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2024年02月11日09:30

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2月7日 「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」見る

この日は、今年中にプロデューサーをやるかもしれない映画で、脚本家がこの1995年の映画の関係性を例えに出していたので。
どんな話だったかなあ、と思いまして、久しぶりに見返しました。
アニメも見たし、ハリウッド版も見たのですが、未来のデジタルが発達した話、という以外はかなり忘れていたので、見返しました。
主人公の草薙素子はほとんどが人造人間で、内務省に雇われた日本国内で暗殺も行う治安機関の一員ですね。
今で例えるなら、民主主義国における諜報組織なら、CIAはアメリカ国内で暗殺はしませんし、MI6もイギリス国内で暗殺はしませんが、権威主義国家のFSBならロシア国内で暗殺はします。
現代の社会の感覚に照らして、無理があると思ったのは、権威主義国家の諜報組織の一員の場合は、自国民は殺しますが、他国の外交官を暗殺するのはさすがに、国際問題です。
あと外務省が、AIを独自開発していて、失敗したからもみ消そうとしているという設定も、ピンと来ませんでした。
軍隊組織や諜報機関が、元首の直轄機関にあって、秘密裏にAIを独自に開発するのはありえますが。外務省が秘密裏にAIを作るのは、権威主義国家でも難しいかな。
私がプロデューサーだったら、押井守監督に、原作の設定に無理があるので、行政機関としたい場合は、外務省ではなく防衛省にして。内務省ではなく別の諜報組織にした方がリアルだと言います。
このアニメ映画を見ていると、押井守先生は、行政組織の常識や感覚はあまり無いのでしょうね。
でも凄いのは「マトリックス」にも影響を与えた、人間の脳とネットの世界を繋ぐという発想で、しかも敵であるハッカーは実はAIで、自我に目覚めた、というのは「ターミネーター」みたいによくある設定なのですが。
そのAIが、「死」や「コピーではなく多様性を生む遺伝子という形で残したい」という生命としての自我が生まれて、暴走するというアイデンティティーを求めるという哲学的なテーマは素晴らしいですね。
独特な未来的な高度な部分とスラムのような廃墟が共存する世界観も良かったし、変な外国の音楽みたいなのも不気味で良かったです。
日本の傑作SFアニメをまだ見てない方にはお勧めしたい映画でした。
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