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2023年12月14日04:12

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抗老化作用をもつ身近な「2つの食品」東大特任教授が教える“健康寿命”をのばす食べ物とは?

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■抗老化作用をもつ身近な「2つの食品」東大特任教授が教える“健康寿命”をのばす食べ物とは?

ふだんの食事をほんの少し工夫するだけで、老化を防ぐことができる?間違った情報にまどわされず、今日の食事を自分で選びとるには――。食品生化学の第一人者が、最新データと科学的エビデンスをもとに、健康に長生きするための食事をわかりやすく解説。本稿は、佐藤隆一郎『健康寿命をのばす食べ物の科学』(筑摩書房)の一部を抜粋・編集したものです。

●年齢の重ね方は一緒でも 老化のペースはそれぞれ違う

最近、個人の老化ペースを評価した興味深い論文が発表されました。これは、ニュージーランド南島のダニーデン市で1972〜73年に生まれた1037人の市民を、26歳から45歳までの20年間にわたって追跡した研究です。

この研究ではHbA1c値(血糖値評価指標)、心肺機能、腎機能、免疫機能など19種類の測定データから老化ペースを算出しています。その結果、一年経過すると2.44歳老化が進んだ人がいる一方で0.4歳しか老化が進まない人もいることがわかりました。また、老化速度の速い人は見た目も実年齢より老けて見え、不健康に見えるということも示されています。

たとえば小学校の同窓会に出席すると、同級生なのか先生なのか区別がつかない人がいて、老化速度が一様ではないことを感じたりします。

近年、老化についての研究は大きく進展しており、そこから新たな概念が次々と提示されています。たとえば加齢に伴い腎臓機能が低下したという場合、それは腎臓を構成する細胞が一様に老化するわけではなく、まず数個の細胞で老化が始まり、さらに周辺に老化細胞が増えていった結果であると考えられています。

生命活動に伴い、体内では活性酸素種(ROS)が産生され、細胞を傷つけます。また紫外線、化学物質などによりDNAが損傷を受けることもあります。これらの機会は年を経るにつれて積み重なっていきますので、老化細胞数は加齢とともに増えることになります。

老化細胞は活性が低下し、消滅していけばよいのですが、細胞老化関連分泌形質(SASP)と呼ばれるサイトカイン、ケモカインなどを分泌して周りの細胞に慢性炎症を引き起こし、この刺激が周辺細胞の老化を促すと考えられています。またSASPは分泌する細胞自身にも働きかけ、老化をより進行させる役割も果たします。つまりSASP分泌を介して、老化細胞が周りの正常細胞の老化を促しているということです。

●老化細胞を除去することで 老化の進行が抑制される

この新しい概念を支持する知見として、次のような実験結果があります。まず、ある種の細胞に放射線を照射してDNAを傷つけ、老化様細胞を人工的につくりだします。これをマウス体内に注入し、一方でコントロールマウスには放射線を照射していない正常細胞を注入します。

1カ月後、その後の変化を観察すると、老化細胞注入マウスでは歩行速度の鈍化、持久力、筋力の低下が有意に認められ、老化が進行していることがわかります。また、さらに一定期間追跡すると寿命の短縮が観察されます。

つまり組織全体の老化の火付け役となるのは散在する少数の老化細胞で、これにより老化は促進されます。さらに同様の試験で老化細胞注入マウスに高脂肪食を長期間与えると、老化速度はさらに早まり、高カロリー食は老化を早めると言えます。

また、これらの老化細胞を駆逐すれば老化の進行を遅らせることができると予想されます。老化細胞を除去することをセノリシス(senolysis)と呼び、最近の研究で、これにより老化の進行が抑制されることが明らかにされつつあります。

すべての細胞は、細胞内の種々の成分を分解するリソソームという細胞内小器官を持ちます。細胞は自身の活動・増殖のためにタンパク質・脂質を合成しますが、それと同時に不要となった成分をリソソームで消化・分解します。リソソームはいわば、分解工場として機能しています。

細胞内では通常、pHが中性付近に維持されるのに対してリソソーム内ではpHが低く、酸性になっています。リソソームには多数の分解酵素が含まれ、その大半はpHが低い環境下で分解活性が発揮されるようになっています。これは何かの拍子にリソソームから分解酵素が細胞質に漏れ出て、中性pH付近で細胞内の必要な成分を勝手に分解してしまうことを防ぐためと考えられています。

ところが細胞が老化することに伴いリソソーム膜は脆弱となり、リソソームの内容物が漏れ出て細胞質のpHが弱酸性化していきます。老化細胞内が酸性化しても大丈夫かというと、そうではありません。老化が進むにつれてリソソームからの漏出が亢進すると不必要な細胞内分解が進み、やがて老化細胞自身が死に至ります。

老化細胞は自身を保護するため、pHが下がりすぎないよう工夫をします。細胞内にはアミノ酸のグルタミンをグルタミン酸に変換させるグルタミナーゼという酵素が存在し、アンモニアを発生させます。

アンモニアはpHを上昇させるため、老化細胞内が強酸性に傾かないように働きます。こうして老化細胞は自身の生存のため、グルタミナーゼ発現を上昇させています。実際、幼若マウスと老齢マウスの組織の細胞内グルタミナーゼ発現量を比較すると、老齢マウスで高いことが知られています。

 これらの知見により、グルタミナーゼ活性の阻害剤を用いると老化細胞ではpHが低下し続けて細胞死が引き起こされ、セノリシスが実現します。また正常細胞ではグルタミナーゼ活性を阻害しても重篤な影響は出ないと考えられており、グルタミナーゼ阻害剤を加齢マウスに投与すると肥満性糖尿病、動脈硬化症、および非アルコール性脂肪肝の症状改善に有効であることがわかりました。

 このようにセノリシスを引き起こす成分をセノリティクスと呼び、老化細胞を除去して抗老化を引き起こすことが期待されています。

●玉ねぎ、イチゴ…… 抗老化作用をもつ食品とは?

細胞増殖を抑制する因子として知られているp16、p21は老化細胞で発現が上昇し、これらの発現を抑制する化合物はセノリティクスとしての機能を発揮することが予想されます。また老化細胞によって分泌され、周辺細胞の老化を促す種々のSASPの発現・分泌を抑える化合物もセノリティクスの候補化合物と考えられています。

こうして見出されたのがダサチニブという薬物と玉ねぎなどに含まれるケルセチン(フラボノイド類)を混ぜた合剤、あるいはイチゴなどに含まれるフィセチン(フラボノイド類)です。これらはいずれも食品由来のフラボノイド類を含んでいるうえに、経口的に投与することで効果を発揮します。

特にケルセチンは玉ねぎなどに含まれ、日常的な食生活で摂取量の多い食品成分です。またフィセチンについては、新型コロナウイルスに感染させた加齢マウスにフィセチンを投与したところ、高い確率で死亡を抑制するという研究結果が示されました。セノリシスにより炎症反応が低下し、感染により産生された抗体がウイルス駆除能力を高め、結果的に死亡率を下げたということです。


ケルセチンとフィセチンはいずれも、細胞内で種々のタンパク質をリン酸化する複数のリン酸化酵素の活性を抑制することにより、このような機能を発揮すると理解されています。また、老化細胞を体内に注入した老化促進マウスにケルセチンを含む合剤を投与すると歩行速度、筋力が有意に改善されました。同様に20カ月齢のマウス(マウスの寿命は2年余程度ですので高齢マウスです)に4週間、ケルセチンを含む合剤を経口投与したところ歩行速度の上昇、筋力の増加が認められました。

この合剤の投与により寿命の延長も確認されています。歩行速度の上昇、筋力の増加は骨格筋機能維持による自立活動時期の延長、つまり健康寿命延伸に結びつくものです。以上の知見は食品成分の機能が侮れないものであることを示す興味深い研究成果です。

こういった最新の研究成果を紹介するとすぐにでも健康寿命が延び、100年人生をまっとうできそうな気になりますが、ことはそう簡単ではありません。私たちの体内で生じる老化細胞は必ずしも、加齢でのみ産生されるものではありません。

私たちが組織的な傷害を負ったとき、時間経過とともに治癒・快復しますが、このときにも障害部位付近では老化細胞が出現し、治癒の手助けをします。障害からの快復には老化細胞の出現が必要であり、老化細胞の出現を一様に抑えることについてはさらに精査が必要でしょう。つまりセノリティクスが諸刃の剣とならないよう、その効果が健康維持・増進へと向かうためのプロトコールを樹立する必要があります。

複数のフラボノイド類が抗老化による健康寿命の延伸に役立つということは、食の力を賢明に利用し、健康維持を図ることの重要性を示唆しています。時間経過とともに徐々に進行する老化は正常な生命現象であり、病気のように薬で治すものではなく、日常的な食生活の中で食品成分を賢く活用して、その進行を遅らせることは有効であると言えます。

【元記事】
https://news.yahoo.co.jp/articles/abca5b22216405830d08890443debe394f05ce97

●「平和のための1分間瞑想」
https://www.raelianjapan.jp/1m4peace

●日本ラエリアン・ムーブメント
https://www.ufolove.jp

●無限堂出版
http://www.mugendo.co.jp/index.html

最後までお読みいただきありがとうございました。
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