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2024年03月12日06:53

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「AI革命」と「NATO」

 「人工知能(AI)は巨額の予算と大規模なデータセットが必要で、それが可能な最大手企業だけに圧倒的な巨利をもたらす可能性がある」というのはスタンフォード大学のブリニョルフソン教授だそうですが、「収益が拡大し、人類の未来が明るいのならのなら、なぜAIばかりに資本が集中し、日本の半導体関連などの一部はバブル化しても他の業種は期待が高まりにくいのか」。生成AIは生産性を飛躍的に高める反面、多くのビジネスや雇用が失われる「不都合な未来」を市場は映し出しているのです。

 嘗て日本の高度成長期を支えたFA(ファクトリー・オートメーション)では、製品(アウトプット)が均一であると言う事から、一気にシステム化が進み、飛躍的な生産性向上が実現されました。しかしながらOA(オフィス・オートメーション)はアウトプットが都度変化するために、オートメーション化は実現できず、生産性は上がりませんでした。ところが今度はベテランの専門家が要らない「生成AI」が登場し、都度の案件の判断をベテランに代わって状況を読み込みながら最適な結論をアウトプットしてくれるのです。恰もFAを実現するために「熟練工」が必死になってコンピューターに教えたことと同じように、今後は多くの職場の「デシジョンメーカー」が大きな権限を持っている現場から、自動的にAI(人工知能)が素早く最適解を返してくれるようになるのです。

 この過程で、多くの専門家「経理」「決算」「特許」「法務」「営業」「受発注」「物流」などのベテランが自社のシステム構築に参加して、新しい「社内のAI利用の仕組みつくり」で改革し、企業の「体質強化」と「生産性向上」に協力しようとしなければ、その企業の明日はない事になり、その「システムの理解」がなければ今後は「システムの運用」でトラブルが生じても、そのメンテナンスや競争力の向上の改革にも邪魔な存在になります。しかも、今度の「生成AI」は「プログラマー」に頼んでおけば出来上がるのではなく、使う人が全員プログラマーと言う、まるで「EXCEL」のような「道具」の育つのです。

 したがって、企業や政府の中に皆さんは、残りたければ自らその中の中心人物になれるように努力するしかないことを肝に銘じる必要があります。FAを推進するときに、ベテランの熟練工や工場幹部の多くが、「NATO]=「NOTHING ACTION TALKING ONLY」で、必死で汗をかかずに、批判ばかりしている人たちは残れませんでした。FAで動くようになったら、その工程改善などに参加できなくなったからです。実際に企業内で「生成AI」を導入するとしても、例えば大型案件で「土木部門」と「建築部門」はそれぞれに別の基準でシステムを作り、後で整合をとるような形では、生産性が上がりません。両者が一本化するための汗をかかなければなりません。だったら、一気に全部捨てて、全く新しく作り直す気概も必要です。もちろんアウトプットが毎回異なる「受注生産の注文住宅やお仕立服」も同様です。

 生成AI革命の本質が人を、とりわけ高学歴で高賃金の人を排除するモノだから、株式市場が熱中するのです。弁護士やコンサルタント、医療診断などの世界で、「ホワイトカラー」的分野で活躍されている方ほど、生成AIの影響をもろに受けやすい分野だと言われています。「AI革命」の波に乗り切れない事業は取り残されて「不況産業」と言われるようになる時代が来ます。逆に素早く「生成AI]を使いこなせば、スタートアップ企業でも大企業にのし上がれます。チャンスは前髪で掴みましょう。「NOTHING ACTION TOLKING ONLY]ではあっという間に抜き去られてしまいます。英訳までしてくれるんです。目は海外にまで広がります。「やるかヤラレルカ?」。今その瀬戸際で早い方々はもう乗船準備に取り掛かっています。
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