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2024年05月03日10:19

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有り難う

 フジコヘミングウェイが亡くなった。昨日ニュース報道されたが4月21日92歳で膵臓がんだという。老衰に近い。
 世界的ピアニスト。スウェーデン人との合いの子で大変苦労をした少女青年壮年と続き老年になり日本でも誰一人知らない者はいないほど有名人になった。劇的な生涯だ。
 子供はいない。そもそも結婚経験はなし。下北沢のを初め、ベルリン、パリ、米国の家、そして世間的には認められてから購入した京都町屋の不動産は残った。弟さんの子供らが遺産相続するのであろう。スウェーデンにも腹違いの妹がいる。遺言があればいいが。
 2020年お正月早々に名古屋チケットピアで5月開催予定ピアノコンサート券を買った。高級なピアノコンサートに縁もない自分だがフジコさんの名声は聞き及んでいた。もうこの機会を逃せば生で奏でる音楽は聴こえない、一度実物を拝見したいの興味から。コロナの日本蔓延から早々と延期が決まった。やきもきしたけど夏にクリスマスにはできそうな連絡だ。素晴らしいクリスマスイブとなった。愛知県文化センターで先ずは地元楽団が有名なクリスマスソングを演奏してくれた。気持ちはとてもウキウキ。そしてフジコヘミングウェイの登場だ。舞台袖からピアノまで覚束ない足取り。ハラハラして見ていた。髪飾りのおっちょんぼリボンは少女みたいで可愛い。聞いたことあるピアノ名曲が次から次にと演奏される。万雷の拍手が鳴り止まない。自分も固唾を飲んで演奏姿に食い入るように見つめ手を叩いた。鍵盤を弾く手の動きは遠くで分からない。高額席はこの手を見るためだという。
 リストのラカンパネリアの曲目アナウンスがされた。彼女の代表難解なムード曲だ。固唾を飲んでいるとフジコは出だしを弾きすぐやめた。「気が乗らないので後で。」断りだ。ポピュラーな曲をひいてからいよいよ中断したカンパネラに精神を統一して演じ始めた。凄い。感激を味わったよ。最高の体験をしたのだ。
類稀な能力努力、辛辣な苦労をした人でもあった。永遠に記録に残る偉人になった。
 彼女が残した言葉は「人を恨んだり、ウソをついたりせず、清らかに生きること」。
 ありがとう。
ピアニストのフジコ・ヘミングさん死去
(TBS NEWS DIG - 05月02日 07:25)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=266&from=diary&id=7847262
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