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2025年09月28日22:11
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『ファンファーレ！ふたつの音』感想
〜世界中を飛び回るスター指揮者ティボ。ある日、白血病と診断されたティポはドナーを探す中で、自分が養子であること、そして生き別れた弟・ジミーがいることを知る。ジミーは、かつて炭鉱で栄えた寂れた町の食堂で働きながら、仲間と結成した吹奏楽団を唯一の楽しみに暮らしていた。育った環境も性格もまったく異なるティボとジミーだったが、ティボはジミーに類まれな音楽の才能を見いだす。兄弟でありながらも異なる運命を歩んできた2人。ティボはその不公平を正そうと、弟のジミーを何がなんでも応援することを決意する〜＜映画.comさんより＞
なぜか予告を見てなくて、全く内容を知らないままの観賞。
冒頭のティボの指揮シーンがちょっと長め？とか思ってたら、そこからの展開がはやいこと、はやいこと。
シリアス系か？と思いきや、次から次へと「へっ？はぁ？」となる意外だらけの展開。
実の弟ジミーとの初対面シーンは、ジミーの脱力反応に、吹き出してしまった。
スター指揮者の兄ティボ。一方、弟ジミーは、学校の給食スタッフ。
（ジミーをこの仕事にしたのは、お玉を使いたかったからかな？）
ジミーは炭鉱の楽団でトロンボーンを吹いていた。
（このあたりで『ブラス！』が思い出され・・・）
弟がドナーになってくれたおかげで、体調が回復したティボ。
ティボ「腎臓や肺もくれ」(笑)
ティボはジミーの楽団の指揮者がいなくなったことや、炭鉱が廃れたその町の状況も目の当たりにしていく。
ハッとなったのが、ティボがジミーが絶対音感を持っていることを知るシーン。
その瞬間、ティボも観客も同時に同じことを思った。
「違う環境で育っていたら（ティボと同じような環境で育っていたら）ジミーもティボのようなプロの音楽家になっていたのでは？」
ティボはジミーに楽団の指揮をやってみれば？と提案し、忙しい身ながら自ら指導もすることに。
ジミーはジミーで、皆には内緒で、あるオーディションを受けるためトロンボーンの練習に励んでいました。
互いが刺激になっていく兄弟。
※予告編
https:/
オーディション結果は、兄弟それぞれにとって辛いものに。
かつては、そんなことを考えもしなかったものの、ティボの影響で、それに挑んだジミー。
ジミーがそこにいることを、声で分かったティボ。
ティボ「参加者は皆、毎日13時間も練習するんだ」
（それだけの練習量がとれる家庭に育っているということでもある？）
自分のせいで、自分が「上を目指せ」とか言ってしまったせいで、ジミーを勘違いさせてしまったのか・・・。
ジミー「お前だけが当たりくじを引きやがって！」
このあたりで兄弟に距離ができてしまいますが、ある事が判明して、予想外の展開へ。
母親の写真を肴に、川沿いで飲んだくれる兄弟。２人の音楽の才能は、母親譲りだった？
ティボが運転免許を持ってないっていう設定、ある意味リアルで良き。
そこから静寂の海へ。そしてコンサート。このあたり、じわじわ上手い。
ジミーの娘に会いに行くところは、あまり意味がなかったような。
ティボって、裕福な子の名前なのね。あと、ジャン＝バティストとか？(笑)
巷の感想では、やはりといいますか、ラストシーンに号泣される方が多い印象。
確かに、’あのこと’がわかって、そこからの流れで、兄弟の絆を感じさせてくれる♪ボレロには力があったとは思いました。
でも、私は、なぜか、そんなに刺さらなかったんです。
自分でもよくわからないんですが、楽団メンバーはずっとあの衣装であそこにいたのよね、とか、あのホールの観客の反応や、その映し方にどこか’迷い’みたいなものが見えて、ちょっと気持ちが深く入っていけませんでした。
むしろ私が今作で一番感動したのは、ジミーの母親（養母）のこの台詞
「（兄弟がいると）知っていたら、私が引き取りたかった」
実は、兄弟の母親が亡くなった時、ティボの養母にジミーも一緒に引き取れないかと打診があったというが、ちょうど養母が妹のローズを妊娠中で’心の余裕’がなかったということ。
引き取れなかったものの、労働者階級のジミーの母親の「兄弟は一緒に育つのが当たり前」という揺ぎなさに私、ウルウル。
（多分、これ、私、この前、Netflixで『まったく同じ３人の他人』っていうドキュメンタリーを見たせいだと思う）
あと♪ボレロはラヴェルが工場を見学に行った際、その機械的なリズムからヒントを得て作られたっていう話が出てくるんだけど『ボレロ 永遠の旋律』で描かれた通りだったと確認。
ジミー役のピエール・ロタンはオゾン監督の『秋が来るとき』のあの刑務所から出てくる主人公おばあさんのお友達の息子！
余談だけど、ティボって、裕福なイメージがある名前なのね。あと、ジャン＝バティストも(笑)
いろんなジャンルの音楽が使われていました。お詳しい方はそれぞれ楽しめるかと♬
音楽の専門用語が多かったから、字幕のみならず、字幕監修もついてたのね。
終盤のやや長めの暗転とエンドロールの音楽のブチ切れは意図的だったとは思うが、ちょっと居心地が悪かった。
あれは’死’の気配を出したものだったのか・・・？
総評：良く出来た作品です。見せ方が素直で好感。
楽しませながら、ぐいぐい引っ張ってくれます。どなたにもオススメ！3.9☆
なぜか予告を見てなくて、全く内容を知らないままの観賞。
冒頭のティボの指揮シーンがちょっと長め？とか思ってたら、そこからの展開がはやいこと、はやいこと。
シリアス系か？と思いきや、次から次へと「へっ？はぁ？」となる意外だらけの展開。
実の弟ジミーとの初対面シーンは、ジミーの脱力反応に、吹き出してしまった。
スター指揮者の兄ティボ。一方、弟ジミーは、学校の給食スタッフ。
（ジミーをこの仕事にしたのは、お玉を使いたかったからかな？）
ジミーは炭鉱の楽団でトロンボーンを吹いていた。
（このあたりで『ブラス！』が思い出され・・・）
弟がドナーになってくれたおかげで、体調が回復したティボ。
ティボ「腎臓や肺もくれ」(笑)
ティボはジミーの楽団の指揮者がいなくなったことや、炭鉱が廃れたその町の状況も目の当たりにしていく。
ハッとなったのが、ティボがジミーが絶対音感を持っていることを知るシーン。
その瞬間、ティボも観客も同時に同じことを思った。
「違う環境で育っていたら（ティボと同じような環境で育っていたら）ジミーもティボのようなプロの音楽家になっていたのでは？」
ティボはジミーに楽団の指揮をやってみれば？と提案し、忙しい身ながら自ら指導もすることに。
ジミーはジミーで、皆には内緒で、あるオーディションを受けるためトロンボーンの練習に励んでいました。
互いが刺激になっていく兄弟。
※予告編
https:/
オーディション結果は、兄弟それぞれにとって辛いものに。
かつては、そんなことを考えもしなかったものの、ティボの影響で、それに挑んだジミー。
ジミーがそこにいることを、声で分かったティボ。
ティボ「参加者は皆、毎日13時間も練習するんだ」
（それだけの練習量がとれる家庭に育っているということでもある？）
自分のせいで、自分が「上を目指せ」とか言ってしまったせいで、ジミーを勘違いさせてしまったのか・・・。
ジミー「お前だけが当たりくじを引きやがって！」
このあたりで兄弟に距離ができてしまいますが、ある事が判明して、予想外の展開へ。
母親の写真を肴に、川沿いで飲んだくれる兄弟。２人の音楽の才能は、母親譲りだった？
ティボが運転免許を持ってないっていう設定、ある意味リアルで良き。
そこから静寂の海へ。そしてコンサート。このあたり、じわじわ上手い。
ジミーの娘に会いに行くところは、あまり意味がなかったような。
ティボって、裕福な子の名前なのね。あと、ジャン＝バティストとか？(笑)
巷の感想では、やはりといいますか、ラストシーンに号泣される方が多い印象。
確かに、’あのこと’がわかって、そこからの流れで、兄弟の絆を感じさせてくれる♪ボレロには力があったとは思いました。
でも、私は、なぜか、そんなに刺さらなかったんです。
自分でもよくわからないんですが、楽団メンバーはずっとあの衣装であそこにいたのよね、とか、あのホールの観客の反応や、その映し方にどこか’迷い’みたいなものが見えて、ちょっと気持ちが深く入っていけませんでした。
むしろ私が今作で一番感動したのは、ジミーの母親（養母）のこの台詞
「（兄弟がいると）知っていたら、私が引き取りたかった」
実は、兄弟の母親が亡くなった時、ティボの養母にジミーも一緒に引き取れないかと打診があったというが、ちょうど養母が妹のローズを妊娠中で’心の余裕’がなかったということ。
引き取れなかったものの、労働者階級のジミーの母親の「兄弟は一緒に育つのが当たり前」という揺ぎなさに私、ウルウル。
（多分、これ、私、この前、Netflixで『まったく同じ３人の他人』っていうドキュメンタリーを見たせいだと思う）
あと♪ボレロはラヴェルが工場を見学に行った際、その機械的なリズムからヒントを得て作られたっていう話が出てくるんだけど『ボレロ 永遠の旋律』で描かれた通りだったと確認。
ジミー役のピエール・ロタンはオゾン監督の『秋が来るとき』のあの刑務所から出てくる主人公おばあさんのお友達の息子！
余談だけど、ティボって、裕福なイメージがある名前なのね。あと、ジャン＝バティストも(笑)
いろんなジャンルの音楽が使われていました。お詳しい方はそれぞれ楽しめるかと♬
音楽の専門用語が多かったから、字幕のみならず、字幕監修もついてたのね。
終盤のやや長めの暗転とエンドロールの音楽のブチ切れは意図的だったとは思うが、ちょっと居心地が悪かった。
あれは’死’の気配を出したものだったのか・・・？
総評：良く出来た作品です。見せ方が素直で好感。
楽しませながら、ぐいぐい引っ張ってくれます。どなたにもオススメ！3.9☆
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