目地棒と言ってすぐ分かる人は、趣味で木工をする人か本職の大工くらいではないだろうか。実際、自分も今回初めて知った。天井や壁の板の継ぎ目に貼る、薄くて細い板のことだ。
小屋の天井板が一枚落ちてきたので貼り直した。元通りにはめ直し、エアネイルガンで固定した。だが桟が細いので、また落ちるかもしれない。そこで継ぎ目の上から板を貼ろうと考えた。
ちょうど、家の外壁工事で出た細い板の端材を大工さんにもらってあった。捨てると言っていた切れ端で、1メートルほどのものが15本ほどある。
しかし小屋は柱が細い。その板を上から貼れば、重みでまた落ちるのではないか。そう思って「こういう用途のものがあるはずだ」とチャットGTPで調べると、出てきたのが目地棒だった。さっそくAmazonで注文した。幅10mm、厚さ1.5mm、長さ90cm。手でパキンと折れるほどの薄さである。
実際に貼ってみると、小さなズレは隠せるが、大きなズレはどうにもならない。つまりこれは補強ではなく、あくまで目隠しだと分かった。
そこでホームセンターでクリアシリコン(木工ボンドのようなもの)を買い、隙間を埋めてから目地棒を貼ることにした。ネイルガンは細い針を一気に打ち込むので木が割れず、釘の頭も見えないのがいい。
天井や壁を見回すと、板の浮きやズレがあちこちにある。それをネイルガンで打ち直し、大きな隙間には家から持ってきた板を切って貼った。
なかなか面白い作業だったが、ふと、なぜ最初にこれをやらなかったのかと思った。考えてみると、壁や天井に壁紙シールを貼るつもりだったのを思い出した。どんな壁紙にするか話しているうちに、妻が「この板のままでいいんじゃない?」と言ったので、そのままにしていたのだ。
作業は3時間ほど。力仕事でもなく、たいして疲れた感じはなかった。だが家に帰るとグタッとした。
「もう71なんだから、自分が思っているより体力は落ちてるのよ」
妻の一言に、妙に納得した
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