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2026年07月02日07:09

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Cato mio ben (7013)

声楽コンクールの校内予選には、大きく分けて三つのタイプの生徒が参加する。音大や音楽系への進学を目指す生徒が4人ほど、合唱部のパートリーダーなど普段からしっかり歌っている生徒が5、6人、そして「どんなものか挑戦してみたい」と初めて参加する生徒が残りである。

日程はなかなか厳しい。8月にはNHK全国学校音楽コンクール県大会(8月7日)と全日本合唱コンクール県大会(8月9日)が続き、その後、8月末に声楽コンクール本選が行われる。毎日の練習は当然、合唱コンクールの曲が中心になるため、声楽曲に取り組む時間はほとんど取れない。

本来なら合唱コンクールが終わった秋から冬にかけて準備するのが理想だが、今度はアンサンブルコンテスト(1月)や3年生の引退時期と重なってしまう。結局、日程を考えると今しかないというのが現実なのだろう。

以前は楽譜を見ながらほぼ初見で歌うような生徒もいたが、今回はそこまで準備不足の生徒はいなかった。ただ、選曲にはかなり差がある。音大志望の生徒はアリアなど比較的難しい作品を選んでいたが、それ以外は3分の2ほどが『古典イタリア歌曲集』から、残りは音楽の教科書に載っているような歌曲だった。

本選でも同じ曲を歌うことになるため、上位入賞を目指すのであれば、選曲の段階からある程度勝負は決まってしまう。それでも「声楽に挑戦してみよう」という動機づけとしては十分意味があると思う。

最も多かった曲は《Caro mio ben》。名曲であり、歌いやすそうに思われがちだが、実はかなり難しい。

冒頭の「Caro」の「カー」は、高音の「ア」で始まるため、最初の一音で口の形と響きを決めなければならない。ここで顎が落ちたり、下から押し上げるような発声になったりすると、響きが低く重くなってしまう。さらに「ro mio ben」と音が下がっていく中でも、高い響きを保ち続ける必要がある。最後の盛り上がりでは、技術だけでなく音楽的な表現力も求められる。短い曲ながら、本当によくできた作品だと思う。

今回、「これは本選でも期待できそうだ」と感じたのは2人だった。ただ、「もう少し長く、難易度の高い曲も聴いてみたい」とコメントした。声もよく、丁寧に歌っていたが、このままでは金賞を取れても下位くらいではないかという印象である。

もっとも、こうしてあれこれ批評している自分も、《Caro mio ben》を満足に歌えるわけではない。実際に歌ってみると、その難しさがよく分かる。だからこそ、演奏を聴きながら技術や表現について考えさせられる曲なのだと、改めて感じた。
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