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2008年08月31日00:00

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今日は読書。Part0012

雨が降る降る、雨が降る。おいらの夏を流してく。一雨ごとに寒くなる。秋は嫌いじゃないけれど、夏の終わりは寂しくて、結局こもって終わってく、とほほ。
 文学趣味昂じて少しポエムしてみました。とほほのほ。
 さて、最近、昼夜逆転が酷すぎて誰かさんと同じく晩酌始めたおいらの今日のお題は中川八洋「山本五十六の大罪」。
 久しぶりの中川本。一年半ぶりか。相変わらす毒舌炸裂。しかし、内容はとってもヘビー。命がけの告発に近い。一言で言えば大東亜戦争(日華事変+太平洋戦争)時の裏切りの記録。もちろん、全員名指し。読んでびっくり。米内光政海軍大臣の通敵疑惑に高木惣吉・石川信吾両海軍大佐の開戦アジテーション。山本五十六連合艦隊司令長官と永野修身軍令部総長の戦略・作戦サボタージュと隠蔽工作。栗田健男海軍中将や小沢冶三郎海軍中将の敵前逃亡と福留繁海軍中将の機密漏洩。加藤寛治海軍大将と大角岑生海軍大臣の条約派粛清とディスインフォメーション工作。特攻作戦の実態に大本営海軍部発表の出鱈目。美山要蔵陸軍大佐のフィリピン作戦妨害工作に瀬島隆三陸軍大佐の大本営内の情報検閲。秦彦三郎関東軍参謀長と松村知勝作戦課長の対ソ交戦サボタージュとシベリア100万人拉致。近衛文麿暗殺工作に満州皇帝拉致工作。ぶっとび。
 少し私見をはさむとさすがに全部は信じられない。証拠が明らかに濃淡があるし。本人自身研究途上を書いてるし。でも、ひとつだけ気になったことがあったので書いておくと出版規正法はおそらく逆効果。モデルはアメリカの共産主義者統制法なんだろうけど官僚統制の強い日本で施行されれば規制されるのは中川博士の著作の方になりかねない、理屈なんていくらでも付くし。前も書いたけど日本はアメリカじゃないし、イギリスでもない。英米法をそのまま施行するより、令外官制度を中心とするコモン・ローの研究・解析が先だって。部分的には自分でも書いてるのに中川博士ほどの人がなぜ気付かないのかとても不満だ。中川博士が書かないのでアウトラインを少しだけおいらが書くと明治立憲体制においてキーパーソンとなるのは元老(正確には筆頭元老)でありこれは本質的に平安帝国における関白の後継機関であるということ。三代目の元老西園寺公望亡き後立憲体制の要である元老が空位となり、実は昭和初期には実質的に立憲体制が崩壊しており近衛文麿の反逆はこの間隙をぬって行われたこと。もし近衛の反逆を防ぎたいのなら明治立憲体制における元老選出の不備をみとめ法の支配に遵って四代目の元老を選出してこの元老に近衛の反逆を鎮圧させるべきだったってこと。ちなみにおいらに言わせれば明治立憲体制は幕府の後継機関の不在という致命的欠陥をかかえており法の支配の名においてこれらを設置しコモン・ローの研究と確定をおこなわせるべきだったということ。いいかげん気付いてほしいよ。とほほほほほほほほほーーーー。

  おまけにみくしー検索かけてみました。一件かいとほほ。

「山本五十六の大罪」
日記 検索1件 ひっと。
レビュー一覧 *** 1件 が該当しました。

タイトル 山本五十六の大罪―連合艦隊司令長官 亡国の帝国海軍と太平洋戦争の真像
作成日時 2008年08月08日 01:09
カテゴリ 和書
満足度平均 5.00点(1人)

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