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釧路で再生作業をするため、釧路の整備工場にジープJ44を運んだ11月22日土曜日は夜までに釧路に着いたが、もちろんのことながら釧路に泊まった。
短いシシャモ漁の漁期でもあり、できればクルマを運んだついでに釧路で旬のシシャモで一杯引っ掛けたいと思い、釧路赤ちょうちん横丁の居酒屋「喰道楽」にお願いいておいた。
ところが、この週は風が収まらず1日もシシャモ漁船が出漁できなかったようで、前日に親父さんから生シシャモはないとの連絡が入った。
それでもクルマを運びに釧路へは行くわけだし、船が出ないんじゃ釧路のよその店に行ったところでシシャモの刺身が出てくるはずもないので、シシャモの刺身はあきらめることにするも予定通り「喰道楽」には行くと伝えておいた。
某マイミクさんも釧路で合流することになっており、「来ても生シシャモはないからキャンセルするなら来なくてもいいよ」と伝えておいたが、それはそれで構わないからと同席することになり、一緒に「喰道楽」へ。
いつものコーヒー焼酎をロックでちびちびやりながら、まずはおまかせで何が出てくるのか楽しみに待つ。
すると、まずは予想もしていなかった昆布の若芽が出てきた。
冬の終わり頃、厚岸湖の氷が緩んできた頃に牡蠣の養殖用のロープに自然着生した昆布を駆除したもので、頼んでいたシシャモが仕入れられず申し訳ないと思ったのか、ボクが春先の昆布の若芽が好きなことを知っている親父さんが冷凍して取っておいたものを特別に出してくれたようだ。
そして、次にカジカの卵の醤油漬けも出てきた。
これも自分が好きな冬の味覚なのだが、卵だけ仕入れることができず身が余ってしまうので、釧路勤務時代にリクエストしてもなかなか作ってもらえなかった逸品で、食べるのは何年ぶりだろうか。
濃厚な味わいで絶品である。
そして、干したのはあると言うので、シシャモを炙ってもらう。
向こう側の黒っぽいのがオス、手前側の小さいのがメスだ。
卵がほっくりしたメスも、身がプリッとして脂が乗っているオスもどちらも旨い。
さらにキングサーモンも焼いてもらう。
さらに冷凍して取っておいてあった秋に釧路で行われていた調査捕鯨のミンククジラの肉を生姜焼きにしてもらう。
今回は我々が好きなスジ肉ではなかったが、クセがなく柔らかでやっぱり釧路のクジラは旨い。
そして、再びシシャモをはさんで最後は親父さん自家製の糠さんまを1人1匹ずつ焼いてもらう。
それにしてもいい型のサンマだな。
脂が乗っており、ふっくらしておいしい。
中骨も炙って骨せんべいにしていただく。
話も盛り上がり、コーヒー焼酎を2人で1本半も飲んだが、1人3500円で済んでしまった。
生シシャモはなかったが、魚とクジラだけでお腹一杯、幸せな釧路の夜だった。
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