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2013年03月17日17:19

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唯我独尊

一昨日、東京小平市にある国立の病院に行ってきた。

半年前から協力している研究のデータ収集のためで、今回で三回目となる。

この病院は広い敷地面積を持つ研究機関の一部で、単科のものとしては大規模。

建物も比較的新しく、内装も開放感のある明るい雰囲気。

言われなければ、ここが精神病院だとはまったくわからない。


13時に受付を済ませ、最初に行ったのは光トポグラフィー検査。

前回三ヶ月前と比べたら完璧に近い状態で、今回もいい波形が期待できそう。

もっとも、不可解かつグレーな判定しか示されないのだが。


13時35分、医師による聞き取り。

釈迦に説法だが、脳について話をしてきた。


今の私は表面的には何もしていないが、実はまったく不自由していない。

なぜなら「退屈しない脳」を作ってきたから。

それは記憶しているさまざまな情報を自動的にフィードバックするというもの。

常に複数の次元を捉えているから、頭の中が空っぽになるということがない。

要は、脳がその状況に満足していればそれでいいということ。

ついでに、金銭的にも困っていないので特に働く必要もないと言ってきた。

力が抜けて何もできなくなるという症状はもう二年以上見られていない。

この時点で病人の定義からは外れていると思われるが、それは医師が決めること。

とりあえず、考えて生きていることは十分に伝わったと思う。


14時、臨床心理士による聞き取りとテスト。

たまには若い女の子と話をするのも悪くはない。

テストは順調に進み、前回までと同様にハイスコアをマーク。

三回目ともなれば、パーフェクトに近い結果を出せるのも不思議なことではない。

もう成績は伸びそうにないのだが、こういう人間のデータも必要だとのこと。

これを受け、半年後も呼ばれることにした。

ちなみに、この研究に協力しているのは現在のところ100名程度。

必要なデータは300名分とのことなので、実用化はまだまだ先になりそう。


テストを受ける前にいくつか尋ねられた。

一番困ったのは

「最も症状が重かったときに、何か嬉しいことがあったらどう感じていただろうか?」

という質問。

「嬉しいことなど一切なかった」と前置きした上で

「精神を破壊され、人間性を失っていたのでわからない」と返した。

これが人のためになるなら本望だと思ったが、やはり触れてほしくはなかった。

もう二度とあの頃には戻りたくないから。


14時50分、ミッション完了。

クオカード4000円分を受け取り、会計を済ませる。

その後、院内にあるタリーズコーヒーへ。

私は親会社の株主なので、注文するのはいつもグランデ。

一仕事終えた後の一杯は格別。

だいぶリラックスした状態で帰宅の途へ。


病人である時間が長かったため、相応に健常者を超えてしまっている感がある。

はっきり言えるのは、自分が「神」と呼ばれる存在に近づきつつあるということ。

つまり、すべてがバカらしく思えてきたということ。

ただでさえ理解されない人間が明後日の方向に進化してしまったらしい。

これはいいことなのか、悪いことなのか?


答えはすでに出ているのかもしれない。
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