9月15日(日)。
泉屋博古館東京で開催中の「昭和モダーン モザイクのいろどり 板谷梅樹の世界」展へ。
会場は南北線・六本木一丁目駅から直結。
途中のエスカレーターにも鮮やかな案内が。
上ると目の前に六本木の高層ビル。
緑濃い立地。
読み方は「いずみや」ではなく「せんおくはくこかん」。
日曜日でそこそこ混雑。女性が多い。
写真撮影は入口のこの作品のみOK。「三井用水取入所風景」現存する最大の作品。
板谷梅樹(1907-1963)は高名な陶芸家・板谷波山(1872-1963)の息子。幼少期から波山が失敗作を投げ砕いた陶器の破片の美しさに魅せられ、20代半ばから陶片を活用したモザイク画制作を志す。美の世界の因果を感じずにはおれない経歴。
代表作は旧日本劇場玄関ホールのモザイク壁画。
壁画、小箱、飾り皿、帯留め、アクセサリーなどを制作するが戦中戦後の混乱と急速な復興の中で失われ、現存する作品は少ない。
会場には父・波山の代表作である重要文化財・葆光彩磁珍果文花瓶などや、芸術一家だった板谷家の母まる(玉蘭)の画、兄・菊男の陶器なども併せて展示されている。
波山の作を一度見てみたかったので大変にありがたい機会だった。
梅樹のモザイクも、いつかどこかで見たような懐かしさを掻き立てるノスタルジックでエキゾチックな昭和モダンの魅力に満ちて見あきない。
展示は梅樹作が70点有余、板谷家として20点有余。
帰りにミュージアムショップで作品集シールを2枚購入。
好評とみえ、図録は品切れ中だった。
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