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早速この地方の伝統的建築様式のお手本みたいな蔵がありますよ!
壁面に4段も付いているヒサシの様なものが「水切り瓦」です。昔から台風などの暴風雨が多かった高知県では、吹き付けてくる雨から名前の通り「水を切る」事で漆喰壁を保護するために考えられたものだとの事です。それはやがて意匠として昇華されていき、現代の住宅にも取り入れられているそうです。
旧道に出ました、まずは東に向かって歩きましょう。
こちらは蔵ではなく水切り瓦の付いた住宅。
壁面の大きな家紋が目を引く住宅、漆喰製でしょうか?
いかにも街道沿いらしい、間口が狭く奥行きの長い町家。隣家が無くなったから見られる眺めですね・・・
最奥部には水切り瓦の付いた蔵があります。
こちらの商家は妻面がレンガ造りですよ!
背が低くてコンパクトな印象の町家、模型化してみたくなります。
壁面と軒の境にも水切り瓦が配置されていたり、
こういう部分にも丸瓦が縦に配置されていたりと、瓦がふんだんに使われていますね。
町の中心だったと思しき十字路に出ました、
こういう部分も意匠性が高いですね。
屋根と水切り瓦による多重構造性が面白い、
狭い路地側の妻面にも水切り瓦が付いています。
北側に向かって緩やかな上り坂になっていて、突き当りは神社になっていました。
振り返ると、道の先には海が見えますよ!
街道に戻ると、水切り瓦が5段も付いている蔵が現れました!何だか「強そう」ですねw
やはり雪がほとんど降らない事もあってか、屋根の角度は総じて浅めです。
水切り瓦の付いた建物の前にある石積みの壁、これが「いしぐろ」でしょうか?いしぐろというのは室戸周辺で多く見られる、暴風から家を守るために築かれた石塀の事です。
やがて街道は川に突き当たりました、
すぐ下流はもう海です。
少し戻って、今度は路地へと入っていきます。
良い雰囲気ですよ♪
様々な形の「いしぐろ」が見られます。
裏路地側にも立派な蔵がありました、金属製のガラリが付いていたりして現在でも使われている事が窺えます。
つづく・・・
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