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日本デジタルゲーム学会コミュの財団による研究助成の募集

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民間団体によるゲーム関連の研究や調査の助成の募集がいくつか行われていますので紹介します.

+ 中山隼雄科学技術文化財団
- http://www.nakayama-zaidan.or.jp/grant_collect.html

+ 科学技術融合振興財団 (FOST)
- http://www.fost.or.jp/

+ 電気通信普及財団
- http://www.taf.or.jp/kjosei/
- ゲーム産業の研究にも助成している

+ Digital Media and Learning Competition (MacArthur Foundation)
- http://www.dmlcompetition.net/
- http://anotherway.jp/seriousgamesjapan/archives/001144.html
- アメリカの巨大財団.

 来年度の予算獲得はもうはじまっています。
財団の助成をうけた(資金獲得できる研究をやっている)というのは研究者としての評価を高めるものでもあるので,関心のある方はチェックしてみてはいかがでしょうか.
財団のウェブサイトでは過去の研究助成も公開されています.

4番目はアメリカの財団ですが,アメリカの資金援助は世界各地の研究者にとっても無関係ではありません。(ユリイカ今月号のインタビューによると小島秀夫のところにも軍事シミュレーション開発のオファーがどこからか来たらしい....
http://d.hatena.ne.jp/hiyokoya/20080901#p1 )
アメリカの研究スポンサーについてはまた別に書きたいと思います.

コメント(18)

日米のゲーム研究スポンサーについての続き.

 アメリカには日本とちがって文部科学省がありません.そのかわり,アメリカでは国防予算での研究開発や,財団や企業からの助成を獲得して研究が行われます.また,審査を行い予算を配分するディレクターに求められるものも異なり,日本ではその研究分野の権威である研究者が勤めますが,アメリカではディレクターは必ずしも現役の研究者に限られず,専門の違う分野の人がディレクターになって,研究分野を率いるディレクター職務だけを仕事とする人も存在します.

 たとえば 日本でもいくつかの民間財団がゲームに関する研究を公募しているのは前回投稿した通りですが,日本で最大の研究資金源は,日本学術振興会の科学研究費補助金(http://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/)と科学技術振興機構の戦略的創造研究推進事業(http://www.media.jst.go.jp/) です.残念ながらゲーム研究はいまだ研究分野として確立していないので,ゲーム研究者は募集を行っている分野に分かれてその分野の権威による審査を受けることになります(たとえば,バーチャルリアリティー,バーチャルミュージアム,人工知能,子ども環境学,脳機能研究,コンテンツ産業分析,マルチメディア制作支援...).

 それに対してアメリカの場合,いちおう連邦機関であるNFS(アメリカ国立科学財団)が研究費配分機関として存在していますが,文部省のように学校を認可する権限はありませんし,その予算規模も少人数の研究グループ向けもので,最先端を競う長期的な研究プロジェクトは連邦予算をあてにできません.このために,たとえば巨大加速器をつくるといった(軍事とも国民生活の向上とも縁遠い)巨大事業ではアメリカはヨーロッパに遅れをとっています.

 アメリカでは全米規模のゲーム研究者の学会は存在しません.しかしながら巨大財団のディレクターは全米各地の研究者を率いる立場にあるとも言えます.(詳しくは棟上昭男「変革期の日本の情報産業の課題」『情報処理』 1995年1月号 vol.36, no.1, pp.18-31 を参照.ここでの日米のコンピュータ産業比較にもとづく提言は,後にIPA未踏プロジェクトにつながった.)
次は巨大財団によるゲーム研究への予算配分事例について紹介します.

P.S.
私はシリアスゲームジャパンの中の人ではありません.シリアスゲームジャパンもAPAネタを掲載したのは,それだけ注目に値すべきニュースだったということでしょう.
ゲーム研究のスポンサー(続き)
アメリカでのゲーム研究開発費用のスポンサーについて個人的に見える範囲で紹介します.

1. 国防予算によるゲーム開発
アメリカではボードゲーム時代から国防予算でのゲーム開発・技術移転の歴史があります.デジタルゲームにおいても同様の事例が見られますが,コンピュータゲームの場合,これまでにないゲームの研究というよりも,むしろ効果的な訓練のためのシミュレータをいかに低コストで開発するかが主眼となっているようです.
CACMの「ゲームを訓練に活用する」で軍の発注担当者による記事が翻訳されていますが,コストについて多く議論されています.
http://www.igda.jp/modules/news/article.php?storyid=1330

2. 政府機関からの研究助成事例

 公的予算による大型のゲーム研究プロジェクトとしては,昨年から米国議会図書館がはじめた"Preserving Virtual Worlds"プロジェクトがあります.これはデジタルゲームや仮想世界を後世に残すためのプロジェクトです.アーキテクチャを保存する技術的な問題の他に,オンラインの出来事をどうやって残すかという問題にも取り組んでいます.イリノイ大学がメリーランド大学,スタンフォード大学,ロチェスター工科大学,そしてリンデンラボと共同で進めており,映像資料の一部は Internet Archive でのビデオ公開もはじまっています.
- プロジェクトのウェブサイト
http://ndiipp.uiuc.edu/pca/
- 昨年9月にはABCニュースでも報道されました.
http://abcnews.go.com/Video/playerIndex?id=3574299
- スタンフォード大学図書館のHenry Lowoodによる歴史資料収集の経過報告(2008.9)
http://www.stanford.edu/group/htgg/cgi-bin/drupal/?q=node/305

 また,連邦機関であるNFS(アメリカ国立科学財団)は,あらゆる分野を対象として研究予算の配分を行っており,その中にはたとえば World of Warcraft プレイヤーの調査研究といったものもあります.
- 国内報道:
http://www.gpara.com/kaigainews/eanda/2008091702/
- NSFによる公開情報:
http://www.nsf.gov/awardsearch/showAward.do?AwardNumber=0829952
この場合,期間は1年で10万ドルが支給されています.(先に書いたように,ゲーム研究においてはNSFは比較的少人数の研究を対象にしており,大がかりで長期的な研究はあまりひっかかりません.)

次にゲーム研究でもっとも影響力のあるスポンサーである民間の巨大財団について紹介します。
ゲーム研究のスポンサー(続き)

3. 巨大民間財団からの研究助成
 現在アメリカでゲーム研究の最大のスポンサーは,民間の巨大財団です.特に,アメリカの大学でのシリアスゲーム関連のめぼしい研究はほとんどが財団による助成によって推進されています.ゲーム研究者が一同に会する学会こそありませんが,主要財団の研究成果を見ることでゲーム研究シーンを一望することができると言えます.

 シリアスゲームの最大の資金源となっているのがマッカーサー財団の"Digital Learning"プログラムで,その規模は全米の研究機関に2007年から5年間5000万ドルを助成するという巨大なものです.このプログラムを指揮するのは大学の研究者ではなく財団のディレクターで,優れた研究だけでなくイノベーションに対しても資金援助を行っており,開発者にとっても注目すべきプログラムとなっています.
 http://digitallearning.macfound.org/

日本でも知名度の高いところだと,たとえばDiGRA2007で招待講演を行った Edward Castronova はこの財団助成をもとに教育用ゲームを開発しています.
http://www.4gamer.net/games/036/G003691/20071206019/
http://jp.youtube.com/watch?v=b5MGlrXADn4&feature=PlayList&p=B8379ACAB9E40DB5&index=4

また"Rules of Play"共著者の Katie Salen も助成を受けており,その論集はMIT Pressから出版されるだけでなく,オンラインでもダウンロードできるようになっています.
http://jp.youtube.com/watch?v=ZRJ1sM_IvHU
http://digitallearning.macfound.org/site/lookup.asp?c=enJLKQNlFiG&b=2146231
http://www.mitpressjournals.org/toc/dmal/-/3
シリアスゲームは昔から研究開発されていましたが,よく言えばインパクト重視,悪く言えばつくりっぱなしで,その成果は誰でも参照・継承できる形になっていませんでした.その点でも,論集を出版していく財団の存在は世界的なゲーム研究シーンを形成する上で重要な意義を持っています.

さらに,大がかりなプロジェクトくわえて毎年200万ドルの競争予算を募集しており,その対象はアメリカだけではなく日本など世界各地のゲーム研究に対しても行われています.
http://www.dmlcompetition.net/
 今年の〆切は来週で,募集しているのは,
1. アメリカ国外の研究プロジェクトを対象にした Innovation in Participatory Learning Awards
2. アメリカの18-25才を対象にした Young Innovator Awards
の2部門で,受賞プロジェクトにはそれぞれ$30,000〜$250,000が支給されます.

 マッカーサー財団の他に目を引く民間財団としては,Johnson&Johnsonの創業者によるRobert Wood Johnson Foundation もあげることができます.こちらは教育分野ではなくヘルスケア,クオリティオブライフ関連で有力な研究スポンサーであり,Games for Health のような研究者が集まる国際会議を提供することで,シリアスゲーム研究開発シーンを形成する上で重要な役割を果たしてきました.
http://www.rwjf.org/grants/product.jsp?id=29171
http://jp.youtube.com/user/bensawyer
Games for Health には日本のゲーム企業も参加しています.

民間財団は単なる研究開発資金の配分機関ではなく,各分野に散らばっていたゲーム研究者が競争する研究シーンをつくり出すとともに,出版や国際会議を通じて国際的な研究のスタンダードを形成するという役割もはたしてきたといえるでしょう.
中山とFOSTは今週〆切ですね。出すか出さないかはともかく研究計画をまとめています。
ゲーム研究の必要性を訴える応募が多いと来年度の予算枠も増えるかもしれないので、一人では無理な場合は応募資格のある人に声をかけるなどして応募したほうがいいと思います。

あとNSFは大規模プロジェクトもサポートしているという御指摘もいただきましたが、(ビッグサイエンスはともかく)ゲーム研究の枠内で見ればやはり小規模です。たとえば先にNSDの10万ドルのWoW研究助成を紹介しましたが、民間ではすでに台北大学のWoW研究に100万ドルの研究助成がついてます。
http://guffinfoundation.com/projects
http://jaymieludlow.com/node/10
ちなみにこのGuffin財団は成果報告とかはやってませんが、GLS(Game+Learning+Society)カンファレンスのスポンサーにもなっています。
http://glsconference.org/2008/sponsors.html
スポンサーによる支援でGLSカンファレンス動画+スライドはオンライン公開されており、各財団のディレクターによるセッションも見ることができます。国際財団への申請に関心のある方はどうぞ。
http://hosted.mediasite.com/hosted4/Viewer/Viewers/Viewer320TL.aspx?mode=Default&peid=5eb1cf8d-5bf6-43d2-9d96-5058e3dac107&pid=53d4a505-f4ad-478d-8eca-a14de24b92f2&playerType=undefined#

FOSTが12月15日まで研究助成の追加募集をやってますね。
http://www.fost.or.jp/

〆切が中山隼雄科学技術文化財団と重なったので、書類作成に力尽きて応募を回避した人もいるんじゃないでしょうか。
財団名がアルファベットなので認知度が低いかと思いますが、役員名簿を見ればゲーム研究者には親しみが湧くと思います:-)。
 中山隼雄科学技術文化財団が遊びをキーワードにして広い範囲に助成しているのに対して、FOSTはシリアスゲームとか大学院生とかテーマを絞った助成を行っているという印象を持っています。(学生の人は、自分の指導教官が審査員に入っていないか確認してから応募しましょう。)
FOSTはゲーミング&シミュレーションの研究助成で、審査対象が狭いのでは、自分の研究では審査してもらえないのでは、という印象を受けます。勝手な意見ですが、中山隼雄科学技術文化財団の申請時期とずらしていただけると、ゲーム研究者としては有り難いのですが。

他にゲーム研究に助成をしてくれるところと言いますと、
 公益信託マイクロソフト知的財産研究助成基金 http://www.mskoueki.info/
があります。
ゲーム研究の必要性を訴えるのは重要ですね。ゲーム研究に助成する際の評価方法自体を、ゲーム研究者が作っていく必要があると思います。
FOSTからゲーム産業研究でお金もらったことありますよ
大丈夫です
FOSTの補助金の追加募集の申請書類を書きながら,ゲーム研究をやっている学生を支援するプログラムを調べてみました.

1. 学生・院生対象のインターン
最近では国内のゲーム企業もインターンシップをやっていますが,やはりグローバル企業のインターンシップは充実しているという印象をもっています.たとえばEAのアジアインターンシップ案内はこちら.
https://jobs.ea.com/students/asia/home.aspx

2. 学生の参加費が無料になるカンファレンス

2-1. 開発系
GDCのスカラシップは有名ですね.
GDC Student Scholarship (IGDA提供)
http://www.digrajapan.org/modules/news/index.php?storytopic=9&storynum=15
http://www.igda.org/scholarships/
日本からも参加.
http://www.igda.jp/modules/news/article.php?storyid=1312
これはGDC後半3日間のフリーパス(Main Conference Pass)がもらえます.

Student Scholarshipを過去に受けた人,あるいはMain以外のシリアスゲームサミットとかも見たい人には,以下のプログラムもあります.

GDC Conference Associates (GDC提供)
http://www.gdconf.com/volunteers/
GDC前日から最後までのフリーパス("All Access" pass)がもらえます.

2-2. 国際学会系
国際学会系では,SIGGRAPHボランティアが有名ですね.
http://www.siggraph.org/programs/volunteering

GDCもSIGGRAPHも旅費までは出してくれず、別途調達する必要がありますが,学会によっては旅費から出してくれるところもあります.これは学会が毎年どれだけスポンサー企業を集められるかという政治力にもよるのですが,私が知っている中で一番太っ腹の国際会議は,FDCです.
http://www.foundationsofdigitalgames.org/

会場は,ディズニーの豪華客船,ディズニー・ワンダー号!
審査を通過した学生には,Microsoft Research と Electronic Arts の二代スポンサーが飛行機代も含めて支援.
http://www.foundationsofdigitalgames.org/calls.php?action=showScholarships

参加者は家族同伴でもOK(ただし別料金)なので大物の先生が来るし,普通の国際学会とちがって参加者が途中で抜け出せないというメリットもある.
DiGRA2009は学生奨学金があるようですね。
FOSTの平成20年度助成金をいただきました。

> 他にゲーム研究に助成をしてくれるところと言いますと、

>  公益信託マイクロソフト知的財産研究助成基金 http://www.mskoueki.info/
> があります。

こちらも21年度募集が始まりましたね。(〜平成21年5月8日)

> ゲーム研究の必要性を訴えるのは重要ですね。ゲーム研究に助成する際の評価方法自体を、
> ゲーム研究者が作っていく必要があると思います。

ゲーム研究の分野は広いので、最先端の研究が評価できる先生が出そろうまではかなり時間がかかると思います。その間に若手研究者は科研費の科目になっているような他の分野に就職してしまう。それまでは、民間財団にたくさん応募してゲーム研究のアピールをするのも必要かと。

大川情報通信基金
http://www.okawa-foundation.or.jp/ken/ken_o/index.html
5月29日(金)必着
カシオ科学振興財団
http://www.casio.co.jp/company/zaidan/entry/entry_josei.html
自然科学部門  総額4,500万円
人文科学部門  総額700万円
推薦書必要。
平成21年6月30日(火)必着
日本証券奨学財団 研究調査助成関係事業
http://www.jssf.or.jp/
8月7日〆切。
+ 科学技術融合振興財団 (FOST)
- http://www.fost.or.jp/

平成21年度の調査研究と補助金
申請〆切: 10月15日
財団法人 中山隼雄科学技術文化財団 研究助成
http://www.nakayama-zaidan.or.jp/grant_collect.html

こちらも始まりました.
10月15日〆切です.
笹川科学研究助成
http://www.jss.or.jp/index.html

平成22年度募集要項を掲載いたしました。
募集期間は10月1日〜10月15日です。
財団法人電気通信普及財団 調査研究助成(11月1日〜30日)
http://www.taf.or.jp/kjosei/index.html

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