メタネーション

そんだば引き続きメタネーションについても書くとするぜ。メタネーションとは水素と二
酸化炭素を反応させて、天然ガスそのものであるメタンを作ってしまいましょうという技
術である。天然ガスはすでに都市ガスなどとして広く利用されているものであるから

保管と運搬がとてもやりづらいという水素の欠点を解消し得るものと期待されておるわけ
でござるな。メタン化反応を化学式で表すと、ＣＯ２＋４Ｈ２→ＣＨ４＋２Ｈ２Ｏとなる
でござる。水素と二酸化炭素が化学反応してメタンと水になるという寸法でござるな

なのではあるがこの反応を起こすには結構な高熱が必要になる、というのがお約束。だも
んで東京ガスや大阪ガスなど色んな企業が、高効率で低コストなメタン化技術を研究開発
中であるとのことだ。どこまでいけるのかはこうご期待というところであろうか

さてこのメタネーションであるが世界の中でも日本がかなり先行して開発されている。ア
メリカは国内でシェールガスが大量に採れたし、ヨーロッパはパイプラインによってロシ
アから安価な天然ガスを輸入出来ていた。新技術開発の必要性は少なかったわけだぜ

それに対し全てを外国からのＬＮＧ輸入に頼り、世界でも最も高い価格で天然ガスを買わ
されている日本は切実だ。天然ガス関連の新技術開発は欧米に比べても力の入れようが段
違い平行棒である。この分野では明らかに日本が世界の最先端を行っていると思うぜ

仮に地中からの天然水素採掘が軌道に乗り、水素が「地下資源」として成立するようにな
ればメタネーション技術も世界中でニーズが高まると思われるぜ。ロシアのウクライナ侵
攻が世界中でＬＮＧ化技術の普及を促進したように、日本の技術がまた脚光を浴びるぜ