餅、焼きそば、鍋。我が家の正月の食卓は、それだけである。老夫婦二人暮らしだから、特別に「これが食べたい」という欲もない。おせちは、買ったことも作ったこともあるが、ここ数年はもう口にしていない。いつもと変わらない、あるいはそれ以上に簡素な食事だ。
今朝になって、ようやくアビが少し食べるようになった。一週間以上、水だけで過ごしていたから、ほんのわずかでも口にしてくれると、少し元気を取り戻したように見える。同時に、これが最後なのかもしれない、という思いもよぎる。
夜は交代でアビの横にいる。朝起きて、冷たくなっていた、というのだけは避けたい。
今日は三日。外には三十センチほど雪が積もっている。アビを理由に、今年もまた家に閉じこもることにする。
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