上田でボトムズなどいくつかの問題を解決する旅

　「装甲騎兵ボトムズ」というタイトルの、PS2のゲームがある。
　もちろん、原作は同タイトルのアニメで、ATに乗るキリコを操り、アニメのストーリーをゲームで再現した作品。
　だいぶ昔に買って（そりゃそうだ！　でもたしかPS3がもう出てたのにPS2のゲームだったような気もする）、ハマってやりまくった。普段だと、誰かもう一人くらいは一緒に解いてくれる人がいないとここまでやり込まないんだけど、これはけっこう一人で頑張った記憶がある。年末年始に高校の友人が来たときに難所をクリアするとき一緒にやったくらいか。
　だが、どうしても解けないスタージがあって、キリコとは関係ないボーナスステージの『蒼の騎士ベルゼルガ物語』という、ボトムズのスピンオフで小説でしか存在しない作品の敵と戦うことになるやつ。そのステージの最後の敵、シャドウ・フレアというATが倒せなくて達成率が98%で止まっていた。

　という経緯があっての話。
　このところ地球防衛軍のオンラインで遊んでいるお仲間で、とてもゲームが上手い人――上田市に住んでいる蒼龍の息子さんのＲくんならば、このシャドウ・フレアに勝てるのではないか？　と、考えたのだ。しかもＲくんは今年、ボトムズのTVアニメ全話だけでなく、オリジナルのアニメ作品と小説も読んだところでボトムズ知識がインプットしたところなので、きっと楽しんでプレイできるに違いない。

　さらに去年の暮、私の大好きな『ここがわからんばい信州』という4コマ漫画のイベントで、上田にある「カフェ・エピス」の食事券（2000円分）が当たってしまったので、期限が切れる12月までにこれを使いきりたい。せっかく当たったし〜。
　というのもあった。

　で、上田へ（宿泊代を蒼龍に奢ってもらってしまって、有難すぎて、もう……もう……感謝です）。
　木曜のお昼に上田入りし、まずは昼飯。
　「草笛」という有名なお店で「くるみそば」。くるみそば、食べてみたかったので。
　実に美味しかったが、それ以上に、蕎麦の量の多さに圧倒される。「多め」を頼んだら、500gだった。
　その後、レクチャーがてらＲくんにボトムズをプレイしてもらう。経験上で最強のAT、バイマン機でやることをお勧めし、何回かやったらもうコツをつかんでシャドウ・フレアとの対戦に。
　だが、惜しいところで破れてしまう。そうそう、ここまでは私もいくんですよ。やはり、スペックの問題のようだ。だが、これ以上に的確なＡＴは見当たらないんだよなあ。
　ともかく、ゲームを彼に託して、上田駅前へ。
　おもちゃ屋などを回ったあと、「こうや」という背脂チャッチャッ系（と思われる）ラーメン屋さんで食事。満席で、食べ終わっているのに出ない学生っぽい一団を訝しんでいたら、替え玉をやたらと頼んでいて、そのインターバルだった。若いな。
　その後、別所温泉の宿「中松屋」へ。この宿は、テレ東の「温泉タオル集め旅」という番組で大久保と川村が来たところ。宿の女将がこの番組のファンで、もし来たときにそなえて……とロゴの入ったタオルを5パターンも作ったという。そうしたら本当に番組が訪れたらしい。
　翌朝、タオルを買っていて蒼龍がその話をしたら女将が感激して、一緒に写真撮ったりした。番組を観てのお客――嬉しいよね、それは。うん。ちなみに朝食も素晴らしかった。
　タオル集め旅は12/9に番組の総集編があって、中松屋もまた出てくるそうだ。

　二日目の昼は野菜が足りない気がしたので「ステーキの宮」でサラダバー。
　宮、初めてだったけどメインはステーキではなくハンバーグにしてサラダバー。
　宮のたれでステーキを焼いて食べはするんだけど、お店は初めてで。ハンバーグも美味かった。ソースバーにあるドミグラスソースをご飯にかけるととてもうまいハヤシライスになることを知った。
　その後、本屋さんを巡っているとき（だったと思う）に、Ｒくんからのメールが蒼龍に届く。「シャドウ・フレア倒した」とのこと。すげえ！
　で、蒼龍宅へ。
　どうやったのか聞くと、バイマン機の熟練度を上げるために何度か別のシナリオを解いて、能力アップして挑んで勝ったとのこと。素晴らしい。
　これで達成率は100%に！
　目的は達成されたので、蒼龍が最近始めた『鉄人28号』についてアドバイスしてプレイ。これも昔のPS2のゲームで、GOさんとかなりはまって地球防衛軍のノリで解きまくったゲームだ。ただ、あまり特殊な操作なので、思い出すのに時間がかかった。
　しかし、だんだんと思い出してくるから面白い。それなりのアドバイスをして、面クリを進めることができた。以前から私がオススメしていたゲームなので、このままハマってくれると嬉しいな。難しい面は凄腕の息子さんとの協力プレイで解けるわけだし。
　ていうか、私もこのゲームへの興味が再燃してしまったよ。まだ全ロボット完全に上げたわけじゃないしなあ。

　その後、夕食はラーメン大学へ。
　「ラーメン大学」をご存知だろうか？　長野県に昔からあるラーメンチェーン店だ。私は信州大学に入学してから知った。「ラーメン大学は無試験で入学できますよ」というCMを初めて見て「え、なにそのラーメン屋さん？」って思ったものだ。
　関東でいうと「珍来」が近い気がする。メニューとかは別にぜんぜん違うんだけど、「昔はもっとあちこちにたくさんあったが、現在はかなり減ってしまったチェーン店だが、まだまだがんばっている」というとこが、わりと近いかな〜と。
　調べてみたら、第一号店は東京にあって全国展開したものが長野にだけたくさん残っていたみたい。不思議。
　しかも、今回食べたラーメン大学上田バイパス店は、唯一の直営店だそうだ。
　蒼龍の勧めで昔あったものの復刻版だというコーンクリームラーメンを食べた。これが昔に作られていたのだとしたらかなり斬新なラーメン。優しい味で、スープも全部いってしまった。これに合うパンチのあるトッピングがあるともっといいのにな、と思う。チャーシューとかは少し違うし。なんだろ。肉団子とかがいいかな。あるいは、チーズ入の揚餃子とかワンタンはどうだろうか。

　この日は東横インに宿泊（上田が発祥のルートインのほうに泊まろうとしたのが満員でこちらに）。テレビに館内案内が出るシステムだったのだが操作ができずにフロントの人を呼んだりした。
　朝食後、ルートンという名のルートインのキャラクターのぬいぐるみを買うため（あ、私ではなく蒼龍が、だが）、ホテルの向かいにあるルートインへ。
　だが、残念ながらルートンの在庫はなく、ポン太くんしかなかった。自社のキャラがなくて、Pontaカードのキャラがあるとはね。

　その後、上田のツルヤへ。ツルヤは長野県のスーパーで独自の商品を次々と作り出していて人気のご当地スーパーだ。
　このあと、軽井沢の巨大なツルヤへ行く予定なので、普通のツルヤを見学したのだ。
　色々と欲しくなってしまうが、まあ軽井沢で買えばいいか〜と。

　蒼龍宅に戻って、Ｒくんから地球防衛軍のウィングダイバーの無限飛行の方法を教わる。なるほど。そういうことか〜。以前の方法よりはなんとかなりそうだ。ただ、マイティコアのレベルが上がりきってないから、まだ練習することさえできないけど。

　お昼は奥さんもＲくんも一緒に、古民家カフェ、「カフェ・エピス」へ。
　『ここがわからんばい信州』の食事券のお店、カフェ・エピスは木・金が休みだったので、最終日に行くしかなかったので。
　エピスは、バイカーとスバル好きの人が行くカフェ。
　スパイスカレーと上田の名物であるあんかけ焼きそばが食べられるが、「51cc以上のバイクで来た人だけ注文できるメニュー」とかあったりする。
　カレーとやきそばを半分ずつ食べられるダブルセットと、自家製クラフトコーラーを注文した。どっちも美味しかった。
　期限ぎりぎりで、食事券を使うことができてよかった。

　最後は、軽井沢のツルヤへ。
　かなりでかいスーパーだった。
　りんごバターや、野沢菜、チューブ入りのなめ茸（ビンではなくチューブ入なので、スプーンや箸などを使わずなめ茸を出せる）などを買い漁った。後で、オリジナルのスパゲティのソースを買い忘れたのに気づいたけど。
　いくつか試してみたい納豆もあったんだけどなあ。蒼龍の小学校の時の同級生の作ってる納豆とか。
　バスの時間まで少し余裕があったので、「軽井沢書店」というところにも寄ってみた。
　TSUTAYAが作った軽井沢っぽい書店だった。カフェがあっておしゃれな雰囲気。ショッピングモールとかに入ってるようなやつだ。雰囲気ほどには本の品揃えはよくなくて、売れ線だけ置いている感じだったので少しがっかり。まあ仕方ないとは思うけども。
　二号店があるというのでナビで調べて向かったら、違うところへ進んでいてなにもない。グーグルで調べて別の方面へ向かったがよくわからないのであきらめた。
　最初の違う場所は、旧軽井沢の通りの方だったから、もしかしたら昔、軽井沢書店という街の書店があったのかもしれない。

　初めて乗った軽井沢駅からの高速バスは、渋谷行きなので途中の中野坂上で降りることにしていたのだが、スマートフォンのチケットを確認したときに、旧軽だの中軽だの言っていたせいで、中野を中軽と見間違えて、軽井沢間でしか移動しない予約をしたかと焦ってしまった。
　軽井沢駅でバスを待つ間、何かのイベントをやっていて騒がしかったが、気づいたらすぐそばで、ドカンドカンと打ち上げ花火まで上がりだして、驚いた。
　なんか冬の軽井沢のイベントのオープニングだったらしい。
　やはりここはお洒落なリゾート地なんだなあ。