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2026年08月24日06:05

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発言小町のフェイク(8004)

発言小町(読売新聞)で、自分が「これは顰蹙を買うだろうな」と思うことの一つに、投稿者によるフェイクがある。

今回見たのは、「高校野球を部活と言ったこと」というタイトルのトピだった。

要約すると、同僚の息子が甲子園に出場し、親も応援のために10日ほど休んだ。職場に復帰した同僚に「部活の応援、大変でしたね」と声をかけたところ、相手は気分を害したらしい。後になって人づてにそれを知り、「自分は何か悪いことを言ったのだろうか」という相談である。

高校野球は、制度上はもちろん部活動である。だから「部活の応援」と言ったこと自体は間違っていない。ただ、甲子園に出場するような高校野球は、そこらの部活動と一緒にするな、というのが相手の気持ちらしい。

なるほど、それなら「そんなことで気分を悪くするほうがおかしい」と思った。コメント欄でも、エールが1454、びっくりが204。自分もエールに押した。

ところが、後になって分かったのは、投稿者が実は「言われた側」だったということだ。つまり、息子が甲子園に出場したのは投稿者自身で、「部活の応援、大変でしたね」と言ったのが同僚だった。立場が完全に逆だったのである。

これは単なる言葉の行き違いではない。投稿者は、自分が不快に感じた側であることを隠し、あたかも自分が不用意な発言をしてしまった側であるかのように書いている。そうすることで、読者から「あなたは悪くない」「そんなことで怒る相手がおかしい」という同情や支持を引き出すことができる。

こういうケースは、発言小町では時々ある。被害者の立場を装って同情を集め、第三者から「あなたは悪くない」と言ってもらう。つまり、自分自身で「自分は悪くない」と言う代わりに、読者に言わせるのである。

しかも、フェイクがばれそうになると、投稿者自身はコメント欄にほとんど出てこない。自分では何も説明せず、発言ゼロのまま消えてしまう。それなら最初から相談などしなければいいと思う。読者は本当の事情を知らされないまま、投稿者の作った設定に従って真剣に意見を述べているのだから、何とも馬鹿馬鹿しい話である。

とはいえ、今回は自分も完全に引っかかった。

普段なら、こういう投稿は少し疑って読む。ところが最近、朝日新聞は連日紙面の半分以上が高校野球の記事である。高校野球には辟易していているから、今回はタイトルを見ただけで、「また甲子園を特別扱いしろという話か」と思い、ろくに読まずにエールを押してしまった。そして、一度押したエールは取り消せない。

フェイクを仕掛けた投稿者にも腹が立つが、ろくに読まずに押した自分にも腹が立つ。発言小町のフェイクには、これまでも何度か引っかからずに済んできたのに、今回は見事に引っかかった。まあ、ネットの記事というものは、「読んだつもり」になった瞬間が一番危ないということなのだろう。

それにしても、エールを取り消せないのが、なんとも悔しい。
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