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2024年01月05日01:24

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マリリン・モンローの歌

つらく悲しいニュースが続くなか、ともしびみたいな嬉しいこと、ひとつ。

マリリン・モンローは、自分で歌っているんだって!

30年ほど昔、映画に詳しい人から「モンローの歌はすべて吹き替え、声紋鑑定でも証明されている」と教わった。以来、わたしはそれを信じてきた。
(あんなにも綺麗で愛くるしい人が、歌まで上手じゃなくてもいいものね♪)
と妙に納得し、
(それにしても、ゴーストシンガーの人、声も歌い方もマリリンの雰囲気にぴったりで、すごいな、 天才だな)
と思ったものだ。そして、
(でも、ケネディ大統領に「ハッピーバースデー」を歌ったときは、どうしたんだろう?とても自然で、口パクには見えないけど . . . )
と、ぼんやり気にしていた。

とにかく、わたしはマリリン・モンローが大好きで、カラオケパーテイーでは ”I Wanna Be Loved by You” をよく歌う。ププッピドゥは、たいていの人が知っていて喜んでくれるから、とってもありがたい曲だ。

その曲も影武者による吹き替えなんだとずっと思ってきた。でも、間違っていた。

ゴーストシンガーのマーニ・ニクソンが歌っていたのは、『紳士は金髪がお好き』の挿入歌 ”Diamonds Are A Girls Best Friend (ダイヤは女の最良の友)”の最初のほんの少しと高音のパートのみ。あとは全部どの歌もマリリン・モンロー自身の歌唱だったのだ。

えええええっ? 
あまりのことに、からだが震えてしまった。
ちょっと誰にお礼を言っていいかわからない . . . thank you Jesus

そうなの、じつは昨日、レナード・バーンスタインの交響曲第3番『カディッシュ』のことを調べていて . . . バーンスタインが音楽を担当した映画『ウエスト・サイド物語』についての記述にぶつかって、中に「マリア役のナタリー・ウッドの歌は、全曲が吹き替え」とあった。(そっかあ、ナタリー・ウッドも . . . )と思って見ていくと、マーニ・ニクソンという歌手が、さまざまな女優の歌唱シーンの吹き替えをしていた。デボラ・カーやオードリー・ヘプバーンの名前もあって . . . (知らなかったなあ)と粛々と思う。

Wiki によると、ほとんどの女優さんが全曲吹き替えだったみたいだから、マリリンはDiamonds のちょっとだったけど、彼女も「すべて」と勘違いされたのかもしれない。
「声紋鑑定」まで持ち出して"フェイク”を教えてくれた先輩は、どこでその情報を知ったのか? もう亡くなってしまったからきけないけど、いまごろ雲の上でくしゃみしてるかな . . . (笑)

30年間も、だれか別の人の声だと思っていて、それでも好きだったマリリン・モンローの歌 . . .  彼女自身の声だったと知って、いっそう愛おしく思える。

この次歌うときには、もっと大事にていねいに、慈しみながら歌おう。
伝説のゴーストシンガー、マーニ・ニクソンへの尊敬と感謝の思いも重ね合わせて . . . 。



参考:マーニ・ニクソン インタビュー。(WNYC)
https://www.youtube.com/watch?v=W-lt1vAbtZs&t=202s
  Marni Nixon was the singing voice behind Deborah Kerr's Anna in "The King and I," Natalie Woods Maria in "West Side Story" and Audrey Hepburn's Eliza in "My Fair Lady," yet she never received a screen credit.

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