高木恭造(明治36年〜昭和62年)による津軽の言葉を用いた
詩集「まるめろ」の中のいくつかを、女優奈良岡朋子が朗読
したのをTVで聞いたのは学生の頃だったでしょうか
もう30年以上も昔のことですが、今でも鮮烈に覚えています
奈良岡さんは東京生まれですが、父君が弘前出身で、ご自身も
弘前に疎開していたことがあり、津軽弁とのバイリンガル
なのだそうです(確かに見事でした)
津軽弁の重苦しさが、奈良岡さんの明晰な語り口によって
取り除かれ、原石から宝石が生まれたかのようでした
函館の言葉は北海道特有のイントネーションを持っていますが
津軽弁に近いところもあり、奈良岡さんの朗読をすんなり
理解できました
今日は高木恭造の没した日、命日にちなんで「津軽弁の日」
になっています(伊奈かっぺいらが提唱)
ああ 故郷(くに)モ いま 雪(ゆぎ)ァ降てるべなあ
(「まるめろ」より)
今日、ネット上で久しぶりに「まるめろ」を読み、鼻の奥が
ツンとしました
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