝見させていただいて、少しお得?まあ、柳家三之助さんでは、高座の解体作業が拝見

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表題作では、お伝さんが師匠の馬伝の代わりに小学六年生のための落語の特別講師として「平林」を語りますが、思いがけない質問をされて、以前の自分と師匠のやり取りを思い出させる状況になります。また、お伝さんがアパートの近所で襲われ、子どもたちの間で

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『ぶたぶたの本屋さん』の続編で、ぶたぶたさんはAMラジオの悩み相談コーナーを受け持ちます。相変わらずぶたぶたさん初心者の反応は新鮮ですが、ぶたぶたさんご本人は、あまりいい気持はしないんでしょうね。周りの人間としては、自分たちと同じ反応をして

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映画の予告で、色んな魔物などが映っていて面白そうなので、観に行ってきました。で、観終わって気づいたのですが、これって西岸良平さんのコミックスが原作なのですね。幽霊や魔物と人が共存している鎌倉は、黄昏時の怪しさを持ちつつどこか温かく懐かしい、

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今回、銀が空に告白して付き合い始めたところ、武人が苛立ってしまう。しかし、自分の気持ちに気が付いたのが遅すぎたと諦めかけていた頃に、部員数人で訪れた空のバイト先に空の中学時代のイジメの首謀者たちが現れ、再びイジメ再会か?と思われたところに武

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様々な名作の「主役」をテーマに編まれたらしいアンソロジー。特に面白かったのは、石川宏千花さんの「きょうの眠り姫」巣山ひろみさんの「銀河のものおくり」せいのあつこさんの「あなたは美しい」小狐裕介さんの「マンホールの女神様」田中啓文さんの「やま

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読者に俳人の堀本さんの出す二つの兼題に沿って投句してもらい、堀本さんに優秀な句を選んでもらい選評を加える。そして、秀句のうち田丸さんがインスパイアされた二句をもとにショートショートを書く、という過程でできたのがこの本です。私が特に気に入った

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ニッポン・エアライン副操縦士・間宮治郎が国際線デビューを果たす、成田発シャルル・ド・ゴール行き二〇五便のPIC(第一機長)は、アイス・クイーンの異名を持つ氷室翼だった。往路の機内では盗難(?)事件が発生、ステイ一日目には治郎に妙なモテ期が来

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はやみねかおるさん、恩田陸さん、高田崇史さん、綾崎隼さん、白井智之さん、井上真偽さんによるアンソロジーです。『ディリュージョン社の提供でお送りします』の主人公が語る、小学生時代に数日で現れ消えた、館の謎。北の原野の湿原にある学校の主の昔語り

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英国の風景画家、ターナーの絵画展に行ってきました。第1章・地誌的風景画の最初「マームズベリー修道院」の廃墟と緑のコントラストに、まず引き込まれ、「ソマーヒル・トンブリッジ」で風景からカントリーハウスまでの眺めを楽しみ、「タウンリー・ホール」

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『とるとだす』畠中恵
2017年11月22日19:37

若だんなじゃありませんが、風邪っぴきで長く休んでいたこっぱもちです。さて今回は、長崎屋の主藤兵衛が薬種問屋同士の争いの中、息子の一太郎のためならと五包もの薬を呑み、寝込んでしまう事から始まります。若だんなの一太郎も、父親のために蜃気楼の中に

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姉の一夜と妹の千夜。父は行方不明となり、母は心を病んで亡くなってしまい、一夜が幼い千夜を育て上げた。千夜が一夜と同じ化粧品会社に勤め始め、その歓迎会が行われたある晩。千夜の前に魔王と名乗る人物が現れ、物語を語らないと姉を殺すと脅され、毎晩、

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今回、皇太后の御所に女房として新たにやって来た藤袴は、驚くほど世間知らず。それでも仲良くなろうとしていたところ、中堅の女房たちが彼女をいじめ始めた。持ち前の正義感でかばったら、賢子たちまでいじめてくる始末。どうやら背後に大物が控えているらし

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東川篤哉さん、一肇さん、古野まほろさん、青崎有吾さん、周木律さん、澤村伊智さんによるミステリアンソロジーです。建設中の『陽奇館(仮)』の密室殺人。同級生を廃屋となった館で殺したという女子高生。東京都高等学校アンサンブルコンテストで思いがけな

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さて、落語会の後は17時からの谷山浩子さんのコンサートに、お茶してからとはいえ、急いだのでした(^^;)写真は、ROOMSの看板です。3日の金曜日から3日間、福岡でコンサートをされて最終日。やはり、オールリクエストだったのでした。と、その前に、や

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昨日、都久志会館で十二時から開演された、博多・天神落語まつりの「東西会 大阪のにほひ・江戸のかほり」を聴いてきました。本来ならば出演されるはずだった、桂ざこばさんが急に体調を崩されたとのことで、三遊亭円楽さんが代演されました。逆に、桂歌丸さ

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インタビューや対談、30の質問、古典部メンバーの本棚も面白く、特に本棚は、所持していて未読の本もありますので、少し反省しつつ楽しみました。でもやはり一番は、新作書き下ろし短編「虎と蟹、あるいは折木奉太郎の殺人」に尽きます。「山月記」は、あら

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宇田巡(うだ めぐる)巡査は大卒で刑事まで勤めていたのに、左遷ではない事情で、<東楽観寺前交番>に勤めている。しかも、交番のある東楽観寺の副住職・大村行成は、小学校の同級生なのだ。そんな彼らの前に、漫画家を目指しているという女子高生・楢島あ

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両親から虐待を受け続けていた名もなき少年が、ふとした弾みに両親を殺し、逃げていたところを受け入れ、エリックという名を付けてくれたのは、テニエル一家だった。しかし、逆にその事が一家を死に至らしめる事となったのか?<ジェリーフィッシュ>事件後、

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日本神話の一番有名な話を、草上さんがどう料理するのか?タイトルから、すっごく楽しみにしていましたが、スサノオノミコトって、そういう人物で、天岩戸とはそういうものだったのね!フムフム・・・と、一人で納得しちゃいけないのでした(^^;)部屋にこもっ

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実家の農業を継ぐのが嫌で紫峰大学附属高校への進学を決め、寮に入った多和田深冬は、大抵の放課後は大学の人文学科哲学専攻・江原ゼミの研究室に入り浸っている。そんな深冬は、高校二年の夏休みに親の反対を押し切って、ゼミのフィールドワークに参加するた

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ネット上の都市伝説NNN(ねこねこネットワーク)をヒントに(?)描かれた物語です。座っている姿が真ん丸で、色分けのはっきりした三毛猫のミケさんが、町のあちこちで、人に飼われたい猫と大事に飼ってくれそうな人の橋渡しをしていく・・・とまあ、大雑

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数日前、「広重ビビット」の後期の展示も見てきました。「六十余州名所図会」では、「駿河 美保のまつ原」が鮮やかでしたし、逆に、「武蔵 隅田川雪の朝」は静かでいいなと思いました。一方、「江戸 浅草市 後摺」を見ると、前期の「初刷」の艶やかさと素晴ら

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おトキは、今年で二十七歳になる独身女性。青森のとある西洋館で、六十六歳になる西洋女性・奥さまと十六年間一緒に暮らし、家事を一手に引き受けている。奥さまは、タロット占いが得意なのだが、なぜか病気の孫を連れて近所のお祖母さんが来たり、手紙を投函

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教育学部二年の貧乏大学生、小磯は、一年間限定の居心地のいい新生寮を引き払い、大学のサイトにも載らないほどのオンボロ・ワケアリ寮、富穣寮に引っ越した。何よりも、寮費が月、千三百円というのが大きかったのだ。そこは、聞きしに勝るオンボロさと不気味

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日本オリジナル版短篇集です。家族を烏蘇里羆(ウスリーヒグマ)に殺された少年が、長じて復讐を誓う「烏蘇里羆」揚州大虐殺において、31名の命だけでも救おうとした遊女「草を結びて環を銜えん」遠い昔に滅びた星の文明の叙事詩の本来の姿とは?「重荷は常

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十二歳で亡くなった須田マモルに出会った十一人の少年少女。彼らが出会ったマモルは、生前の彼だったのか?死後の魂、それとも幻?霊のようなものにまつわる不思議な話から、未来社会を描いたいかにもコアなSFまで、今、読んでも古びない、鋭く、それでいて

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今回のぼったくりには、初っ端から、やけに美音たちにからむ機嫌の悪い年配の男性が来たり、成人したノリが初めてのビールを堪能していると、彼の祖父が困った事になっていると連絡が来たりと、客にまつわる細々したアクシデントもあるのですが、美音たちにと

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モトヒコこと久延丕彦は、10歳の頃に風待町の小さな砂浜から「火球」を見かけた。それは、明滅を何度か繰り返し、ふいに消えてしまった。それだけなら何てことの無い流れ星で済んだのだろうが、その後、かかりつけの風待町医院の看護婦が、漁船で海に出て、

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