2025年のラダ誕作品です。『聖闘士星矢』の二次創作で聖戦後復活設定、ラダカノ前提。
疫魔の流行によりインフルエンザっぽい症状でラダマンティスが寝込んで、それをカノンが看病する話です。
カノンは何も考えずにラダマンティスに「あ〜ん」ってやってます。『あなたに甘い花束を』
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=25370673でテティスに「あ〜ん」ってしてるのと同じノリでラダマンティスにもやってますw
ミーノスやラダマンティスの神話時代の話はこちらを参照。『クレタから吹く風』
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=4144377。海界のマイオリジナル設定はこの辺りを参照。『ポセイドニア・コモーディア』
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=3455689
ミーノスとパシパエはね…ギリシャ神話で女神様に目を付けられた人間の男って軒並み不幸になるものです。これも自分の運命と思ってあきらめてください、ミーノス様。
昨年の話はこちら。『秋夜の月 黄金の波』
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=23292960
『本日はおうちデート』
十月三十日は冥界三巨頭の一人、天猛星ワイバーンのラダマンティスの今生での肉体が生を受けた日である。というわけで、当代の「ラダマンティス」はこの日を誕生日として祝う、というのが周囲の通例になっていた。
同僚である他の冥界三巨頭の二人、つまり天雄星ガルーダのアイアコスと天貴星グリフォンのミーノス、そして天哭星ハーピーのバレンタインを始めとするラダマンティスの部下たちも祝ってはくれるが、ラダマンティスが最も望み、そして喜ぶのは、海将軍筆頭・海龍と双子座の黄金聖闘士を兼任しているという実にややこしい立場でありながら、さらにラダマンティスの恋人でもあるという、まったくもって複雑怪奇な存在であるカノンからの祝いだった。
普段は海界に居住し、その地で統治者として日々を過ごしているカノンだが、ラダマンティスの誕生日にはカノンは彼とともに時を過ごし、そして夜を一緒にして色々な意味で熱〜く祝ってくれる。ラダマンティスはカノンと二人きりのその時間が来るのを、毎年「ムッツリな表情で」(byミーノス談)で楽しみにしているのだった。
もちろんカノンの方もラダマンティスの想いは心得ているので、カノンは今年も誕生日プレゼント代わりの手土産を持参して、ラダマンティスの居城である冥界のカイーナを訪れた。第八感に覚醒しているカノンだからこそ可能な、冥界への直接訪問である。
だが今年、カイーナの城門の前に立った時点で、すでにカノンは異変を感じた。
いつもは業務中である時間なら開門し、かつ門番である雑兵スケルトンたちが門前に控えているカイーナの城門が、この時は城門が開きっぱなしのままでありながらも、見張りに立つ雑兵が一人もいないという状況だったのだ。
あまりに不用心なこの有り様に、カノンは首を傾げた。
「おーい!誰かいないのか!?」
声を上げて人を呼んでみるが、迎えの一人も出てこない。
「え〜…?いや、これ…入っていいのか…?」
普段とは違う状況に戸惑いながらも、カノンは門をくぐってカイーナの中に入った。
異変は城内に入ってからも続いていた。常なら冥府の業務に当たる冥闘士たちが忙しく行き来し、長い廊下には歩哨が立っているカイーナの城内に、一人の冥闘士の姿も見えないのである。高い天井の下に伸びる長い廊下もがらんとして静まり返り、カノンの足音だけが無駄に広い空間に不気味に反響してくる。
「え?まさか…引っ越しでもしたのか?」
静寂に包まれたカイーナの中を、勝手知ったるとばかりにカノンはずかずかと進んでいった。しかしどこまで歩を進めても無人のままで人っ子一人見えず、さすがその辺りでカノンも薄気味悪くなって足を止めた。
そこに。
『カノン様』
ひらひらとカノンの前に一羽のフェアリーが現れた。
「その声は…、バレンタインか?」
フェアリーを伝達して聞こえてきたのは、ラダマンティスの副官である天哭星ハーピーのバレンタインの声だった。
「何かあったのか?カイーナの城内に誰もいないんだが…」
『申し訳ありません、カノン様』
というバレンタインの声に続いて聞こえたのは
『げほっ!げほっげほっ!ごほっ!』
という激しい咳き込みの音だった。
「おい?」
『も、申し訳ありません。実はカイーナでは昨日から疫魔の大発生と憑依騒ぎがあり…げほっ!ごほっ!』
「疫魔?」
『妖魔の一種なのですが、冥闘士に憑依すると、高熱、頭痛、関節痛、全身の倦怠感、激しい咳き込み、呼吸困難などを起こすタイプの疫魔でして…』
「それ…普通にインフルエンザでは?」
バレンタインから聞かされた病状にカノンが首をひねる。
『我々、冥闘士の肉体はもはや人間のものではありませんし、そもそも冥界では生き物は活動できません。ゆえに症状の原因はウイルスではなく疫魔です』
「ああ、そう…」
バレンタインの説明に、カノンはあいまいにうなずくしかなかった。
『それでカイーナ軍のほぼ全員がこの疫魔に侵されてしまいまして…。現在、カイーナ城は機能停止状態です。ラダマンティス様も疫魔に憑依されて、高熱を発して倒れてしまわれ…ごほっ!ごほっ!げほっ!…がはっ!』
バレンタインの激しい咳き込みに続いて声が途切れ、宙を舞っていたフェアリーはひらひらと床に落下して、そのままぴたりとも動かなくなってしまった。
「え?バレンタイン?」
完全に動きを停止して床で羽を伸ばしているフェアリーに「まさか死んだ?」と通信先のバレンタインの様子を案じるカノンだったが
「…いや、あいつらはもう死んでるし。死んでもどうせ行く先はこの地獄だし…」
と思い直すのだった。
「…まあ、とりあえずラダマンティスの様子を見ていくか」
カイーナがこのような状態でラダマンティスも「病欠」となれば、誕生日デートなど出来そうにもない。しかしそれでもラダマンティスはどの程度の容体なのかとカノンは心配になり、ラダマンティスの具合だけでも見ていくことにした。
そして城内に人影一つないのをいいことに、カノンは無遠慮によく知ったラダマンティスの寝室までずかずかと進んでいった。こんな城の奥までカノンが入って来ても、出迎えの警備兵も応対役の給仕も出てこないあたり、「本当にカイーナ全軍が倒れてるんだな…」とカノンは思わざるを得なかった。荘厳で広大な、しかし手入れが行き届いた立派な館の中が完全に無人になっているのは、放棄されて人気がなくなり崩れた廃墟とはまた違う不気味さがあった。
「お〜い、ラダマンティス。いるか?」
そしてラダマンティスの寝室の前に到着したカノンは、寝室の扉をノックして、室内からの返事を待たずに部屋の中に入った。
「…カノンか?」
天蓋付きの広くて豪華な寝台の上で、ラダマンティスは布団をかぶって寝込んでいた。
「す、すまん、カノン…。せっかく来てくれたというのに、この状態で…げほっ!ごほっ!」
「ああ、起きるな起きるな。寝てろ」
カノンの来訪に慌ててラダマンティスが上半身を起こそうとするのを、カノンは押しとどめて布団の中に戻した。
「話はバレンタインから聞いた。疫魔の流行だって?大変みたいだな」
「そ、そうなのだ。カイーナ軍のほぼ全員がやられてしまって…。今、ミーノスが突貫で対応策を練ってくれているのだが…」
「お前の症状は?」
「高熱と咳き込み、それに関節痛と倦怠感がひどい…」
高熱で頬を赤くしたラダマンティスは、完全にダウンして布団の中で伸びていた。その有り様にに「やっぱりインフルエンザの流行じゃないかなぁ…」との疑いを捨てきれないカノンだった。
「こんな状態なので、せっかくお前に来てもらっても何のもてなしも出来ん。すまんな、カノン…ごほっ!」
ラダマンティスが力なく咳き込みながら話す。
「ああ、まあ、もてなしとかはどうでもいいから」
カノンがラダマンティスの額に手を当てた。
「熱が高いな…。看病してくれる者は誰もいないのか?」
「何しろ、カイーナのほぼ全員が倒れてしまってな…。他の軍団に人手を頼んでも、かえって疫魔が広がりかねない。ミーノスが疫魔を払う方法を完成させるまで、寝て待っているしかない。幸い、我々は病状が悪化しても死ぬわけではないし…ごほっごほっ!」
「死のうにも死ねずに苦しみ続ける」という状態は、それはそれで地獄ではないだろうか?と思うカノンであった。
「その疫魔とやら、おれ…生きた人間にも取り付くのか?」
「いや…。どうも冥闘士にしか取り付かないらしい」
「そうか。で、ラダマンティス、お前、今日は食事は?」
「いや…。料理人も倒れてしまったのでな…。昨夜から何も食べていない」
「…なら、おれが来たのは逆に好都合だったのかな…?」
一人呟いたカノンは、ラダマンティスへの誕生日プレゼントを入れて持参していた紙袋の中から、陶器製のカップを一つ取り出した。
「…それは?」
ラダマンティスの視線にカノンが説明する。
「最近、海界のニンフたちの間で美味いと評判の菓子店のプリンだ。一日限定三十個のみの販売なのだが、特別に取り置いてもらった。お前と一緒に食べようと思ってな」
海界の最高権力者から「限定品プリンの取り置きを特別に頼む」と懇願された菓子店の主人の気持ちを、ちょっとだけラダマンティスは想像した。カノンはこれまた勝手知ったるラダマンティスの私室の棚から、ティースプーンを取り出した。来客用にと置いてあるティーセットやケーキ皿などの仲間である。
そして陶器製のカップに入ったプリンを小さなスプーンですくったカノンは
「ほら」
と、ラダマンティスの口元にプリンを差し出した。
「え?」
「いや、ほら、食べろ。プリンなら食えるんじゃないか?」
「…うむ」
こうしてラダマンティスは意図せずして、そしてカノンは全く無自覚のまま、ラダマンティスにプリンを「あ〜ん」で食べさせたやった。
「な、美味いだろ?」
自分が作ったプリンでもないが、もぐもぐとプリンを咀嚼しているラダマンティスを前にカノンは自慢そうに胸を張る。
「…すまん。高熱で味覚がおかしくなっているらしくて、味がさっぱり分からん…」
「そうか。こんなに卵の味が濃厚で美味いんだが」
残念そうに言ったカノンは自分の分のプリンをすくい、ぱくりと食べた。そして
「ほら」
とまた、ラダマンティスにスプーンでプリンを食べさせるのだった。
「厨房を借りるぞ。ある物で適当に今のお前でも食えそうな物を作ってみる。あとは、頭部を冷やす何かがあったほうがいいな。氷水が作れるといいが」
持参したプリンを全てラダマンティスに食べさせ終えると、カノンが立ち上がった。カイーナ城の厨房の位置はおろか、厨房内での食器や調理器具や食料品の配置までしっかりと把握しているカノンであった。彼がどれほどカイーナ城に入り浸っているか、城内でいかに図々しくも傍若無人に振る舞っているかがうかがえる台詞である。
「いや、客人のお前にそこまでさせるわけには…」
「いいではないか。というか、お前の看病くらい、おれにさせてくれ。普段からお前には色々と世話になっていることだしな」
そう笑うと、カノンはラダマンティスの寝室を出ていって厨房に向かうのだった。
「…あれ?これはもはや『おうちデート』と言っていいのでは…?」
一人残された寝台の上で、思わずそう呟いたラダマンティスだった。
そして夕刻、ラダマンティスがカノン手製の「チキンスープに米とトマト缶を入れて煮込んだチョーテキトー雑炊」を、寝台に座ったままカノンに「あ〜ん」で食べさせていてもらっていた時。
突如、バーン!とラダマンティスの寝室の扉が観音開きで大きく開いた。そしてそこには、全身真っ白の防護服に身を包み、頭にはぴっちりと防毒マスクをつけ、背中には大きな噴霧器を背負った、どこからどう見ても不審人物な人影が立っていた。
「だれ?」
想像もしていなかった不法侵入者の姿に、思わずカノンが首をかしげる。
「私が疫魔退治の方法を四苦八苦しながら研究している時に、恋人といちゃいちゃと『おうちデート』をして、手料理を『あ〜ん』で食べさせてもらうとか…いい御身分ではないですか、ラダマンティス!」
防毒マスクの下から聞こえてきた不機嫌そうな声で、ラダマンティスもカノンもようやく不審者の正体が分かった。ラダマンティスの同僚で冥界三巨頭の一人、天貴星グリフォンのミーノスである。そういえば疫魔の対応策をミーノスに頼んだとラダマンティスが言っていたな…とカノンは思い出した。
「ミ、ミーノス…。それでは、疫魔を退治する方法が出来たのだな?」
「ええ、もう大変でしたよ。あらゆる資料をひっくり返し、古今東西の魔法薬を試し、様々な神薬や魔薬を調合し、実験を繰り返し…。でもまあ、何とか形になりました。カノン、窓を開けてください」
「お、おお」
異様な風体のミーノスの姿に戸惑いながら、カノンが言われたように寝室の窓を開ける。
「それでは行きますよ。それ!」
ミーノスの掛け声とともに、業務用掃除機かと思うほど大きな噴霧器とそのホースの先から、濃い青緑色の毒々しい霧が勢いよくラダマンティスの寝室内に散布された。
「げっ!」
驚いたカノンの体はたちまち青緑色の霧に包まれた。
「げほっ!な、何だこれ…!?青臭い…っ!口の中が苦…っ」
「それくらい我慢なさい!さあ、一気に疫魔を払いますよ!」
そして「ぶおおおおーん!」という騒々しいモーターの駆動音とともに、ミーノス特製の「疫魔退治薬」はラダマンティスの寝室中に充満し、そして開いた窓から外気と換気された。
「ラダマンティス、具合はどうですか?」
室内を退治薬で満たして疫魔を追い払った(はず)のミーノスが、ラダマンティスの容体を問う。先程まで力なく高熱に倒れていたラダマンティスだったが、退治薬が室内と彼の体を満たすや、一瞬にして熱は下がり、倦怠感も関節痛も咳き込みも全てなくなっていた。
「すごい…。症状が全部消えている…」
「大成功ですね。ではこの退治薬をカイーナ城内全てに噴霧させましょう」
防毒マスク…正確には「防疫魔マスク」を外してミーノスが言う。
「ミーノス、助かった。よくやってくれた。心から礼を言う!」
この時ばかりは心底からラダマンティスはミーノスに礼を述べた。
「やれやれ…まったく、大変でしたよ。私とトロメア城の面々だけでは手が足りず、パシパエにも頼んで作製を手伝ってもらったのですが…。おかげで、この礼に年末年始は長期休暇を取って彼女にご奉仕するようにと約束させられました。ああ、もう、まったく…」
と、ミーノスが大きなため息をついた。
パシパエとは、ミーノスの神話時代の妃の名前である。クレタ王だったミーノスが大神ゼウスの息子とはいえ人間だったのに対し、妃であるパシパエは「父は太陽神ヘリオス、母は大洋神オケアノスの娘ペルセーイス」という血統の、れっきとした女神だった。つまり夫のミーノスより妻のパシパエの方が格上なのである。しかもこの血統はやたらと魔術に強い一族で、姉妹に『オデュッセイア』に登場する魔女キルケ、姪には「アルゴー船の冒険」で有名な魔女メディアがいる。パシパエ自身も女魔術師で、浮気沙汰が止まない夫ミーノスに怒って、自分以外の相手と共寝するとミーノスの体から蛇やサソリが放出されて(良い子は「どこから?」とか考えてはいけないよ☆)相手を殺してしまうという呪いをミーノスにかけたこともある。夫ミーノスがポセイドン神の怒りを買ったせいで雄牛に恋して交わり、牛頭人身の怪物ミノタウロスを生んだ、という話だけが彼女の逸話だけではない。そもそも女神である彼女が、最高神ゼウスの息子とはいえ人間のミーノスとなぜ結婚したのか、ギリシャ神話でも全くの謎である。
「ミーノス…お前、意外に恐妻家だったのな…」
カノンがぽつりと呟くと、ミーノスは無言のまま片眉を上げて頬をひきつらせた。後でカノンに何らかの「返礼」をする気満々の表情である。カノンも色々とミーノスにいじられることが多いのだが、まったく懲りずに学習しないのであった。
「うむ…その、なんだ、ミーノス…。色々と助かった。本当に心から礼を言う。あとで埋め合わせは必ずするから…、な、な?」
ラダマンティスもごにょごにょと言ってミーノスをなだめた。神話時代には彼とパシパエは義理の姉と弟であった仲なので、女神なのだから当然に群を抜いた美女であり、しかもミーノスを熱愛しているパシパエが、同時に相当に「厄介な女」であることも、色々と承知しているラダマンティスだった。「あんな美女に一途に惚れ込まれて羨ましい」とか、そんな具合に茶化せるレベルではなかった。
「まあ、この埋め合わせに何をしてもらうか、じっくりと考えますから、楽しみにしておいてくださいね、ラダマンティス」
「…うむ」
そんなラダマンティスとミーノス二人の様子を見ながら、「女って怖ぇ…」と一人たじろぐカノンであった。
「さて、疫魔は払いはしましたけれど、一応は『病み上がり』の状態ですからね、ラダマンティス。今夜は張り切り過ぎないように」
「うむ…」
何を?とは、ミーノスもラダマンティスもカノンも、あえて言わなかった。
「それではカイーナ城の他の場所にも噴霧してきますか。後でトロメアから増援を差し向けて、一気に城中の疫魔を払いますよ」
改めて「防疫魔マスク」をかぶったミーノスが、噴霧器を背にラダマンティスの寝室から出ていった。
再びラダマンティスと寝室で二人きりになったカノンは、彼の額に手を伸ばしてみた。先程まではあんなに熱かったラダマンティスの額が、今ではすっかり平熱に戻っている。
「ははは…。本当に凄い効果だな。あっという間に熱が下がっている」
「まあ、疫魔が離れれば、こんなものだ」
「うーむ、インフルエンザではこうはいかんな。ここまですぐに治るとは、便利と言えば便利だ」
ラダマンティスのくすんだ金髪をカノンが指に巻き付けて笑った。じゃれてくるカノンに、ラダマンティスも笑いかけた。
「しかし、怪我の功名というか…二人きりでお前に看病されるというのも、なかなかない体験で良かったな」
「そうだな。病気で弱っているお前も、普段にはない色気があって、これはこれで楽しい」
「おい…」
「ふふふ…」
カノンが笑い、不服を述べたそうなラダマンティスの唇をキスで封じた。
「今夜は…あまり張り切り過ぎるなよ」
「ああ」
そう忠告したカノンを、ラダマンティスは遠慮なく自分の寝台の中に引き込んだのだった
<FIN>
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