11月2日(土)、今日は朝から小雨の中をキネコへ。
10時から109シネマズ二子玉川でプログラムD、続けて11:40からE、17:50からライズホールでHのプロを鑑賞。
この間、14時から麹町の「ドキドキアニメーション」に回り、『テンダーメタルヘッズ』を鑑賞。大忙しだ。
この間にキネコの実写長編プログラムで観たいものがあったが、さすがに無理。
まず
Dプロ「世界について学べる短編集」全6本。
『スター・ウォーズ:ビジョンズ―だってママだもの』イギリス、マグダレナ・オシンスカ、『カニ』ポーランド、ピオトル・ヒミエレフスキー
『オナラ』台湾、チェン・シーユン
『カーブルで一番美しいドレス』アフガニスタン、カゼム・アジュラム
『葉っぱ』フィリピン、ジャネール・パトリス・S・パサロ
『ハコフグとみなまたの海』日本、稲葉卓也
『スター・ウォーズ:ビジョンズ』はアードマンのクレイアニメ。独特な丸っこいキャラが可愛い。
『カーブル…』は実写で、日本ではカブールの方が馴染みがあるタイトルは公式のまま。
『ハコフグ…』はさかなクン原作でROBOTの制作。
稲葉卓也監督は『みんなのうた』等でも活躍の作家。ハコフグの子が迷子のヒメタツと出会い、水俣の海が美しさを取り戻していることを知る。
Eプロは「勇気を出して成長する短編集」全4本。
『こまねこのかいがいりょこう』日本、合田経郎
『あめだま』日本、西尾大介
『ごえんとほこり』日本、しちわら
『ビルとジャネット』イギリス、ダニエル・スナドン&サマンサ・カトラー
『こまねこ…』は現在、他短編と合わせて劇場公開中の作品で異例の上映かも。
これ1本でのクレジットは貴重という見方も。
お話は海外旅行へ出かけるまでで、旅行の様子はエンドロールのイラストで描かれるので、いつかコマ撮りで観られたら嬉しい。
『あめだま』は今回のキネコで自分的目玉作品。
韓国のペク・ヒナによる絵本を東映アニメーションで21分の3DCG短編アニメ化。
監督に『ふたりはプリキュア』や『ドラゴンボール』の西尾大介。
少年ドンドンはある日、不思議なあめだまを見つける。それは舐めると近くにいる飼い犬や父親の心の声が聴こえるのだった。
ディフォルメの利いたキャラにリアルな背景。画的なクオリティ高く、ちょっと不思議な雰囲気のある仕上がりでいい感じ。
『プリキュア』のエンディングダンス等で3DCGにも定評のある東映アニメーションだけに動きも見事。不思議な出来事が引っ込み思案だった少年の心の成長に繋がる展開もいい。色調なども落ち着いて品がある。
東映アニメーションは東映動画の頃から伝統的に、目先の利益よりも将来に繋がるチャレンジをしてきた会社で、佐藤順一監督のキャリアアップに繋がった劇場短編企画や、やがて『THE FIRST SLUM DUNK』の成功に結実する長編『ポッピンQ』など数ある。
この『あめだま』もやがて更に大きな実りとなるだろう。
単体でも好編なので今後も多くの鑑賞機会があると嬉しい。
『ビルとジャネット』はEテレで放送された作品で赤と青の宇宙人に託して宥和を説く。
27分あるのでパスしようかと思ったが、ここではライブシネマで上映。生の語りは感情移入を誘い、Eテレで観たよりも楽しく鑑賞。人間の声の力は大きい。
上映後に『ごえんとほこり』の、しちわら監督の挨拶あり。ご縁を繋ぐ心温まる作品。
この日の最後はライズホールで
Hプロの長編『バターフライ・テイル』。
ケベック・カナダ、ソフィー・ロイ、88分
片方の羽根が小さく、空を飛べない蝶のパトリックは遠くへ旅立つ仲間の群れに潜り込んでしまう。
青紫の顔色は親しみにくく、旅の荷物に潜り込んだパトリックが見つかってもそのまま荷運び役の女の子に引いてもらっている図が素直に受け入れられない。
片羽根の代わりになる付け羽根や、女の子の蝶と片方ずつの羽根で一体となって飛ぶなど、克服のチャレンジはあるのだが続かない。もう少しの工夫が欲しかった。
上映はライブシネマで行われ、生吹き替えが大迫力。
この上映前には地元世田谷の方々が生吹き替えに挑戦した短編の特別お披露目もあった。
前夜からの雨は夜には風も出て激しくなり、大きい庇の無いホールは待機列に並んでいるのも厳しい状況。ホテルで大きい傘を借りて来て正解だったが、晩ご飯は駅ナカのコンビニで調達。
この日のキネコで予定されていた野外上映や熱気球体験なども中止、楽しみにしていた河川敷でのチェコフェスティバルも行けなかった。
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