OEK合唱団の募集は昨年末、オーディションは1月だった。参加条件は5月の第九と10月の《森の歌》へのオンステである。
第九はともかく、《森の歌》については少し事情が違う。今回は東京混声合唱団がメインで、公募合唱はそのプラスアルファになるという話だった。そのためオンステメンバーは選抜になる、と募集要項には書かれていた。オーディションの頃、多くの仲間から聞かれたので答えた。
「森の歌ってどうなるんやろう」
「東混だけでは人数的に無理だろうし、結局ほとんど乗るんじゃないか」
第九のリハーサルでは6月からの練習予定表が配られたが、《森の歌》のオンステについての詳細は書かれていなかった。第九本番後に楽譜が配布されたのだが、自分は別室で着替えていたので直接説明を聞いていない。後で聞いたところによると、3か月練習してからオンステメンバーを決めるらしい。
なんやそれ、である。
8月まで月2回練習して、その後に「今回はご遠慮ください」となるのか。もちろん選抜そのものを否定する気はない。東京混声合唱団がメインで、公募が補助的な立場なら、一定の選考があるのは理解できる。ただ、それなら最初の1、2回の練習で方向性を見せてほしい。3か月参加してから結果を待つというのは、なかなかしんどい。
今回の第九も、正直なところ合唱についてはかなり厳しかった。練習参加状況、その質、どれを取っても自分がこれまで歌った第九の中で最低レベルと言っていい。最終的にはエキストラも入って形は整ったが、「これで次は《森の歌》か」と思うと、どうにも気分が萎える。
手元には《森の歌》の楽譜が3冊ある。今回配られたものとは別に古い楽譜が2冊。ひとつはロシア語のみ、もうひとつは日本語表記付きだ。YouTubeで音を流してみるとスラスラと思い出した。学生時代と、前回OEK合唱団で歌った時。あの独特の響きである。
だから余計に迷う。今回の第九のような状態なら正直パスしたい。しかし一方で、東京混声合唱団がメインで歌う《森の歌》なら、一度乗ってみたい気持ちもある。困った。
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