「異色のYOU　TUBER」

　暇に任せてネットサーフィンを楽しんでいたところ、僕の圏外から出てきた「異色のYOU　TUBER」があらわれました。多分皆さまもどこかでこの方のお話に出会われたかもしれませんが、初めての方は是非ご覧になってみてください。本当のYOU　TUBERってこんなものなのかと思わされます。もちろん、枠の外を紹介してくれるわけですから、時には駄作に陥ることもあります。そこはお許しいただくとして・・・。今日はその中から2つご紹介いたします。そのいずれもが、英語ができると言う事は世界のどこにでも単独で出かけて、ツアーでは知りえない奥深い内容まで聞けると言う素晴らしさを実感しました。ドンナ紹介本にも書いてないところまでたどり着けるのです。

　まず初めは、「食の国イタリア」を単独行で旅をして、各地で名物を現地の案内人と会話しながら発掘して紹介してくれています。


　単に食堂に入って食べ物を注文して食べると言うのではなく、その土地ごとの名物を紹介してもらって、そのいわれを聞きながら、おいしそうに食べるので、つい引き込まれて次はどんなものが出てくるのか興味津々で見てしまいました。こうして各地の絶品料理を比較して見せてくれると、やっぱり自分のもう一度「観光旅行」としてではなく、「美食旅行」として尋ねてみたい「名画」だと思いました。

　単独行ですので、随分と高額の経費が掛かると思うのですが、YOU　TUBERって儲かるのでしょうか？それに放送局のようにあらかじめ下調べをしてシナリオを準備して、本番撮影しているように見えません。相手はどんな偏屈に出会うのかもわかりません。それでもポンポンと相手に質問をして、誰とでもテンポよく会話を楽しみ、僕ら観衆を飽きさせません。すごい才能の持ち主だと思います。

　次は、殆どのツアーに含まれない旧共産国家だったアルバニアの紹介ビデオです。調べても何も出てこない。どうやって行けばいいのかわからない。



　そんなところに目を付けて、飛び込んでいき、ずけずけと「共産主義の頃はどうだった？」と聞く。「北朝鮮の様だった？」。思い出したくもない話題をドンドン聞いていく。その外連味のない質問に相手も答えていく。そこにはやさしさと安ど感に満ちた今の平和な暮らしがある。他のヨーロッパ諸国とは一味違った「後進国」の姿を垣間見せてくれます。でも素朴で懐かしい。

　しかもこの方の取材は、他にも「ニューヨークのユダヤ人街」や「タイの山奥に暮らす日本人女性」など地球レベルの話題満載です。ジャーナリストのような癖もなく「ほらこんなこともあるよ！面白いだろう」と言わんばかりに、メゲズに飛び込んでいく勇気に乾杯したい気分です。