畑から帰ると留守番電話が入っていた。金曜日に参加する京都日帰りバスツアーの参加確認で、「折り返しお電話ください」とのこと。申し込みは妻がしたのだが、連絡先は固定電話にしてあったようだ。
妻が折り返し電話をすると、妻はスタッフとして参加し、自分は一般参加なので、別の家庭だと思われていたらしい。そのまま打ち合わせが進んでいた。
電話を切ったあと、妻が言った。
「私がいつも『主人』じゃなくて『夫』って言うでしょう。それを聞いて、担当の人が『私もそう言うようにしようと思ったんです』って言ってた」
自分は、外で「主人が……」という言われ方を好きではない。「じゃああなたは奴隷か」と返す。「主人」という言葉には、どうしても「主従」の響きが残っているのだ。だから妻も、普段から「夫」と言う。では自分はどうかというと「妻が」と言う。
考えてみれば、お互い様である。
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