地方コンプレックス? そうかもしれない。
ミスドから期間限定の新商品が出たと娘がLINEを送ってきた。こういう情報は実に早い。わが家も月に一度くらいは買うので、近くの店舗を調べると午後2時からの販売だった。
妻が15分ほど前に店へ行くと、すでに整理券を受け取る列ができていた。そのとき後ろに並んでいた女性が話しかけてきた。
「東京から来られたんですか」
「いえ、金沢です」
「そうですか。お言葉も雰囲気も東京の方かと思いました。品がおありなので」
帰宅した妻からその話を聞いて、そういえば以前にも似たようなことを言われたのを思い出した。もちろん褒めてもらったのだから悪い気はしない。しかし、なぜ「品がある」と東京出身が結びつくのだろう、とも思う。東京には品のある人もいればそうでない人もいる。金沢だって同じだ。
それでも私たちはどこかで、「都会の人は洗練されている」「地方の人はそうではない」というイメージを持っているのかもしれない。考えてみれば、これも一種の地方コンプレックスなのだろう。
妻に言った。
「白髪だけどな。それはあまり関係ないか。でもそれはきっと夫がいいんだよ」
負け惜しみである。
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