今の世の中、何でこんなものが？ってくらいにカルトな作品がDVD化されているというのに、コレがDVDになっていないのはオカシイだろっていう作品を個人的に列挙いたします。
第一弾は。
「プランケット城への招待状」。
http://www.interq.or.jp/venus/blanca/mydarling/title/highspirits.html
楽しいお化けものが大好きな私としては、ほんとうに大好きな作品です。
元々、アイルランドにおける幽霊はイギリスのそれとは違って、「神聖にして侵すべからざる領域」に属しているのですが、それをあえて逆手に取って、生粋のアイルランドっ子たちがイギリス流に商売にするところが笑えました。
生活が逼迫しているがゆえの最後の手段なのですが、一生懸命やっているのに裏目に出てしまう子孫を救うべく、本物の幽霊が自らショータイムを盛り上げるくだりに、私はアイルランド出身であるニール・ジョーダン監督の熱望に近い願望を見たように感じました。
幽霊の表現のひとつひとつにものすごい愛情を感じてしまうんですよね。
イギリス風だと、いかに恐ろしく表現するかにこだわるけれども、アイルランド風は、いかに人間らしく表現するかなのです。
だから、観ている方も、頭コチコチの生身の人間たちを、見事なチームプレイで脅かす幽霊たちに拍手を送ってしまいます。最高です。
必見！
セリフの言い回しもシャレてて素晴らしい！
ちなみに。
「ブレードランナー」で可愛いレプリカントを演じたダリル・ハンナが、「キル・ビル」二部作にて怪女優と化してしまう前の、「まだ可愛さが残っていた時期」の貴重な出演作品でもあります。本作でラジー賞の助演女優賞にノミネートされたそうですが、ヒロインに似つかわしくない下手な演技だったからでしょう。それとも、周囲の演技陣が豪華だったせいでしょうか？笑。
・・・・・・
こういう映画が撮れるんだったら。ニール・ジョーダン監督には、ウッドストック・ゴーストとして知られる、クロムウェルの世の、議会派の一団をお化けの扮装をして追い払った教会側の愉快なエピソードを映画化して欲しいものです。
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