mixiユーザー(id:9353210)

2008年11月08日17:46

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「あなたの大好きな一曲を教えてください!」

という、キャンペーンを宇多田ヒカルのHPでやっていたので、
下記の文章を書いて送りました。まあ、日の目を見ることは
ないと思うので、ここで成仏させておきます。

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僕が一番好きな曲は「traveling」です。
その理由は、この曲にまつわる忘れられない
大切なエピソードがあるから。

 今から数年前、僕は社会人になり初めて勤めた会社を
辞めました。どうしてもチャレンジしたい目標があったから。
それまでの数年間、その会社で上司や先輩に普段は優しく楽しく、
時には厳しく接して頂き、社会人として人間として
大切なものを教わってきました。
 同僚や後輩たちとは普段は楽しく励ましあいながら、
時には厳しい事も言い合いながら絆を深めてきました。
 会社を辞める事を決めた時、大切な彼らと
分かれてしまうという事に寂しさや心苦しさを
感じていましたが、どうしても目標にチャレンジしたかった。
 目標にチャレンジするため会社を辞めると言った時、
上司や先輩・同僚・後輩たちは、僕の気持ちを理解して
何も文句を言わずに送り出してくれました。
 上司や先輩・同僚たちが、送別会をやろうと
言ってくれましたが、みんなを置いて出て行ってしまう
という心苦しさや、自分がみんなに何か貢献してきたの
だろうか?という自信の無さから断りました。
 後輩たちからも送別会をやろうという声があがった時、
はじめ僕は断りました。同じ理由から。でも、どうしても
という彼らの声に押されて、送別会を開いてもらうことに
しました。
 送別会では、みんなから、はなむけの言葉を頂き、
飲んだり食ったりした後、カラオケに行く事になりました。
 みんな、それぞれ好きな歌を歌っていき、やがて
もう間もなくお開きという時期に差し掛かった頃、
出席してくれた後輩全員が「traveling」を大合唱して
くれたのです。
 上司・後輩問わず、僕が宇多田ヒカルのファンであることは
誰でも知っていました。その日のカラオケでは、誰も
彼女の曲を歌わず、僕もその日は後輩たちに思いっきり
歌わせてあげようと全くマイクを握っていませんでした。
 後輩たちの「traveling」は涙が出るほど嬉しかった
です。みんなの前では涙を流すまいと決めていた僕でしたが、
危うく流しそうになりました。が、せっかくの
後輩たちの計らいに応えようと思い、
彼らと混じって声が張り裂けんばかりの大声で
「traveling」を歌いました。

 それから数年、僕は目標に向かって何回か退職・転職を
繰り返しました。
 僕は臆病者です。新しい職場にチャレンジする時、
新しい職場に初めて出社する時、僕は恐れを抱いたり、
不安になったり、弱気になったりします。
 そんな時、僕は、後輩たちが歌ってくれた
「traveling」を思い出します。そうすると
自然に勇気や元気ややる気が湧いてくるのです。
「traveling」を歌ってくれた後輩たちのためにも
ここで立ち止まってはならない、と。

 僕のように、新しいものにチャレンジしようと
していて、なかなか踏み出せなかったり、
怖がっていたり、弱気になっていたりする人が
います。
 そのような人たちに、僕は次のように言うように
しています。
 「人生は『traveling』だよ。『これからがいい
ところ』だから、踏み出してごらんよ」と。

 
 

 
 
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