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2026年10月25日07:00

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練習録音の共有(8440)

スマホの自動配信記事で、全日本合唱コンクールの高校部門に出場した高校が、練習録音をLINEで共有しているという朝日新聞の記事を読んだ。自宅で録音を聴き、復習や予習に活用して全国大会に出場したという。

今、記事を検索しても見つからない。記者のコラムだったのかもしれない。だが、読んで感心したのは間違いない。そうか、こういうやり方もあるのだと思った。

もちろん、練習録音を家で聴いたから全国大会に出場できた、という単純な話ではないだろう。だが、練習を振り返り、ほかのパートとの関係を確認することが、アンサンブルの質を高める一助になったのではないか。

大阪のなにわコラリアーズは、毎週土曜日の練習録音をメールで配信していた。合唱団OEKとやまも同じである。遠隔地に住む団員や練習を欠席した団員に、録音を聴いて勉強してきてね、というわけだ。

自分も以前から練習を録音してきた。ただ、自分の近くに録音機を置いていたので、合唱全体の中で自分の声がどう響いているのかは分からない。せいぜい音程や発声を確認する程度だった。

今は録音機を合唱団の前、指揮者の近くに置くようにした。すると、合唱全体の響きだけでなく、指揮者の注意や指示も録音に残る。練習中には聞き流してしまった言葉も、楽譜に書き込んだメモと照らし合わせれば、何を指摘されていたのかが分かる。録音の置き場所を変えただけで、得られる情報が違ってきたのである。だから、自分が歌っている合唱団では、男声合唱団を除き、練習録音を自分がグループLINEにアップしている。

面白いのは、録音をアップすると、団員以上に熱心に聴いているのが指揮者、つまり師匠らしいことだ。まあ、指揮者が団員のグループLINEに入っているのはどうかな、と思わないでもないが。

一度、自分が練習を欠席したことがあった。その後のレッスンで、師匠が「録音がなかったから、ちょっと言い方が乱暴だったかしら」と、ぽつりと言った。思わず笑ってしまった。師匠も録音で指導を振り返っているらしい。録音は、歌う側だけのためにあるわけではない。指揮者にとっても、自分の指示や練習の進め方を振り返る材料になるのかもしれない。

それにしても、冒頭の高校合唱部の話である。昔から、練習を録音して自宅で聴くという方法が当たり前にできていれば、自分ももっと上手くなれたのになぁ、と思う。

まあ、録音があれば上手くなれたと断言できるわけでもないんだけどね。
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