インドの老女、夫の火葬中に炎に身を投げ自殺
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=635326&media_id=52
タイトルは、ジュール・ヴェルヌの「八十日間世界一周」において、サティのことを聞いた主人公フィリアス・フォッグの感想。
サティを蛮習と決めつけたこのセリフが、インドを支配したイギリスの考え方のすべてといっても過言ではあるまい。
子供の頃、ヴェルヌに熱中した私もそういう考え方であった。
なぜ生きてる者が死んだ者の後を追わなければならないのか・・・全くナンセンスだと。
だが、大きくなって。
生きたいのに無理矢理火のなかに放り込まれることをナンセンスと思うようになった。
つまり、自ら火のなかに飛び込む分にはかまわないのではないかと・・・
徹底的に個人的な問題である以上、それ自体が伝統であるサティなどということも彼女にとってはもはや意味のないものであるはずだ。
我が国においても。
私は実際に、遺族の制止を振り払って、焼き場の扉をこじ開けようとして両手と顔に大やけどを負った未亡人を目撃している。
愛別離苦。
その形のあらわれが人それぞれなのであって、究極の形が似たり寄ったりになってくるというだけだ。
だから法律でどうにか出来るものではないし、いちばんいいのは、他人に迷惑をかけるものでない限り、その人の好きにさせることだろう。
従って。
現在でも、夫を亡くした未亡人がこっそり棺桶に一緒に入って焼いてもらうってことは出来ますか?と相談しにくることが二件ほどあるのだが、私は「そういうことはお寺にも内緒でやることなんですぜ」と言った。これから先もひそかに肯定の念を込めて、そう言うことにしている。
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