ふと昔を思い出してしまうにおいランキング
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子供の頃、かくれんぼをよくしてたんですよ。
それで、私が決まって隠れる場所が、洋服箪笥。
昔のやつは今みたいにスッキリしたデザインじゃなくて、こんなやつでした。
ドッシリしてましてね、私が背広とネクタイの奥に体育座りしても、軋み音ひとつたてませんでした。
で、隠れると真っ暗でしょう、それで真っ暗闇の中、感覚が発達するわけですよ。
私の場合、耳が悪いから、鼻が敏感になりましたね。
そこで記憶に焼き印を押された匂いが、「樟脳」。
コレです。
つまり、防虫剤。
この脳天にクル独特の匂いが、私にとっての「ノスタルジア」なんですよ。
どこかでフッと嗅いでしまうと、目蓋の向こう側があっという間に、かくれんぼをしていた幼児期に変わってしまいます。
でもですね、あまりよくない思い出もあります。
半日以上、洋服箪笥の中に隠れていて、すごいハイテンションになったことがあるんですよね。
それこそ、タミフル飲んだみたいに、二階の窓から庭に向かって、ライダーキック!!とか叫んで飛び降りて、足を捻挫しました。
四歳か五歳の頃だったかな。
後で知ったことですが、樟脳はカンフルなんですよね。
強心剤のアレです。
そんなものを半日以上も密室の中で嗅いでたら、そりゃラリるに決まってます。苦笑。
そういうわけで。
私が欲望に忠実な原始性をライフスタイルにしているのは、生まれつきの性格の他に、この樟脳の影響もあるというわけです。ニヤリ。
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