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英語戯曲の紹介コミュのA Thousand Clowns

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これはね、私にコメディが向いてることを
教えてくれた戯曲なんで勝手ながら最初に紹介させてね

テーマは「家族になるとは」

身勝手な姉のせいで置き去りにされた甥を育てる羽目になったマーリー、やっと諦めた頃、今度は親権を取り替えそうとする姉。情のうつったニックを手放したくないところへ現れる調査人二人、その一人サンドラと言い合いに発展し、そのサンドラは人の手伝いなんかしてる場合じゃない、実は自分こそ居場所を欲してる女性で・・・そしてああなって、こうなって

と言うのがストーリー

あらすじ説明だとありふれた恋愛コメディに見えるけど
いえいえ、どうしてどうして、これこそオリジナル
後の「恋人たちの予感」や「スリープレスインシアトル」
なんかのあの働く男女の恋愛コメディの起点はここにあり♪
だってこれ、1961年の作品なんです

まず、シーンで見せてくれるの

マーリーとサンドラがマーリーの部屋で
一晩を過ごした翌日
そうです、そんな日は古今東西
ぎこちない会話が続くもんです(うんうん)
彼らも勿論ぎこちなく、
着替えからサンドラが出てくるまでが一苦労
コーヒーの味やコーヒーのCM、
もう入って来ないでと言わんばかりの
お互いのぎこちない受け答えが続き
で、極めつけはサンドラの「もう行かないと」

「え?そうなの、じゃ書類忘れずに」
「そうね、そうだわ書類ね」
「あいよ、ほなじゃあ、またな(バタン)」
という会話で、え?これで終わり?と思いきや
ドアノブを開けるとそこにサンドラが

「ねえ、何も言わない気?
 何か言ったりするのを私待ってるのよ
 キスしたり何か言ったりしないから、私・・・」
と言うサンドラのセリフで一転するの

「なんだ、こっちはあんたがするのを待ってたよ」
って言ってキス♪

「お願い離さないで」と言ったは花がぱあっと開くように
サンドラがしゃべり続けて
マーリーの生活にずんずん入ってくるの
心が抑えを失って流れ出してくるの

お仕着せのブラウスを脱ぎ捨てて、
部屋の模様替えの案をしゃべり続け
ねえ、マーリー私がどんなに幸せかわかる?
ねえ、マーリー、私自由の女神の性格を貰ったようだわ
何でもできそうよ、今ならできるわ
でも、何がしたいかは分からないの
分からないのもいいことよね、今ならなんでも出来そう

泣きながら笑ってる女性が思い浮かばない?
マーリーはそれをうんうん、って見つめてます
ね?ね?なんかいいシーンでしょ?

こんな風な珠玉のシーンがいっぱいあるんだけど

この作家は本当に長セリフを書くのが上手い
説明調じゃなくしゃべらせるしゃべらせる

マーリーの長いセリフに
道行く人に謝って歩いたって言うのがあるのね
ごめんねって言ってみたらさ
面白いことに結構色んな人が許してくれるもんだよね
いいよ、許してやるよ
もうするなよ
誰でも間違いはあるって
って許してくれるんだよ
許してる自分が寛大だって思いたいのかもしれないね
って面白おかしくサンドラに語るの

実は、サンドラに許して欲しいことがあるのね
ニックを失いそうでごめんって、それを言えない
ニックを失う勇気を持ったよ、裏切ってるよねごめんって
それも言えない
言えないからそういう言い方で言うの
サンドラなら察してくれるだろうって思うから言うの

サンドラは察してあげて
言いやすいように促してあげる

ね?こんな長セリフなら聞いてみたいって思うでしょ?

タイトル通り
二人以外にも道化師がいっぱい
あそこにも、ここにも、あちらにも、向うの影にも
でも、その道化師たちは
精一杯生きてるの
笑っていれば、笑えるようにしていけば
きっとかなう、きっときっとと思いながら

そんな道化師に会いに行ってあげてくださいなっと

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タイトル:A Thousand Clowns
戯曲家:Herb Gardner
キャスト:6名(子役含む)
出版社: RANDOM HOUSE
最初の舞台:ユージンオニール劇場、NY、1962

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